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2019年09月03日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
何かの計画をカレンダーに書きこむとき「あ、大安なのね! よかった~」とか「うわ、仏滅か、気を付けよ」とか、ついつい気になってしまうのはワタシだけでしょうか?
子どもたちに言うと「気にしすぎだよ」と相手にされないんですが、やっぱりなんとなく気になってしまいます。外国のドラマや映画なんかを見ていると「13日の金曜日」が縁起が悪いという描かれ方がされています。
一番印象的だったのはジェイソンがおのなどの凶器を振り回す映画「13日の金曜日」じゃないでしょうか。13日の金曜日=最悪の日というイメージが広く定着しましたよね。
ちなみに外国では13日の金曜日になると「何か悪いことが起こるんじゃないか」「怖いから外出したくない」と、極端に気分が落ち込んでしまう「13日の金曜日恐怖症」というものもあるそうです。
ここまでくると「13日の金曜日って本当に縁起が悪いの?」って気になってしまいますね(日本人だからなのか、あまり実感したことがないのですが)。
今月は「13日の金曜日」があるので調べてみることにしました。
結論からいうと「13日の金曜日は縁起が悪い」ということは根拠がありません。そりゃそうですよね(笑)。海外の大学や研究所がこれについて実験や検証をしたことがあるようですが、いずれも「悪いことが起こる確率は他の日と変わらない」ということのようです。
ではなぜ「13日の金曜日=縁起悪い」とされるようになったのでしょう? もともと縁起が悪いとされていた金曜日と13という数字が組み合わさって「最凶の日」となったようなのです。
金曜日が縁起悪いとされている理由としては、
●イエス・キリストがはりつけの刑に処せられたのが金曜日
●エルサレムにあった聖なる神殿「ソロモンの神殿」が破壊されたのが金曜日
●古代北欧神話の才色兼備な女神Frigg(フリッグ)が毎週悪魔を呼んで悪だくみをしているとウワサが広まったことからFrigg→Friday(女神フリッグが悪だくみする日=金曜日)と伝わった。
などがあるそうです。
「13」が不吉な数字とされるのにもいくつか理由があるようで、
●イエス・キリストが磔刑にされる前夜の最後の晩さんで卓を囲んだのが13人。しかも13番目が裏切り者のイスカリオテのユダだった。
●古代北欧神話で12人の神がヴァルハラ宮殿で祝宴を催していたところ、13番目に現れた悪戯神ロキの悪だくみによって太陽神バルドルにヤドリギの剣が刺さって死んでしまった。
などなど。
いずれもはっきりとしたルーツはなさそうですが、言い伝えや宗教的な内容が多いですね。ちなみにエジプトでは古来より13が死を意味するものの、エジプト人にとって「死=栄光の世界」とされていて決して悪いものではないようですし、スペインをはじめとするラテンの国々では「13日の火曜日」が縁起が悪いとされているようです。
中国が発祥といわれる六曜(大安とか仏滅など)もそうですが、何か悪いことがあったときに思い詰めてくよくよするのではなく「この日は縁起が悪い日だったから仕方ないか」と気持ちのよりどころにするという意味合いもあるのかもしれませんね。
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参照:イーコムスペイン語ネット
イラスト:飛田冬子