- ハルメク365トップ
- 素朴な疑問
- 「イナバウアー」は体を反らすことじゃないの?
素朴な疑問「イナバウアー」は体を反らすことじゃないの?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
北京オリンピックが始まりましたが、みなさんはどの種目に注目していますか? ワタシはなんといっても花形、フィギュアスケートでした!
荒川静香さんが2006年のトリノオリンピックで優雅なイナバウアーで金メダルを獲って以来、欠かさず観戦しています。ところでイナバウアーって「大きく背中を反らせて滑る技」だと思っていたんですが、どうも違うらしいと最近テレビで聞きました。そこで今日はイナバウアーについて調べてみようと思います。
「イナバウアー」とは
イナバウアーとは足を前後に開き、前足のヒザを曲げた状態で両足のつま先を180度開いて滑るフィギュアスケートの技のこと。初めて演じたのが1950年代に活躍した旧西ドイツの選手、イナ・バウアーさんだったことから、この名前が付けられました。
荒川静香さんのイナバウアーは、背中を大きく反らして滑るのが特徴ですが、実はイナバウアーという技はあくまで足の技であって、体を反らす技は「レイバック」という別の技なんだとか。荒川静香さんが披露したのは正しくは「レイバック・イナバウアー」というんだそうです。
荒川静香さんの「イナバウアー」誕生について
フィギュアスケートには大きく分けてジャンプ、スピン、ステップという3つの技があります。すべての選手にはジャンプ6回、スピン3回などのように、演技時間の中に必ず盛り込む技の種類や回転数が決まっていて、技を成功させると基礎点がつき、失敗すると減点されるポイント制です。
さらに技の出来栄えや振付、要素のつなぎ、音楽に合わせた感情表現などのパフォーマンス力で演技点が加算され、トータルの合計ポイントで勝敗が決まる仕組みになっています。
イナバウアーは、このうち「要素のつなぎ」にあたる技で、ジャンプの前後など技と技の間をつなぐための小技です。複雑なステップを入れたり、上半身を大きく動かすなど小技を効かせることで、演技の流れを滑らかにし、華やかさを生み出すために盛り込まれます。
フィギュアスケートで得点が高いのはジャンプなどの大技。つなぎの技には得点がつかず、演技点に加算される程度のため、オリンピックなどの競技大会ではほとんど注目されません。実は荒川静香さん自身も、初めはオリンピックでイナバウアーを入れる予定はなかったそうです。
ジャンプで得点を稼ぐために「直前は助走で息を整えたい」と思っていた荒川さんに、当時のモロゾフコーチが「静香の特徴を最大限に発揮するために盛り込んだ」というのが、3秒間のイナバウアー。
とかくジャンプの高さやスピードなどの派手さに目を奪われがちなフィギュアスケートで、体の柔らかさを生かして大きく背中を反った荒川さんの優雅なイナバウアーは、フィギュアの芸術性を再認識させ、世界中の注目を浴びました。
ジャンプやスピンはもちろん、つなぎの技にも注目すると、選手の個性が見えて楽しめそうですね!
■人気記事はこちら!
- スノーボードの基礎用語は?
- 2021年ミドル~シニア世代で流行した8つのこと
- オリンピックの起源や中止になった歴史に迫る!
- あさの君
- シニア世代の応援マインドが再燃した東京五輪2020
- 知ってるようで実は知らない?素朴な疑問ランキング ベスト100
イラスト:飛田冬子
- いいね 1
- びっくり 0
- 役に立つ 0
- 泣ける 1
\ この記事をみんなに伝えよう /
-
子に遺すべき資産は?
「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは -
突然の我慢できない尿意
実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って? -
個人情報管理できてる?
銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が… -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?