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素朴な疑問コーヒーカップの受け皿って、何のためにあるの?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
スターバックスやタリーズ、ドトールがカフェの王道になっている今どき、コーヒーといえばマグカップのイメージが強くなってますね。だけど、意外と家の食器棚には、コーヒーカップ6客分がででーんとそろっていて、全然使われてないという現実が(とほほ)。
バブル世代と言われているワタシたちが結婚した頃には、やれウエッジウッドだ、ロイヤルコペンハーゲン(略してロイコペ)だ、ヘレンドだ、とヨーロッパの名だたるブランド磁器を結婚祝いに贈るのがはやりましたもんね。
ところで、コーヒーカップといえば、カップ&ソーサーという組み合わせですが、このソーサー(受け皿)って何のためにあるんでしょう? 単なる飾り? 早速調べてみたら、ちゃんと意味があったようです。
受け皿の始まりは、コーヒーを冷まして飲むためのものだったんです。そう、カップのコーヒーを受け皿にこぼし、コーヒーをある程度冷ましてから、受け皿から飲んでいたというわけです(え~びっくり)。ヨーロッパの人は、日本人より猫舌だという説もあり、そのために受け皿が作られたというのが、諸説ある中で一番有力なんですって。
日本では、食事のときにお茶碗やお椀などは手に持って食べるのが普通なんですが、ヨーロッパではお皿を手に持って食べるなんて言語道断なんですね。だから、コーヒーカップのソーサーは、欧米文化では唯一手に持つことが許されたお皿なんです。
今では、もちろん受け皿でコーヒーを飲んでいる人の姿は見かけませんけど、だからといって受け皿が無用なものでもないようです。
かつてワタシが紅茶のおいしい入れ方を学んだときに、カップに2~3gの茶葉かティーバッグを入れて熱湯を注ぎ、受け皿をかぶせて2分半~3分蒸らすという方法を習ったことがあります。葉っぱの香りが封じ込められるから、おいしくお茶を入れることができるんですね。
それに、喫茶店文化が栄えている名古屋や岐阜などでコーヒーを頼むと、受け皿にクッキーやチョコレートなど、そのお店独自の、ちょこっとしたサービスが出てきます。これも受け皿というアイテムがあればこそ、ですね。
スターバックスでも、受け皿におまけを付けて出してくれればいいのになあ。なんて思うのはワタシだけかな?
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イラスト:飛田冬子
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