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2019年07月17日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
お財布の小銭を整理していたら、懐かしの「ギザ10」が紛れ込んでいました! ギザ10とは、側面にギザギザの溝を加工した10円硬貨のことです。
ワタシが小学生の頃、「ギザ10は珍しいから高値で買い取ってもらえる!」と話題になり、大人も子どもも、家中の10円玉をチェックしたものです……。
高値って、具体的な金額はいくらかしら? 10円以上の価値があるはずのギザ10について、今更ですが調べてみました。ついでに、家族のギザ10もチェックしてみなくちゃ(ワクワクしてきたわ)。
ギザ10と呼ばれる10円硬貨が製造されたのは、1951年から1958年の8年間のうち、製造されなかった1956年を除く7年間です。
造幣局によると、1951年当時の最高額面の硬貨が10円だったため、装飾としてギザギザの溝をつけましたが、1957年に100円硬貨が発行されると区別がむずかしくなり、ギザを消したのだそうです。そして、この7年間に発行されたギザ10の枚数には、バラツキがあります。
1951年(昭和26年) 1億106万8000枚
1952年(昭和27年) 4億8663万2000枚
1953年(昭和28年) 4億6630万枚
1954年(昭和29年) 5億2090万枚
1955年(昭和30年) 1億2310万枚
1957年(昭和32年) 5000万枚
1958年(昭和33年) 2500万枚
もうおわかりですね! 価値のあるギザ10の条件は、発行枚数が少ない1957年と1958年に製造された硬貨ということになります。ただ、残念ながら、買い取りの専門業者が高値をつけるには、もう一つ条件があるんですって。
それは、ギザ10が未使用か、使用済みだとしても美品であること! 2018年度日本貨幣商協同組合の鑑定によると、使用済みで変色やスレのあるギザ10は、希少価値が高いとされる1957年のものでも80円、1958年のものでも100円程度にしかならないようです。その他は、1951年が50円、その他は額面通りの10円です。
なーんだその程度か……とガッカリするのはまだ早い! もし、1958年のギザ10が未使用だったとしたら、5万円以上で買い取りしてもらえるそうです。一番発行数が多い1954年のギザ10でさえ、2万円以上で取り引きされています。
ちなみに、未使用の硬貨とは「一度も流通していない」という意味らしいのですが、そんなもの一体どうやって手に入れるの? と気になったので調べてみると、造幣局が未使用の貨幣をセットで販売していました(商売上手!?)。
さらに調べていくと、ギザ10以外にも、価値が高いといわれる10円玉があることがわかりました。それが、昭和61年後期に製造された10円玉。前期製造分と、描かれている平等院鳳凰堂のデザインが3か所、違うんですって。
1つ目は屋根先端が鈍角ではなく鋭角、2つ目は一部の屋根の切れ目が入っていない、3つ目は中央の階段の縦線上部が分断されずにつながっていることだそう。後期製造分は10~20%程度しかないので、なかなか見られないんですって。知らなかったわ~。
ギザ10を見つけるのは無理でも、今から未使用でピカピカの硬貨を手に入れて、子どもたちに残すのもいいかも……なんて夢みるワタシです。
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参照:withnews
イラスト:飛田冬子