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2021年06月15日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
夏の風物詩といえば、花火ですよね。そういえば、「た~まや~、か~ぎや~」の掛け声って、どういう意味があるのかしら? 気になったので調べてみました。
花火大会でたびたび聞かれる「たまや~」や「かぎや~」という掛け声は、かつて人気を二分した花火師「玉屋」と「鍵屋」の屋号です。
1700年代に、花火大会のルーツとなった東京都の隅田川に上がった「両国川開き花火大会」(現在の隅田川花火大会)が開催されました。この頃活躍していた花火師が「鍵屋六代目弥兵衛」です。
1808年には、鍵屋がのれん分けをして、当時番頭だった「清七」が「玉屋市兵衛」として活躍するようになり、鍵屋と玉屋の二大花火師の競演が実現しました。このときの声援が「たまや~」「かぎや~」でした。
勢いに乗っていた両者でしたが、1843年に玉屋に悲劇が起こりました。玉屋が大きな火事を起こし、市兵衛は江戸から追放されてしまいました。1808年からスタートした玉屋市兵衛の花火師としての歴史は、35年という短期間で幕を閉じました。
ここで疑問なのが、現在の花火大会では「かぎや~」よりも「たまや~」の掛け声の方が多いってこと。
それは、玉屋の方が花火師としての技術が勝っていたのと、語呂が良かったからと言われています。
1659年、鍵屋初代弥兵衛が、現在の東京都中央区の日本橋で開店したのが鍵屋の始まりです。開店当初から「火の花」「花の火」などを販売するやいなや、瞬く間に人気店になりました。
1711年には、鍵屋が隅田川で初めて花火を打ち上げるなど、花火師としての手腕を発揮。その後も鍵屋は花火業界を牽引。
2000年には、十五代目が襲名し、2020年に新型コロナウイルス感染症の終息を願って東京都江戸川区の河川敷で花火を打ち上げるなど、変わらぬ活躍ぶり。
代々続く花火師に思いを馳せながら夏の夜空に咲く大輪を観賞するのも粋かしら…。願わくば、玉屋と鍵屋の競演を一度見てみたかったワタシです。
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参照:All About
イラスト:飛田冬子