
美術館で桜とアートを愛でる
東京国立近代美術館では、毎年人気イベント「美術館の春まつり」を開催!近代日本画の巨匠・川合玉堂 作・重要文化財《行く春》の公開など、期間限定の特別イベントです♪
公開日:2022年01月29日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
雪の季節ですね。イラストや写真では目にすることがある雪の結晶ですが、空から舞い降りてきた雪の結晶を見たことがありますか? 雪の結晶は、同じ形のものはないと言われているそうです。どういうことなのかちょっと調べてみます!
雲の中の水蒸気が0℃ 以下になると、水の分子が結合して氷の結晶(氷晶)を作ります。分子が結合する際に構造上一番安定する形が六角形のため、六角柱の氷晶ができます。
さらに、氷晶が雲中の水蒸気を含んで成長し、雪となります。このときの水蒸気の量と気温によって、氷晶が縦に伸びたり、横に広がったりして、さまざまな形の違いを生みます。
こうしてできた雪は、地上の気温が0℃に近いかそれ以下の場合には雪として、それより高い場合は雨として地上に降ってきます。
雪の結晶の種類や形
雪の結晶の形は、気象庁気象研究所研究官によると、みぞれやひょうなども含めて121種類だそう。そして、すべて六角形です。結晶の形は、柱状の「角柱」と平らな「角板」に分かれ、針のような形や枝分かれした形、扇形などがあります。
氷晶が雪に成長する際の水蒸気と気温のちょっとした違いで形が変わることから、全く同じ形は二つとないといわれています。ちなみに、イラストなどでよく目にする6本枝の樹枝状の結晶は、水蒸気が多めで、氷点下15℃の雲の中でできたものになります。
雪の結晶は小さいものの、意外と簡単に観察することができます。黒っぽい上着などの上で肉眼でも見ることができますし、スマホカメラで簡単に撮影もできます。
スマホカメラは、100均などで買えるマクロレンズを使った撮影がオススメです。観察しやすいように、黒っぽい布の上に結晶を置き、大きさがわかりやすいよう定規や硬貨などを添えます。下置きにはカッティングマットも便利です。雪が融けないよう、布などは冷えた状態にしておきます。
撮影は最大ズームで、結晶から数センチのピントがあう距離で行います。このとき、連写をすると手振れでのピンボケが回避できます。キラキラときれいな結晶を撮ることができるはず。撮影した結晶が、どんな名前か調べてみるのも楽しいですよ。
「関東は雪に弱い」と言われ、雪が降ると交通機関などが混乱することがあります。関東での降雪の仕組みは、まだ解明されていないことが多いのです。そのため、雪の結晶の写真を集めて分析し、降雪の予測精度を上げて防災に役立てる試みが気象庁気象研究所で行われています(Twitter #関東雪結晶 プロジェクト)。
「雪は天から送られた手紙である」という言葉は、世界で初めて人工雪をつくった中谷宇吉郎博士(北海道大学)が残したもの。まさに今降っている雪が、上空の様子を教えてくれているのですね。
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参照:Hondaキッズ
イラスト:飛田冬子
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