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2019年07月18日
素朴な疑問
今日7月18日は「光化学スモッグの日」だそうです。1970年の7月18日に光化学スモッグの被害が日本で初めて確認されたということに由来するようです。あんまりありがたくない記念日ですね。
光化学スモッグ。その言葉を聞くと、中学生の頃を思い出します。夏の暑い日に学校で部活動をしていると、よく「光化学スモッグ注意報が発令されました。生徒の皆さんはすぐに屋内に入って待機してください」と放送が流れたものです。確かになんとなく息苦しくて、目がチカチカしたような覚えがあります。
この光化学スモッグ、現在も引き続き注意報や、さらに深刻な警報が発令されているそうですよ。大人になった今だからこそ、しっかり光化学スモッグについて知識を持たなくては。そう思い光化学スモッグについて調べてみました。
光化学スモッグ発生の原因は、自動車から出る排気ガスや、工場の煙に含まれる「炭化水素」や「窒素酸化物」が、強い紫外線を受けることで化学反応を起こし「光化学オキシダント」と呼ばれる物質が生まれます。すると空が白くモヤがかかったような状態になり、これが「光化学スモッグ」と呼ばれるのです。
ちなみに「光化学スモッグ」の「スモッグ」という単語は、スモッグ(smog)と書かれますが、煙(smoke)と霧(fog)を合わせたイギリスで作られた合成語だそうです。
光化学スモッグが発生しやすい条件として
・日差しが強い4月から10月までの間
・気温・湿度ともに高く、風がない日
・ガスがかかっているような感じの日
これらに日照時間や、風向きなどの条件が重なった時に「光化学スモッグ注意報」が発令されます。「光化学スモッグ注意報」は「光化学オキシダントの濃度が高く、その状態がしばらく続くと知らせる注意報」のことで、健康被害を受けないように注意する必要があります。
光化学スモッグは、外気に直接触れる目や呼吸器に影響を及ぼします。主な症状としては目の痛み、咳、吐き気などが挙げられますが、重症化すると呼吸困難、手足のしびれ、めまい、頭痛、発熱、嘔吐、意識障害などの症状を引き起こすこともあります。注意報が発令されたら以下のことに気をつけてください。
(1) 屋外での激しい運動は避ける
(2) 目がチカチカするなど刺激を感じたらすぐ屋内に入る
(3) 乳幼児、お年寄り、アレルギーなどの持病のある人は特に注意する
暑いこの時期は、特に注意報や警報が出ていないか意識しておきたいですね。光化学オキシダントは、マスクなどで予防することはできないので、光化学スモッグ注意報・警報が発令されたら屋内に入り、解除されるまで屋内で待機することが、健康被害を受けないためにも大切なことなのですね。
そもそも光化学スモッグを発生させないためには、環境汚染を食い止める必要があります。すぐに解決する問題ではないけれど、皆で考えていかなければ!
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参照:気象庁:スモッグ気象情報
イラスト:飛田冬子