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素朴な疑問日本のお札に描かれた人物とは?医学者編
紙幣に取り上げられてきた偉人について調べる企画も今回で最終回! 今回は、北里柴三郎と野口英世についてご紹介します!
まずは新1000円札になることが決定した北里柴三郎について。北里柴三郎は1853年に現在の熊本県阿蘇郡で生まれました。
その後熊本医学校、東京医学校を卒業し、1883年に内務省衛生局に入局しました。1886年から6年間ドイツに留学し、1889年に破傷風菌の培養に成功し、毒素に対する免疫抗体を発見したんですって! 単語だけ聞いてもわかりづらいですが、要するに破傷風の治療法を発見したということみたいです。その結果、北里柴三郎は世界的な研究者として有名になりました。
1892年に帰国してからは私立伝染病研究所を設立したり、日本初の結核専門病院「土筆ヶ岡養生園」を設立するなど、伝染病や結核の予防・治療に尽力しました。また、それだけでなく、香港でペストが流行した1894年に原因調査のために現地に赴き、ペスト菌を発見したのも北里柴三郎なんですって!
そのほかにも、1914年に北里研究所を設立、1917年には慶應義塾大学医学科を創立しました。
そして最後は現在の1000円札である野口英世について! 北里大学北里研究所のホームページによれば、野口英世は1898年から北里の設立した伝染病研究所で助手補として働き、横浜海港検疫所を経てアメリカに渡ったという経歴の持ち主なのだそう。
そんな野口英世は1876年に福島県で生まれました。
野口英世は1歳半のときに誤って囲炉裏の中に手を入れてしまい、左手に大やけどを負います。その後掌を開くことができないまま子ども時代を過ごしますが、8歳の時と16歳の時に左手の手術を受けたことがきっかけで、医学の道を志すようになりました。
医師開業試験に合格したあと、21歳のときにも再度左手の手術を受けた野口英世はアメリカへと渡り、ロックフェラー医学研究所を拠点に世界中で研究したのだそう。1920年にはノーベル賞の候補にも挙がるなど、世界的に認められた研究者でした。その後1927年に黄熱病研究のためにアフリカに出張したのですが、翌年1928年黄熱病に罹患して亡くなりました。
全3回に分けてお札に取り上げられてきた人物について調べてみましたが、さすが日本のお札に取り上げられるだけのことはあって、どの人も偉業を成し遂げた人ばかりでした。2024年に新しいお札が出てくることを楽しみにしつつ、今は今のお札を大切に取り扱っていきたいですね。
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イラスト:飛田冬子
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