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2022年05月23日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
鮮やかなオレンジ色の身のサーモンは、スーパーで見かけるとついつい手が伸びてしまうワタシの大好きな食材です。お刺身にしても、カルパッチョにしてもおいしいし、気分を変えてソテーもあり!朝食だって、焼き鮭一つプラスすれば、とっても豪華になります。
いつものようにワタシがサーモンを食べていると、娘が言いました。「お母さん、サーモンと鮭って何が違うの?」
えっ……どっちも同じだと思って言ってました。気になったので、早速調べてみました!
鮭は英語でサーモンというため、鮭とサーモンは同じ魚です。しかし、日本では「サーモン」と「鮭」が使い分けられています。
「サーモン」にはさまざまな種類があり、正式にサーモンとされているのが、日本で多く流通している「トラウトサーモン」。トラウトサーモンは、サケ科サケ属ニジマスの淡水魚です。
サーモンは養殖が多く、ペレット(粒状のエサ)や魚粉を食べているため、食中毒の原因となるアニサキス(寄生虫)が寄生しません。そのため、サーモンは生食できます。
「鮭」は、サケ科サケ属の海水魚です。日本で多く出回っている鮭は「白鮭」と呼ばれています。
産卵のために川を遡上する鮭は、天然物や国産物が多く、オキアミを食べて育ちます。オキアミはアニサキスを食べることがあり、それを食べた鮭はアニサキスに寄生されてしまいます。アニサキスを宿した鮭を生で食べると食中毒を起こすため、鮭は加熱して食べる必要があります。
【サーモン(トラウトサーモン)】
【鮭】
ちなみに、鮭は「サケ」とも「シャケ」とも呼ぶことがありますが、どちらの読み方も正しいそうです。
また、鮭に似た魚に、サケ目サケ科に属する魚の「鱒(マス)」がいますが、鮭と鱒には生物学的に明確な区別はないんだとか! 日本では、海で獲れる大きなものが「鮭」、淡水で獲れる小さなものが「鱒」というざっくりした分け方がされています。
サーモンは生食で、鮭は加熱して食べるのが、おいしく安全に食べるコツ。
サーモンなら、玉ネギやパプリカ、ブロッコリースプラウトなどを使ってカルパッチョやマリネに。コチュジャンを使ってきゅうりなどと和えて、ピリ辛のおつまみを作るのもよさそうです。
鮭は塩焼きでも十分おいしいですが、バターの香りが香ばしいムニエル、子どもも大人も好きな味のマヨネーズ焼き、きのこや野菜とじっくり蒸した酒蒸しという食べ方もあります。
よーし、今日の夕飯の献立は決まりね♪
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参照:みなとの野菜大辞典
イラスト:飛田冬子