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2021年07月17日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
夏らしい花といえば、ひまわりを連想する方も多いのではないでしょうか。ひまわりといえば、太陽の方角に向いて咲くというのが有名ですよね。
でも、実は満開のひまわりは太陽の方を向くとは限らないんですって。どういうことでしょうか? 早速調べてみましょう!
ひまわりの花が太陽を追って動くのは、花そのものではなく「茎」に含まれている「オーキシン」という成長ホルモンが関係しています。
オーキシンは、「光が当たらないと濃度が上がる」という特異な性質があります。つまり、太陽の光が当たらず影になった側の茎が、成長ホルモンによって伸び、その影響でひまわりの先端が太陽に向かって屈曲するということ。これが、太陽に向かって咲くと言われる所以なんですね~。
こうした光の方向に屈曲することを専門用語では「光屈性(向日性)」といいます。花が咲くと茎の成長は止まってしまうので、こうした現象は花が咲く前に限定されます。そのため、花が咲いてからは太陽を追うような動きはなく、東か西を向いた状態のまま動きません。
ちなみに、マリーゴールドやダリアなども太陽を追いかけるような光屈性を持っています。
ひまわりの花が太陽に向かって動くのは、成長ホルモンが関係していたんですね。いろいろと調べていると、面白い花言葉も見つけましたので、こちらもご紹介します。
ひまわりの花言葉は、以下のように数多くの花言葉あります。
代表的な花言葉
「あなただけを見つめる」や「愛慕」といった花言葉は、太陽に向かって咲き続けるひまわりの姿からイメージしたという説と、ギリシャ神話に由来するなど、諸説あります。
ギリシャ神話では、水の妖精クリュティエと太陽神アポロンのちょっぴり切ない恋のお話が基になっています。簡単にご紹介しましょう。
クリュティエはアポロンの恋人でしたが、アポロンは別の王女と恋仲になり嫉妬します。その後、王女は死にますがアポロンの心は戻りません。クリュティエはいつか振り向いてもらえると願って天空を駆けるアポロンを見ながら待ち続けますが、結局結ばれることはなく、9日目にはひまわりに姿を変えてしまいました。
クリュティエの恋心が、「あなただけを見つめる」や「愛慕」といった花言葉に反映されていると思うと、悲しい気持ちになってしまいますね……。
また、酷暑にひまわりが元気に咲いている様子から名付けられた「情熱」や、太陽に向かって咲いている様子や明るく丸い形をしているイメージから「憧れ」と名付けられるなど、贈り物としてもぴったりの花言葉もあります。
ひまわり一つとっても、たくさんの花言葉があるのね~。
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参照:はな物語
イラスト:飛田冬子