素朴な疑問漬物にはどんな種類があるの?

公開日:2019/09/13

漬物にはどんな種類があるの?

 

さっき、冷蔵庫を見たら「たくあん」を切らしてしまったことに気が付き、明日買いに行かなくちゃ! と焦っているワタシです。我が家は家族そろって漬物好きなので、食卓にない日はクレームの嵐なのです。

 

普段はさんざん迷った末、結局たくあんかキュウリの漬物に決めるのですが、たまには他の漬物も試してみたい気分になります。そこで、買い物へ出かける前に、漬物にはどんな種類があるのかちょっと調べてみました。

 

漬物製造管理士試験(こんな資格試験あるのね……)を実施している全日本漬物協同組合連合会によると、漬物の「漬かる」という意味は、動植物の細胞膜が、食塩や砂糖などの溶液によって破壊されて、細胞内に溶液が入る現象だそう。また、漬物の漬かり方は、3つに分類できるとされています。

 

1つ目は「野菜風味主体の漬物」で、一般的にお新香と呼ばれる浅漬けや菜漬け、梅漬けや梅干しです。2つ目が「野菜風味に発酵味の加わった漬物」。乳酸菌や酵母といった微生物が関与したしば漬けやたくあんを指します。そして3つ目は、いったん塩漬けで細胞膜を破壊し、流水で塩分を流してしまってから調味料を染み込ませる「調味料の味の主体の漬物」。福神漬やガリ、粕漬もこちらに当てはまるそうです(だから、漬かるほどに複雑な味になっていくんですね)。

 

漬物の定番といえば、キュウリをはじめとする果実、根菜、葉物の野菜などですが、調べてみると意外な食材を使った漬物もあるようです。

 

地域の特色を生かしたものでは、サケとはらこ(イクラ)を塩漬けにした岩手県の「紅葉(もみじ)漬」、岡山県の万善(まんぜん)かぶらを使った浅漬けや酢漬けの「万浅漬」、宮崎県の「日向かぼちゃのみそ漬」がよく知られています。同じかぼちゃの漬物でも、京都では浅漬けにするんですって。

 

手軽に目新しい漬物を試してみたいなら、手作りしてみるのも楽しそうです。料理サイトによれば、ミニトマトやピーマン、パプリカやセロリをピクルス(酢漬け)にしたり、豆腐や長芋、モッツァレラチーズをみそ漬けにするのが、簡単でおすすめのようです(漬物が一気にオシャレになるわね!)。

 

ついでに、総務省の家計調査(年次)から、「2人以上の世帯年間の品目別支出金額」の内、漬物にかけている金額は、2012年は8136円、2018年は8251円でした! やっぱりみんな漬物が好きなんですね。漬物が欠かせないのは、我が家だけじゃないようでうれしくなりました。

 

 

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参照:全日本漬物協同組合連合会 漬物ポータルサイト 漬物の種類

   総務省「家計調査」1世帯あたりの漬物支出金額等(年次)

   e-stat政府統計の総合窓口 2018年度との比較について

   中国四国農政局 万善かぶらの浅漬け、酢漬け

   郷土料理ものがたり

   株式会社大藤

   有限会社東山八百伊

   みんなのきょうのりょうり(NHKエデュケーショナル)

   

スイカを食べた後の皮の浅漬けも大好き!
スイカを食べた後の皮の浅漬けも大好き!

 

イラスト:飛田冬子

 


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