素朴な疑問今治の「せんざんき」ってどんな料理?名前の由来は?

公開日:2023/03/31
今治の「せんざんき」ってどんな食べ物?名前の由来は?
今治の「せんざんき」ってどんな料理?名前の由来は?

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

息子に夕飯は何がいいか尋ねると「せんざんき! 」と言われました。初めて聞いた料理の名前だったので「せんざんきって何? 」と聞き返すと、「よくわからないけど、友達がおいしいって話していたから食べてみたい」ですって。

 

まずはせんざんきの正体を知るところから始めなくっちゃ! 早速調べてみましょう。

 

せんざんきは愛媛県・東予地方の郷土料理

せんざんきは愛媛県・東予地方の郷土料理

せんざんきとは、鶏料理が盛んな愛媛県東予地方の郷土料理のこと。主に今治市あたりを中心によく食べられている「ご当地唐揚げ」の一つです。

 

その起源は江戸時代にさかのぼり、近見山のキジを捕獲して揚げ物にしたことが始まりだといわれていますが、今では鶏のさまざまな部位を骨付きのまま使っています。

 

名前の由来には、骨付きの鶏肉を丸ごと千のように切ることから「千斬切(せんざんき)」と呼ぶようになったという説や、中国語で骨付き鶏の唐揚げを指す「軟炸鶏(エンザーチ)」や骨なし唐揚げを指す「清炸鶏(チンザーチ)」がなまったなどいくつか説があります。

 

愛媛県東予地方では、戦後間もなくせんざんきのお店が繁盛し、行列ができるようになったことから広まったそう。今では祝いの席だけでなく親戚や友人が集まる場面、日々のお弁当などあらゆる場面で年間を通じて食べられています。

 

せんざんきのレシピ

せんざんきのレシピ

鶏肉を骨付きのまま揚げるのが特徴の「せんざんき」は、一般的な鶏の唐揚げの原点ともいわれる料理です。骨の髄液には旨みやコラーゲンが豊富に含まれていることから、骨のまわりの肉はもっともおいしいといわれています。

 

愛媛県内では、居酒屋や直売所などさまざまな飲食店でせんざんきを食べることができます。旅行の際に買ってみるのもおすすめですが、調理方法が簡単なので、以下のレシピを参考に、ぜひご家庭で揚げたてのおいしさを味わってみてください。

 

せんざんき

 

材料

 

  • 鶏骨付き肉……400g
  • 片栗粉…適量
  • 揚げ油……適量

 

【つけ汁】

 

  • 醤油……大さじ4
  • みりん……大さじ3
  • 酒…大さじ2
  • 砂糖…大さじ1
  • すりおろしニンニク・ショウガ……お好みで
  • 胡椒……お好みで

 

作り方

 

  1. 鶏肉を大きめのぶつ切りにする
  2. つけ汁に漬け込む
  3. 片栗粉を入れてよく混ぜる
  4. 中温の揚げ油で揚げる

 

ポイントは、つけ汁に長めに漬けて味をしみ込ませること。2度揚げでさらにカラッと仕上げましょう。

 

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参照:食楽web

   農林水産省

   今治味紀行

ハルメク子さん
揚げたてのせんざんき、やみつきになりそうです!

 

イラスト:飛田冬子


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