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2019年10月09日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
最近、友人にうれしいニュースを教えてもらいました。ワタシはソファでお昼寝をするのが大好きなのですが、お昼寝の習慣って、認知症の防止になるんですって! うれしいけれど、一体なぜなのでしょう? お昼寝と認知症の関係を調べてみました。
認知症には種類があり、アルツハイマー型、血管性、レビー小体型、前頭側頭型の4種類がよく知られています(それぞれが合併することもあります)。お昼寝が有効とされているのは、認知症の6割を占めるアルツハイマー型についてです。
アルツハイマー型認知症の発症には、「アミロイドβ(ベータ)」というタンパク質が大きく関わっています。アミロイドβとは、神経細胞を死滅させる「脳の老廃物」で、主に睡眠中に脳脊髄液へ排出されると考えられています。
アルツハイマー型認知症の脳内では、この物質が排出されず、沈着しているのだそう。どうして老廃物なのに排出されないのでしょう?
2013年ワシントン大学が「JAMA Neurology」誌に発表した論文によると、寝付きが悪い、途中で起きてしまう、早朝に目覚めてしまう、といった睡眠の不安定な人は、安定している人に比べて、アミロイドβの蓄積が5.6倍になっていたことがわかりました。
つまり睡眠が不安定で、質が悪く睡眠不足だと、脳には老廃物がたまるということですね。じゃあ、とにかく睡眠をたくさんとればいいのかというと、そうでもないようです。
高齢者は、脳が覚醒した状態を維持する機能が落ちるため、昼間にうとうとしている時間が長くなります。しかし、このような「細切れ睡眠」こそが、入眠困難や不眠、中途覚醒につながるといわれているのです。
日本で初めて睡眠外来を設立した久留米大学病院の内村直尚医師は、一般的には、1日の睡眠時間は6〜7時間がベストだとしています。
理想は、日中はウトウトせず目を覚まし、なおかつ夜はぐっすり眠ること! そのために有効なのがお昼寝です。
睡眠評価研究機構代表の白川修一郎氏によると、お昼寝は午後の決まった時間に、30分程度するのがいいそうです。注意点は、寝過ぎないこと。1時間以上のお昼寝は、逆にアルツハイマー型認知症のリスクを高めてしまいます(えーっ、気を付けなきゃ!)。
アミロイドβは、アルツハイマー型認知症が発症する20年以上も前から蓄積されています。お昼寝の習慣がない人は、ぜひワタシと一緒に始めませんか?
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参照:朝日新聞社 なかまぁる 認知症の種類 治せる認知症もある
イラスト:飛田冬子