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- セカ活とは?50代からの心を満たすコトの見つけ方
さまざまな人生の転機が訪れる50代。充実した人生を送るために、自分にとって心が動くことは何か考えてみませんか?人生を模索する40〜60代の女性200人以上に話を聞いてきた増田早希さんに、今求められている「セカ活」について話を伺いました。
話を伺った人
増田早希さん(ますだ・さき 写真右)
株式会社セカミ―代表取締役。200人以上の女性にインタビューを行い「セカ活」の必要性を感じ起業。ワークショップ「セカミー LIFE Re:DESGIN CAMP」を主宰している。
春原由紀さん(すのはら・ゆき 写真左)
公認心理師、武蔵野大学名誉教授。長年、原宿カウンセリングセンターで臨床心理士として活動。家族関係の心理臨床的支援を数多く行う。
50代からのセカンドライフを考える「セカ活」とは?
50代に入ると子育てが一段落し、仕事も役職定年を迎えるなど、目が回るほど忙しかった日々も落ち着き、自分のことを振り返る時間ができたという方も多いのではないでしょうか?
「そういったタイミングを迎え、心の空白を感じているアラフィフ女性たちは多いです」と話すのは、40~60代の女性が今後やりたいことを探す「セカ活」を提唱し、行動するまでを支援するサービスを提供している「セカミ―」代表の増田早希さんです。
「『セカ活』とは、子育てや家事などが一段落した女性たちがセカンドライフに、何をして生きていくと幸せかを考える活動です。就活、婚活、終活などと同じように、アラフィフという人生の節目にセカンドライフを見直す機会を持ち、共有し合うことが文化として根付いてほしいと考え、そう名付けました」
なぜ「セカ活」は必要なの?
では、人生の第二ステージを考える「セカ活」は、なぜ必要なのでしょうか?
増田さんによると、自分のことを振り返る時間ができても気持ちと行動を切り替えるきっかけがないために、何となく人生に納得感がないままモヤモヤと過ごしているという人も多いそう。
40年以上にわたり、臨床心理士、公認心理師として悩みを抱える女性のカウンセリングに携わってきた春原由紀さんはこう語ります。
「現状に対する不満やモヤモヤとした感情に巻き込まれて、心がふさいでしまう人も少なくありません。流れていく日常の中で、自分は何をどうしたいのかを立ち止まって考え、一人で抱え込まないことが大切です。
また、家族における役割の変化が訪れていることに気付いていない方もいます。そうすると、子どもは独立しているのに子どもに強く要求してしまい、反発されて親子の関係がうまくいかなくなることがあります。子離れのためにも、役割の変化の中で自分を満たす方法を見つけた方がいいでしょう」
また、主婦だけでなく仕事をしてきた人にも「セカ活」は必要だと増田さんは言います。
「今、時代は生き方の転換点に来ていると思います。これまでは終身雇用が当たり前でしたが、これからは個の時代として社会側の論理やルールが変化し、前例のない中で『自分軸』で生きることを求められることに。これまで雇用されている者としての役割を担ってきたのに、『私はどうすればいいの?』と戸惑う人が増えていくでしょう。話を伺う中で、キャリアを積んできた方の葛藤を感じることがあります」
セカ活を始めた人の5つの活躍パターン
セカ活に取り組み、心を満たすことを見つけた人は、どのように活躍しているのでしょうか?
「大きく5つのパターンに分けられます」と増田さん。「何かを学びたい!」という意欲で大学に入り直したり、センスを生かして新たな仕事を始めるなど、活躍の仕方は多岐にわたります。
活躍のパターン
- A:資格を活用する
- B:習う側から教える側に切り替える
- C:センスを生かして、手作り品を販売したり開業する
- D:地域のリーダーとして活躍をする
- E:その他:大学やスクール、留学で学び直しをする、移住、投資家、ベンチャーへの転職をする
「必ずしもキャリアではなくてもいいと思います。私に大事なものはこれなんだ!ということが見つかるといいですね」(増田さん)
「自分の時間を好きなことに使っているか、自覚することが大切です。『パートとして働く』ことでももちろんいいですし、自分では大したことがないと思っていても、他者から見たら『スゴイ』ということもありますよ」(春原さん)
自分軸を持つ3つのステップ
自分のことはさて置き、例えば家族のような他者を中心に(=他人軸で)生きてきた人は、どうやって自分軸を持つようにすればいいのでしょうか? 増田さんと春原さんが「セカ活」として伝えている、自分軸を持つステップを教えてもらいました。
1:普段と違うことをして小さく日常を壊してみる
新しい道を歩いてみたり、過去の知人に連絡してみたりなど、まずは日常の行動を変えてみる。食べたものや人に言われたことば、その日の感情などの記録をつけてみても◎。
2:得意かも、好きかもと思うことを見つけ取捨選択する
いろいろなことにトライして広げたら、違うと思ったことをやめていく。始めた習い事を何となく続けてしまう人は多いので、やめることも視野に入れてトライしてみる。
3:SNSを始めて”好き”を発信する、資格を取る
セカ活がうまくいっている人は、得意・好きということが広がり結果として稼げたという人も。好きで続ければ機会は来るものと思って、SNSで発信したり、関連する資格取得をしたりするのも手です。
「やりたいこと」がなくてもOK!自分の空間を持つことから始める
とはいえ余裕や時間がなかったり、そもそもやりたいことはないという方もいらっしゃるでしょう。そういった方に、増田さんがおすすめするのは「自分の部屋を持つこと」です。
「子どものための子ども部屋、お父さんのための書斎があったとしても、お母さん部屋と呼べる部屋がないご家庭がほとんどだと思います。部屋は用意するのが大変だとしても、一人で過ごせるような空間やコーナーをぜひ作ってみてください」
増田さんが出会ってきた女性たちの中でも、部屋を持ったり自分用の机を購入したりと、学びのために少額でもいいのでお金を使うことが、自分の時間をどう使いたいかを考えるきっかけになっている人が少なくないと言います。
「人のためにかけてきた時間と期待を、自分のためにかけてあげることも『セカ活』の一つですよ」
セカ活仲間を作ると驚くほど変化が生まれていく
増田さんと春原さんが、現在取り組んでいるのが、グループワークでセカ活に取り組む活動です。「『自分のやりたいことがわからない』という悩みに対して、自分なりの答えを見つけ一歩踏み出すまで伴走しています」と増田さん。
グループワークを行う1か月集中プログラムの受講料は安いとは言えない価格ですが、2022年2月にモニター価格で実施した第1期には、定員6名の枠に、50~60代の女性6人が集まりました。
「自分の過去や夫婦・家族関係、仕事などの面から、いろいろな問題を共有しながら整理していきます。グループワークでは同年代の女性同士で集まっているので、他人の話も自分のことのように感じるようです。自分には『何もない』と思っていても、人からの問いや評価を受けると、実は『ある』ことに気付けるんです。最終日には対外的な発表会を実施し、参加者の6人がこれからの自分についてプレゼンしました。みなさん、自分に対する捉え方が変わり、自信に満ちた声で今後のプランを発表されていました」と増田さん。
また、カウンセラーの春原さんも「1対1のカウンセリングとはまた違う展開があり、グループで悩みを共有しそれぞれが自分の道を選んでいく中で、驚くほどのスピードで変化していくのを感じました」
『今の自分』にふとモヤモヤとした感情を抱いたときが、「セカ活」の取り組み時です。
次回も続けて、「50代のこれからの人生」を考える一助となる話を特集としてお届けします。
セカミー LIFE Re:DESIGN CAMPとは
"セカ活"に特化した1か月集中プログラムです。200人以上の40~60代女性にお話を伺う中で、多くの方が口にされていた「自分のやりたいことがわからない」という悩みに対して、自分なりの答えを見つけ一歩踏み出すところまでメンターが伴走します。詳しくはホームページをご確認ください。https://secome.jp/lrc/
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取材・文=竹上久恵(ハルメクWEB編集部)
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40歳で終活
いやいやまだまだ人生半ばですよ。一方不意の事故など ゼロではないですからね。病気とかならある程度 覚悟は出来ますけど、事故とか突然ですから。 40歳で終活って早くないですか。自分史とか 半分も書けないです。 https://syukatsulabo.jp/article/6277
締切済み ベストアンサー2020.02.21 -
終活ってどれくらいかかりますか
それこそ生活保護レベルの葬式なら20万を切ります。 高額医療費制度も上限は8万くらいです。 身元保証だって数十万です。 厚生年金の範疇で入れる老人ホームだってあります。 100万あれば御の字じゃないですか。 https://www.osohshiki.jp/
締切済み ベストアンサー2019.05.06 -
親の面倒
ごめんなさい。長文です。 私の両親はまだ元気で経済的にも、身体的にも自立しています。父もとある会社の会社役員として未だに子供達よりも沢山の年収があります。しかしもう70代で、段々と家の事が回らなくなってきました。 2人姉妹の姉は婿養子を取るということで実家の近くに住み、私は高速で3時間位離れた所に住んでいます。私は年に数回しか実家に帰省出来ませんが、その度に(昔の家なのでかなり広いです)家の中や倉庫やプレハブの物置、ベランダに建てられた物置(バーベキュースペースを潰してまで建てたので広いです。)地下の物置と整理していますが追いつきません…。今は掃除や庭の手入れは業者に入ってもらっていますが、一時はワックス掛け等も私がやっていました。しかも両親は私が帰省したら、色んな所に昼夜問わず食事や飲みに連れて行く事を楽しみにしていて、無下に断れません。勿論両親の奢りですし、帰省の毎に私にも子供にもお小遣いをくれます。だから変な話損は無いです。ただ私はそんなもの欲しくてやっている訳ではありません。母が終活の事等、気にしているし、昔の人だから物を捨てられないので、私がやってあげています。ただとても時間が足りないし、その後2、3日何とも言われぬ疲れで私は寝込んでしまいます。 先日母は週に1~2度はお手伝いさんに入ってもらう事を受け入れました。勿論全く要介護等ついてないので、お金は掛かりますが。ただやっぱり常に他人が入る事が嫌で、知り合いの人が今やってる仕事が終わったら、家に来てもらう。て事で何時のことやら分かりません。そこで私は少しは姉にもやって欲しいのですが、全くやらないどころか実家に顔も見せません。子供か小さい頃はしょっちゅう預けに来ていましたがもう大きくなったので、実家には2~3ヶ月に1回電話してくるくらいです。両親は「あの子はそんな子だから。子供を見てもらう時しか実家には用事の無い子だから。」と諦めていますが、それなら私はこんなに遠くにお嫁に来なかったし、財産を放棄して姉に養子を取らせる必要も無かったようにも思うのです。 1度姉に「お母さんも最近年取ってきたよ。たまには帰ってあげて欲しい。面倒見るて言っても、寝たきりになった時だけでは無いよ。」て言ったら、激怒されて、その後何年も私が電話をしない限り向こうから連絡は有りませんし、こちらの名物や季節の物を送っても、母を通して「もう、送って要らない。迷惑なんだって。」て言われました。私は姉と喧嘩する気は有りません。もし私が病気になったら、両親を見てあげる事が出来なくなるから、両親が死ぬまでは姉の機嫌を取っておきたいです。ただ今からどんどん年老いていく両親をどうしたら良いのか?姉にどうやったら上手く伝わるのか分かりません。 今すぐに介護が必要では無い両親、死ぬまで経済的なお世話をする事は絶対に有りません。しかしより穏やかな不自由の無い老後を送る為に、姉にどういう風に伝えれば上手くいくでしょうか?教えてください。
締切済み ベストアンサー2019.04.17 -
父親の身の始末
父親の身の始末をどうすべきか、悩んでいます。このように書くと親不孝者のようですが、今から親の終活に備え準備しておくのは、重要な事だと思っています。 現在、男性の平均寿命は80.98歳、男性の健康寿命は72.14歳、平均介護期間は8.84年だそうです。あくまで概算です。 父方の祖父は、当時の平均寿命より11年ほど長生きしていますが、介護施設で6年ほど過ごしてこの世を去りました。父も祖父と同じように長生きしてくれるのであれば、90歳近くあるいはそれ以上まで生きるようになりますが、人の寿命や先々の事は分かりません。 父親には幾つかの持病はありますが、比較的元気です。しかし、ここ最近は体力の低下と若干の痴呆傾向が出てきており、年齢的な衰えを感じています。 現在健康寿命は男女とも70代で、その後約10年は、誰しも体の不調を抱えながら生活していると言います。という事は、亡くなる10年ほど前から体に不調が出てくるという話になります。 私は父親と一緒に生活していますが、以前よりも明らかに出来ない事が増え、出来ない事への不満を周囲に当たり散らすようになりました。痴呆も進んでおり、認識力、判断力、思考力のいずれも低下しています。 そうした事を鑑みた場合、父親の介護施設入所は幾つくらいが妥当だと判断できますか? 父方の祖父は、80歳をだいぶ過ぎてからの入所でした。90歳を過ぎてからや100歳近くになってから入所する人もいるようですが、人それぞれ介護度や家庭の事情も違ってくるでしょうから、一概には言えません。 父親の場合、幾つくらいが妥当なのか判断が付きかね悩んでいます。 長くなりましたが、介護経験者の皆様、どうかお知恵をお貸し下さい。お願い致します。
締切済み ベストアンサー2019.03.18
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