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2022年09月17日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
旅行へ行ったときにきのこを専門に取り扱っているお店があり、入ってみたらおいしそうなきのこがたくさんあって、どれを買うか迷ってしまいました!
それにしても、きのこというとスーパーで売っているだけでもたくさんの種類があるけれど、日本にはどのくらいのきのこがあるのかしら? 気になったので、調べてみました!
日本には、約4000~5000種類のきのこがあるとされていますが、そのうち食用きのこは100種類程度で、大きく分けると2種類に分類されます。
腐生性きのこは、樹木や落ち葉を腐らせたものを栄養分として吸収するもので、しいたけ、えのきたけ、なめこ、ぶなしめじなどが含まれます。
菌根性きのこは、生きている樹木の根に付着し共生するもので、まつたけ、ほんしめじなどがあります。以前は人工栽培が難しいとされていた菌根性きのこですが、近年では人工栽培の研究も進められていて、ほんしめじなどは人工栽培品が流通しています。
身近な食材として、味噌汁や炊き込みご飯などさまざまな料理に使われるきのこですが、風味、食感などに違いがあり、どれを選ぶか迷うことも。代表的な10種類のきのこについて、栄養分なども含めてご紹介していきます。
エリンギはヨーロッパが原産で、生きているセリ科植物の根に寄生します。日本には自生していませんでしたが、1990年代から日本でも人工栽培が行われています。
傘が開ききっていないものが鮮度が良いので、選ぶ際の参考にしてみてください。味にも香りにもクセが無いため食べやすく、きのこが苦手という方でもきのこの食感を楽しめます。
エリンギには食物繊維が豊富に含まれていて、野菜の中でも食物繊維が豊富と言われるさつまいもよりも多いのが特徴です。調理は線維に合わせて縦に包丁で切るか、手で裂くと味が染み込みやすいのでおすすめです。
野生のなめこは9~11月が旬で、この時期は1か所に集中して群生します。ブナ、ナラ、サクラなどの広葉樹の倒木や切り株などに生えます。
なめこには、食物繊維の他にもナトリウムを排出する働きがあるカリウムが含まれています。カリウムの量はなめこ100gあたり230mgと豊富で、塩分の摂取量が気になるときに意識して摂りたい食材です。
なめこと大根おろしを和えて食べるなめこおろしや、味噌汁に入れて食べるのが一般的な食べ方ですが、ニラなどの野菜と一緒に炒めたり、レンジで加熱したりするのもおすすめです。
えのきたけはアジア、ヨーロッパ、アフリカなどさまざまな地域で栽培されているきのこです。広葉樹の根元や倒木、切り株や枯れ木の幹などに発生するのが特徴です。
日本で生産されているきのことしてはトップの生産量で、鍋物には欠かせないと考えている方も多いですよね。
ギャバが豊富に含まれているため、リラックス効果が期待できるきのこです。えのきたけは火の通りが早いため、サッと炒めてシャキシャキ感を楽しむのも良いですが、じっくり煮込むととろみが出るのでさまざまな楽しみ方ができるきのことして人気です。
きくらげは中国や朝鮮半島、東南アジアに分布していて、広葉樹の枯れ木や切り株に発生します。実はきくらげは種類が豊富ですが、国内で栽培しているきくらげは「あらげきくらげ」と呼ばれるものがほとんどです。
かつては中国から乾燥きくらげを輸入していましたが、近年では国内の生産量が増加していることから、乾燥ではなく生のきくらげも流通するようになってきました。
きくらげには食物繊維とビタミンDが豊富に含まれています。中華料理によく使用されていて、生のきくらげはプリプリとした食感、乾燥のきくらげはコリコリとした食感を楽しめるのが特徴です。
ぶなしめじは、ブナなどの広葉樹の倒木に自生しています。人工栽培されていることから季節を問わず食べられるきのこです。「香りまつたけ、味しめじ」とも言われるほど、まつたけよりも味が良いと称されています。
食物繊維、カリウム、ビタミンDなどが含まれているぶなしめじには、うま味成分のグルタミン酸が多く含まれているため、味噌汁や煮物など、汁も一緒に楽しめる料理がおすすめです。
まいたけは、ミズナラ、コナラなどの広葉樹の根元に発生しますが、スーパーなどで購入できるものはほとんどが人工栽培で、天然物は希少価値が高いと言われています。
まいたけにはプロアテーゼというタンパク質分解酵素が含まれているため、お肉と一緒に漬けて調理することでお肉をより柔らかくしてくれるという特徴があります。油との相性も良いため、傷めても揚げてもおいしく食べられる上に、加熱しても食感が損なわれずシャキシャキとしています。
ひらたけは広葉樹の倒木などに生えるきのこです。古くから食べられていたひらたけは、傘の部分が平らで重なり合いながら塊として大きくなっていきます。
他のきのこと比べると水分量が多く、傷みやすいことや、加熱時間が長いと水分が外に出てベチャッとした食感になることから、調理時間は短時間がおすすめです。
食物繊維、カリウム、葉酸などを多く含んでいるひらたけは、香りが良いことや歯ごたえがあることに加え、オリーブオイルとの相性が良いため、和食だけではなくパスタなどにも合うのが特徴です。
マッシュルームは原産地がヨーロッパの草原地帯で、日本では自生していませんが、人工栽培によって普及してます。ホワイト種とブラウン種があり、フランス語では「シャンピニオン」と呼ばれています。
うま味成分であるグアニル酸とグルタミン酸が含まれていて、肉厚なので丸ごとホイル焼きやアヒージョなどで楽しめることや、唯一生で食べられるきのことしてサラダの上にスライスして食べるのもおすすめです。
しいたけは、シイやミズナラ、クヌギなどの広葉樹の倒木や切り株に発生していて、日本では鎌倉時代から食べられていたという歴史のあるきのこです。焼いても煮ても揚げてもおいしいきのこですが、独特の匂いによって好き嫌いが分かれることもあります。
食物繊維、カリウム、ビタミンD、グアニル酸などが含まれており、ソテーや炒め物にして食感を楽しんだり、干ししいたけを煮物や汁物に使用するなどさまざまな調理方法があります。
まつたけは「きのこの王様」と称されるほど日本では希少なきのことなっていて、人工栽培の方法が確立されていないことから、野生のまつたけも減少傾向にあります。芳醇な香りが特徴的ですが、この香りが苦手という方も。
食物繊維、カリウム、葉酸などが含まれているまつたけは、七輪で炭火焼きにしたり、土瓶蒸しにするなど食感と香りを楽しむ調理方法が好まれています。
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イラスト:飛田冬子