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2022年02月22日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
最近、寒い日に外出したり冷たい水を触ったりすると、急に手や腕に赤いブツブツが出てかゆくなることがあります。若い頃はなかったのに年々症状がひどくなっていて、これもトシのせいかしら……となんだかションボリ。
冬に手がかゆくなってしまうのは、どういうメカニズムなのかしら? 今日はその原因を探ってみたいと思います。
寒い冬に外気や水の冷たさでかゆみと湿疹が起きる症状は、「寒冷じんましん」と呼ばれるじんましんの一種なんだそうです。
じんましんというと、細菌やウイルス、食物アレルギーが原因で起きるものだというイメージがありますが、実は太陽光や摩擦、圧迫、温度差などによる刺激でもじんましん(物理性じんましん)は起こります。
その中で、寒さや冷たさで引き起こされるのが寒冷じんましんで、寒さ・冷たさに触れた直後から数十分後に強いかゆみ、皮膚の腫れや赤いブツブツ、みみずばれのような症状が現れるのが特徴です。
氷に触れるなど、冷たくなった場所に局所的に起きる場合と、寒い外気にあたったことで全身に起きる場合があります。
どちらにしても原因は寒冷刺激によって、かゆみの原因物質であるヒスタミンが大量に分泌されるせい。体を温めて、安静にしていれば数分~30分程度で症状はおさまってきますので、くれぐれもかきむしって肌を傷めないように!
冬は寒さによるじんましんだけでなく、温かさが原因でじんましんを発症するケースもあります。
「温熱じんましん」といって、温風や体温より高いものに触れることで皮膚に赤みやかゆみが出てしまうもので、カイロを体に貼ったり、暖房にあたり過ぎることで引き起こす人が多いじんましんです。
温熱じんましんは、熱に触れた部分だけに症状が出ることが多く、刺激を受けた直後~数分後にかゆみや発疹が出るのが特徴です。例えばカイロを貼った部分や、暖房の風を近くで受けた太ももの内側などが赤く腫れたり、かゆみを感じたりしますが、患部を冷やせば30分程度ですぐに落ち着きます。
冬に起こる肌のかゆみや肌荒れは乾燥が原因だと思いがちですが、実は温度差によるじんましんかもしれないので要注意! かゆいからといって患部を冷やすと、寒冷じんましんの場合はかえって症状が悪化してしまいます。
対策の基本は、温度変化による刺激を避けること。急に寒い場所や暑い場所へ移動しないように心掛けて、頬や手など寒冷じんましんが出やすい部分の防寒はしっかり行いましょう。
また暖房やドライヤー、入浴など、体が急激に温まらないように気を付けて、温熱じんましんが出てしまうのを防いでおきたいものです。
冬は気温差が激しくなりがち。体に負担をかけないように、ゆったり生活したいものですね!
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参照:ウェザーニュース
イラスト:飛田冬子