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2021年09月20日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
ウチの家族が大好きなしらす。大根おろしとかつおぶしを混ぜてしょうゆを垂らしてご飯にのせればあっという間に絶品メニューの出来上がり。程よい塩加減とふわっとした食感がたまりません! そもそもしらすって魚の名前なのかしら? いい機会だから、しらすについて調べてみます!
ズバリ、しらすは、魚の名前ではなく、イワシの稚魚の総称です。イワシには、種類があり、しらすとして流通しているのは、主に「カタクチイワシ」で、他にも「マイワシ」「ウルメイワシ」の3種類があります。
加工方法によって呼び名が変わるのもポイント。水揚げされてすぐゆでたものは「釜あげしらす」、さらに天日干ししたものは「ちりめんじゃこ」と、それぞれ呼び名が異なります。
そもそも、しらすとして市場に出回る魚は、大きさ(成長過程)によって名前が変化します。一般的に体長が2cmに満たないものは「しらす」、その後成長して3~5cmになると「おかずなご」、5cm以上になると「イワシ」と呼ばれます。では、3種のしらすの特徴を紹介します。
下あごより上あごが長く、口を開くと下あごが目立つことから命名されました。頭の形が丸く、下あごが上あごより後ろにあります。また、背びれの後縁としりびれの前縁が近いのが特徴です。しらすの中でも一級品とされている一方、マイワシより鮮度を保つのが難しい種類です。
成魚になると全長15cmほどに成長。背中が濃い紺色をしているため、「セグロイワシ」という異名も。
カタクチイワシに次いで出回ることが多く、特に冬から春にかけてよく見られます。下あごが上あごよりも前にあり、頭が角ばっていて、背びれの後縁としりびれ前縁が離れているのが大きな特徴です。
成魚は全長25cmほどになり、体に黒い7つほど斑点が並んでいて、地域によっては「ナナツボシ」とも言われています。斑点は1列だったり2列だったり、またはまったくないマイワシもいるそうです。
シラス全体に占める割合はごくわずか。目が潤んでいるように見えたことから命名されました。真横から見ると鼻先が三角形になっていて、頭部は色素細胞がないのが特徴です。
成魚になると灰色が混ざったようなうすい青色のボディになります。
しらすは、タンパク質やビタミンD、カルシウム、マグネシウムなどの栄養が豊富で、硬い骨などもなくて丸ごと食べられるのもうれしいですよね!
基本的には、一年中市場に出回るしらすですが、旬の時期は3~10月頃。とはいえ、しらすの産地によって多少旬の時期は異なります。しらすの産地として有名な、静岡県、神奈川県、兵庫県、茨城県の4県の旬を紹介します。
しらすの名産地として知られる静岡県は、駿河湾や相模湾に面していて恵まれた環境。特にしらすの産地として有名なのが、由比港や用宗漁港、清水港です。静岡県の禁漁期間が1月中旬~3月中旬のため、3月下旬~10月頃が旬となります。特に水温が高くプランクトンが豊富な6~9月は栄養価の高いしらすを堪能できます。
関東エリアのしらすの産地は、湘南の鎌倉、江の島エリアが有名です。神奈川県の禁漁期間1~3月頃でその期間を除き、通年しらすが獲れます。ですが、特に「春しらす」と言われる4~5月が最も旬で、黒潮によってやってくるしらすは、程よい脂がのって甘味を感じられておすすめです。
関西エリアなら兵庫県の淡路島が特に有名。明石海峡に面した岩谷港でしらす漁が盛んに行われています。禁漁期間は12月~3月です。特に5~11月が旬で、鮮度抜群の「生しらす」が大人気。
茨城県では大洗町や日立市、鹿嶋市、北茨城市などでしらす漁が盛んです。4~6月の春、8~10月の秋に旬を迎えます。鮮度を保ったまま水揚げができる珍しい漁法「一艘(いっそう)引き漁」が特徴。これは、魚群の周りに円を描くようにして網を流し、しらすを獲る珍しい方法です。新鮮なしらすが食べられる裏には、こうした漁師さんの努力があったんですね。
アツアツご飯に、新鮮なしらすをたっぷりのせてぜいたくにしらす丼をいただきたいわね!
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参照:umito.
イラスト:飛田冬子