素朴な疑問iDeCoと国民年金基金はどう違う?

公開日:2019/12/04

iDeCoと国民年金基金はどう違う?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

最近「人生100年時代」なんて言葉を見聞きすることが増えてきたけれど、本当に100歳まで生きてしまったら退職金や年金だけで生活していけるのかしら? 老後が不安になったので調べてみたら、老後に備える貯蓄にはiDeCoや国民年金基金がいいとあったのだけど……。よくわからないのでファイナンシャル・プランナーの山田章子さんに相談してみることにしました。

 

 

「iDeCoも国民年金基金も公的な年金に上積みする任意の個人年金です。どちらも毎月の掛け金は全額が控除の対象となるので、税制面のメリットが大きいのが特徴です。例えば、年収700万円の人がiDeCoに加入して50歳から10年間、毎月2万円の掛け金を支払うと、10年間で72万円も節税できるという試算が出ています。ただ、2つの年金は似ているようで大きく異なる点が3つありますので、1つずつ確認していきましょう」

 

 

「まず、iDeCoに加入できるのは20歳から60歳までの人で、公的年金を納めていれば基本的に誰でも加入することができます(企業型確定拠出年金へ加入している方は、企業がiDeCoへの加入を認めている場合のみ利用可)。一方で、国民年金基金は自営業者やフリーランスが利用できる制度です。専業主婦でも、サラリーマンの夫の第三被保険者になっている場合は利用することができません」

 

 

あら!? そしたらワタシはダンナさんがサラリーマンだから利用できないのかしら?

 

 

 

 

「そうですね。今の段階では、ハルメク子さんが国民年金基金に加入することはできません。ただ、ご主人の退職後、任意で国民年金に加入すれば、65歳までこの制度を利用することができるので、今から勉強しておいた方がいいかもしれません」

 

 

 

 

今後さらに高齢化が進んだら、年金の支給開始年齢も延びるといわれているから支払う期間も長くなっているかもしれないですしね……。

 

 

 

「そして2つ目の大きな違いが、iDeCoは確定拠出型年金で、国民年金基金は確定給付型年金である点です」

 

 

 

 

それは聞いたことがあります! 確定拠出型は自分で運用するけれど確定給付型は将来の受取額があらかじめ決まっているのよね?

 

 

 

「そうなんです。iDeCoは確定拠出型ですから、自分で毎月の掛け金を決め、自分で選んだ金融機関のiDeCo専用の商品で運用していくというスタイルになります。そのため、将来の給付額は増えているかもしれないし、減っているかもしれないということになります」

 

 

 

 

掛け金がマイナスになる可能性があるということですね。それは少し心配だわ……。

 

 

 

 

「ただ、もし将来、物価が上がるような場合には、加入時から給付額が決まっている確定給付型の年金よりも有利になる可能性があります。一方で、確定給付型の国民年金基金は、運用を任せっ放しにでき、給付額もあらかじめわかっているという安心感は大きいでしょう」

 

 

「そして3つ目の相違点は、国民年金基金は一生涯受け取れる年金であるのに対し、iDeCoは自分で運用できた分だけの支給になりますから、受け取れる期間にも上限があります」

 

 

iDeCoのメリットは、運用の成果次第でより多くの年金を受け取れる可能性もあり、国民年金基金は、毎月の掛け金と加入期間に応じて一生涯にわたり年金が受け取れるということですね。

 

 

 

「老後の準備は少しでも早く始めるに越したことはありません。ハルメク子さんの場合は、ご主人が厚生年金に加入されているので、iDeCoから始めてみるというのはいかがでしょう? 自営業者の方はiDeCoと国民年金基金を合わせて月額6万8000円まで、専業主婦の方はiDeCoの掛け金を月額2万3000円まで納めることができます」

 

 

 

iDeCoは月々5000円から掛け金を納められるそうなので、ワタシも少額から始めてみようかしら。

 

 

 

 

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参照:iDeCoカンタン加入診断

   iDeCoってなに?

   iDeCoかんたん税制優遇シミュレーション

   国民年金基金制度とは?

   国民年金基金加入条件・資格

   国民年金基金60歳以上の加入について

 


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