2019/02/05 1

春一番とは? いつ吹くか決まっているの?

春一番とは? いつ吹くか決まっているの?

 

厳しい寒さがようやくやわらいで、ひと息つくころになるとTVで耳にする、「春一番が吹きました」のニュース。春一番のおしらせを聞くと、やっと春が来るんだな~、待ってました! と嬉しくなります。

 

草木が芽吹くころに吹くといわれている春一番。名前に春という文字が含まれていることからも、春の訪れを知らせるものだということはわかります。毎年2~3月頃にニュースで見るような気がしますが、正確にはいつ頃吹くものなのでしょうか? 疑問に思ったので、調べてみました。

 

そもそも春一番とは、どのようなものなのでしょう? 春一番は、季節が冬から春に変わる時期に吹く最初の南風のことをいうのだそうです。気象庁の基準では、2/4頃の立春から3/21頃の春分の間に広い範囲に渡って吹く強い南寄りの風。最大風速が8メートル以上で、最高気温が前日より高いことが条件とされています。

 

春一番は、観測された地域から順次発表されますが、春一番が吹かない地域もあれば、春一番自体が観測されない年もあるのだとか。日本海から遠い沖縄、シベリアの高気圧の影響を受ける東北や北海道、地形的に海からの風が届きにくい山梨県や長野県では、春一番は吹かないのだそうです。

 

発達しながら日本海を北に向かう低気圧に、南からの暖かい風が強く吹き込むことで起こる春一番。冬の木枯らしのような冷たさはないけれど、木の葉がザワザワとゆれて意外に強風なんだな~と驚くことがありますよね。

 

じつはこの春一番、その昔、長崎県の漁船が春一番の強風によって沈没し、たくさんの漁師が亡くなったことが名前の由来となっています。そろそろ暖かくなったからと漁に出たのに、突然の強風で多くの船が沈没したというこの出来事から、漁師たちは春先の強い風を「春一」と呼び注意するようになったのだとか。その「春一」が、春一番として広まったのです。

 

現代でも、春一番が吹く時期は気候が不安定なことが多く、海では海難事後が起こりやすいのだとか。春一番が通り過ぎたあとは、冬型の気圧配置に戻り気温差も大きくなります。気象庁が春一番を発表する理由は、春の到来という季節の移り変わりと、気象上の注意喚起の意味もこめられていたのです。

 

穏やかな春の訪れをイメージさせる春一番ですが、実際は、低気圧の発達が引き起こす注意すべき強風でもあったのですね。それでも春一番は、厳しい冬から春へ向かうときの嬉しいニュースのひとつであることに変わりはありませんよね!

 

参照:お天気.com

  

春一番のあとには 春二番、春三番があるそうです
春一番のあとには
春二番、春三番があるそうです

 

イラスト:飛田冬子

 


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