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2019年07月02日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
先日友人からワインをいただきました! ワイン好きの方から「日本のワインなのよ」と渡されたので「国産なのね~」と返したら苦笑されてしまったワタシ。「国産ワインじゃなくて、日本ワインよ」と訂正されたものの、いったい何が違うのかさっぱり……。
せっかくいただいたワインを飲む前にこの疑問は解決しておかねば! ということで、「日本ワイン」と「国産ワイン」の違いについて調べてみました。
サントリーのホームページによれば、「日本ワイン」とは国産ブドウを100%使用して国内で製造された完全日本製のワインのこと。一方、輸入した海外産のブドウや濃縮果汁を使用して、国内で作られたワインを「国産ワイン」と呼んでいるのだそう。
ちなみにこれらの区別は、これまでワイン業界の自主基準でした。つまり、少し前までは「日本ワイン」として販売されているワインの中に、海外産のブドウや濃縮果汁を使用したものがあったということです。
ですが、2015年10月に国税庁が改めて「日本ワイン」と「国産ワイン」の違いを明確化し、2018年10月からこのルール(厳密には法律ではないようです)に基づいて表示されることになりました。
実は、世界では「ワイン法」と呼ばれるワインを明確に分類するための法律が一般的なんです。アサヒビールのホームページによれば、EUでは、上から「A.O.P.」(原産地名称保護ワイン)、「I.G.P.」(地理的表示保護ワイン)、「S.I.G.」(地理的表示のないワイン)の3種類に分かれています。
同様の法律は、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガルなどワインの名産国に多くあります。つまり今回、日本ワインと国産ワインの区別がルールで定められたことによって、分類としては日本のワイン業界も世界に並んだということなんです!
それにしても、「国産ワイン」という名称はまだしも「日本ワイン」という呼び方はあまりなじみがありませんよね。実はこの言葉も比較的最近作られたものなのだそう。サントリーのホームページによれば、「日本ワインを愛する会」の会長だった山本博さんが、2003年に「日本ワイン」という言葉を初めて発表したとされています。
そんな日本ワインがルールで定義されるようになってからまだ1年弱。ルールが定まったことによって、これから日本ワインはどんどん味がよくなっていくのかしら? 私もこれまで以上にワインに関心を持つようにして、味の変化を見届けたいと思いました。
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参照:株式会社サントリー
イラスト:飛田冬子