お金の疑問・不安を解消!
資産運用、相続、ローンまで!お金の「よくわからない」をプロに気軽に相談できる♪
2021年07月08日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
先日、テレビで東京オリンピック表彰式の衣装が発表されているのを見て、いよいよオリンピック開催が迫ってきたのを感じています!
ところでオリンピックのメダルは再利用されているって聞いたけど、本当かしら? 気になったのでさっそく調べてみました!
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で使用される入賞メダルは、「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」によってリサイクルされた材料で製作されています。
このプロジェクトは、2017年4月から2019年3月まで進められていたもので、使用済みの携帯電話やパソコンなどの小型家電から金属を集めて専門の業者によって分解・選別などを行い、メダルを製造するというものです。資源を有効活用し、持続可能な社会を目指す取り組みの一つとして実現されました。
各回収には、全国各地の9割以上の自治体や、企業、さらにアスリートや連携大学の学生など多くの人が携わっています。
オリンピック・パラリンピックの金・銀・銅合わせて約5000個のメダルに必要な金属を2年間のプロジェクトですべて回収することができました。
自治体からは小型家電などが7万8985t(トン)、NTTドコモからは携帯電話が約621万台それぞれ回収されました。最終的に金が約32kg、銀が約3500kg、銅が約2200kgも集まりました。
使用済みの小型家電や携帯電話から、これほどの金・銀・銅が抽出されるなんて驚きですよね!
「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」によって製作された各メダルのデザインも気になりますよね。
東京2020オリンピック競技大会のメダルは、勝利の証としてだけではなく、アスリートの努力なども踏まえて、原石を磨くようなイメージで光と輝きがコンセプトになっています。
メダルの表側は、IOC(国際オリンピック委員会)規定の「パナシナイコスタジアムに立つ勝利の女神ニケ像」や、東京2020オリンピック競技大会の正式名称、オリンピックシンボルの要素が含まれています。
メダルの裏面には、国内で公募が行われた結果、川西純市(かわにし・じゅんいち)さんのデザインが採用されました。
アスリートはもちろん、周りでサポートする人たちのエネルギーも感じられるデザインになっていて、スポーツで競うことや日々がんばっている人が称えられる世の中を願う、多様性を示す輝きも表現されている他、世界中の人が手をつないでいるイメージも併せ持っています。
メダルのリボンは、東京2020大会を象徴する藍と紅を使い、東京2020大会のエンブレムでも使われている組市松紋のデザインで、多様性と調和が表現されています。
メダルが収納されるメダルケースは、日本人になじみのある藍色の木製が採用されています。一つ一つ職人の手作りで仕上げられており、開くとメダルのディスプレイにも使えるそうです。
メダルの仕様
大きさ:直径85mm
厚さ:最小部分7.7mm、最大部分12.1mm
重さ:金/約556g、銀/約550g、銅/約450g
原材料:金/純銀に6g以上の金メッキ、銀/純銀、銅/丹銅(銅95:亜鉛5)
リボン取り付け部分:メダル本体上部への埋め込み式
側面:メダル側面には各競技名(競技名・種別名・性別・種目名)が英語で刻印される
和の雰囲気も出しつつ、オリンピックらしい荘厳なデザインに仕上がっているようですね。
■人気記事はこちら!
参照:東京2020 「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」について
イラスト:飛田冬子