
自分の尿モレタイプはどれ?
たまに尿モレがあっても、だましだまし過ごされている方も多いのでは? けれど一口に尿モレと言っても症状によってタイプはさまざま。そこで自身の尿モレのタイプがわかる簡易診断チャートをご紹介!
公開日:2019年11月24日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
友人宅でお茶を飲んでいたとき、屋久杉の一枚板のダイニングテーブルが目に留まりました。迫力があって、美しい年輪が見事なテーブル。こんなテーブルで食事をしたらさぞかしおいしいことでしょう。
でもちょっと待って。屋久杉って伐採禁止なのでは? 伐採が禁止されているのに、なぜ屋久杉のテーブルが生産されて、友人は手に入れることができたのでしょうか? 気になったので調べてみました。
「屋久島」は、九州本土の南端、佐多岬の60km程南に位置する、淡路島より少し小さい島です。九州一高い1936mの宮之浦岳という山があり、世界遺産としても有名ですよね。世界最高樹齢となる推定樹齢7000年の縄文杉も、ここ屋久島に存在します。一般的に、屋久島の標高500mを超える山地に自生していて樹齢1000年以上のスギを屋久杉と呼んでいます。1000年未満のものは「小杉」と呼ばれます。
スギは500年程度が平均的な寿命といわれますが、屋久杉には2000年を超える巨木も見られます。新鮮な水に恵まれながらも、栄養が乏しい花こう岩の山地に育つので成長がとても遅いのです。ゆっくり育つ屋久杉は木質が緻密で樹脂分が多く、腐りにくいため長生きすると考えられています。成長は遅いのですが、スギの木としては長命なので巨木に育つのです。
スギの木目は真っすぐで軽く、加工しやすい木材として縄文時代から利用されてきました。安土桃山時代に天下統一が進められるようになると、特別な建築のために屋久杉が伐採されるようになりました。さらに江戸時代になると屋久杉の利用を目的に、薩摩藩が屋久島を支配するように。明治時代になると屋久島の大部分が国有林として認められました。
しかし第2次世界大戦後、復興から成長へと進展する昭和30年代には、国の経済成長のために、屋久杉が大量に伐採されてしまいます。1985年には、森林生態系保護地域が設定され、その当時残されていた屋久杉の森は伐採しない中枢部と、生態系を保全しつつ利用する周辺部とに分けられました。
1993(平成5)年には屋久島が世界遺産に認定されると、同時に伐採は全面禁止とされ、土埋木(どまいぼく)のみが木材市場に競りで出されていました。土埋木とは、江戸時代に伐採された屋久杉が搬出されないまま土の上に放置された倒木を指します。2001(平成13)年には、屋久島自生の屋久杉伐採自体が終了し、伐採後の切り株や台風などの後の倒木のみ、年に2~3度だけ鹿児島本土に運び出され、屋久杉の入札権を持っている業者だけが買うことを許されていました。その後、2019(平成31)年3月に競り自体も全面禁止となり、屋久杉は現在では入手不可能の木材となりました。
新たに切り倒すことは禁止されていますが、かつて切られ、山に野放しにされた屋久杉は使っていいことになっています。この屋久杉が商品となり販売されているわけです。
美しい色合いと樹齢数千年ならではの繊細な木目は、日本を代表する銘木にふさわしいものです。そんな屋久杉の土埋木は、内部に水分と豊富な樹脂を含んでいるため、製材後に自然乾燥し木材を寝かせる必要があります。製品として使用するには5~8年もの長い時間がかかります。
なるほど。伐採により放置されていたままの土埋木が定期的に競りにかけられていたのですね。今後、入手が難しくなりそうですが、私も貴重な屋久杉の製品が欲しくなりました!
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参照:屋久杉自然館
イラスト:飛田冬子
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