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素朴な疑問糖質制限ダイエットの正しいやり方とは?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
友人から、とうとう念願の3キロダイエットに成功した! という喜びのメールを受信しました。(おめでとう!)「糖質制限」という方法で減量したという彼女。聞いたことはあるけど「糖質制限」って食事制限のことですよね?
調べてみると最近のダイエットは、糖質の摂取を一定の基準以下にする「糖質制限」が主流になっているようです。ちなみに糖質とは、三大栄養素の炭水化物・たんぱく質・脂質のうち、炭水化物に含まれる食物繊維を取り除いて残ったものです。カロリー制限をするだけではダイエットにつながらないという背景から、注目を集めています。
糖質が肥満につながる理由
糖質を取り過ぎると血糖値が上がり、すい臓は血糖を下げるホルモン「インスリン」を多量に分泌します。どうしてインスリンが分泌されるかというと、高血糖の状態を放置することで血管や末梢神経がダメージを受け、動脈硬化や壊疽(えそ)などを引き起こす可能性があるからです。
インスリンが、脂肪細胞に血糖を取り込むようはたらきかけると、血糖値は下がりますが、代わりに貯蔵する脂肪が増えます。インスリンは燃やす脂肪を減らすように作用し、より脂肪が体内に蓄えられていくのです。体脂肪が増えると……そう! 肥満につながるというわけです。結局、糖質は最初から取り過ぎを避けるのがベストなのでしょうね。
代表的な糖質制限ダイエットのやり方
ダイエットに関する研究はさまざま行われており、時代によってもダイエットにおける「正しい」情報は、様変わりしています。いろいろな情報が飛び交っているため、自身で取り組むには慎重になる必要がありそうです。参考に、3つの糖質制限を紹介します。
アトキンス式ダイエット
ロバート・アトキンス博士のアトキンス式ダイエットは、最初の2~3か月は、1日の糖質を20g以下に抑えた生活を継続し、その後は1日の糖質を50~60g以下(200~240カロリー相当)にするというものです。代わりに、食べたいだけの脂肪とタンパク質(肉・魚)は食べてもOK。
細胞が、炭水化物(ブドウ糖)をエネルギー源にしている状態から、脂肪で動くように体を作り替えていくという考え方です。ただし、脂肪酸が代謝されると生成される体内の「ケトン体」が増えることで、虚弱感、疲労感、脱水、下痢、便秘、起立性低血圧といった副作用を伴う場合があるんですって! この副作用は「ケト適応(keto-adaptation」と呼ばれており、炭水化物の禁断症状として起きます。短期的な影響ではありますが、この副作用がつらくて糖質制限を諦めてしまう人も多いのだそう。
バーンスタイン・ダイエット
リチャード・バーンスタイン博士は、12歳で糖尿病を罹患したことから、自身の体を使って研究を行い、独自の低炭水化物ダイエットを編み出しました。49歳で医師になり開業、97年に出版した『Diabetes Slolution(糖尿病の解決)』は米国でベストセラーとなったという経歴の持ち主です。
「バーンスタイン・ダイエット」は、1日の糖質量を130g以下に抑えるというものです。ご飯茶碗一杯(150g)に含まれる糖質は約56g。もし、茶碗に半分の28gを1食とすれば、おかずも間食もできます。また、この方法ならケトン体が増えることがなく、カロリー制限や脂質制限と同等か、それ以上のダイエット効果が得られると考えられています。
ロカボ・ダイエット
最後は、2013年に設立された一般社団法人「食・楽・健康協会」が提唱しているロカボ・ダイエットです。代表理事の山田悟氏は、北里大学北里研究所病院の糖尿病センターのセンター長。賛同する飲食企業やメーカーは、キッコーマン、アサヒグループ、エースコック、紀文など60社以上に上っています。
ロカボ・ダイエットは、「バーンスタイン・ダイエット」における1日130g以下という糖質を、1食あたり20g以上40g以下、間食で10gと小分けにしているのが特徴です。1日ではなく、あえて1食ごとの基準を設けているのは、「毎食後の高血糖を起こさないこと」に重点を置いているからだそうです。これなら、ワタシも取り組めそうな気がします!
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参照資料
- よくわかるインスリン
- JAグループ福島
- 一般社団法人 食・楽・健康協会
- 『ヒトはなぜ太るのか?そしてどうすればいいか』(メディカルトリビューン刊)著者:ゲーリー・トーベス、訳者:太田喜義
イラスト:飛田冬子
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