老親が加入中の保険、請求漏れを防ぐには#6

高齢の親に民間の医療保険は本当に必要?

公開日:2023.12.20

前回まで医療保険等に加入している老親が認知症になった場合に備える制度について紹介してきました。ですが、そもそも高齢な親に民間の医療保険は必要でしょうか。要・不要の見極め方をお話しします。子世代である50〜60代の保険の見直し方にも触れます。

教えてくれたのは清水香(しみず・かおり)さん

教えてくれたのは清水香(しみず・かおり)さん

ファイナンシャルプランナー 学生時代より生損保代理店業務に携わり、FP業務を開始。2001年に独立し、相談業務、執筆、講演、TV出演など幅広く活躍。財務省の地震保険制度に関する委員を歴任。自由が丘産業能率短期大学兼任教員。日本災害復興学会会員。近著に『どんな災害でもお金とくらしを守る』(小学館刊)など。

医療保険のコストと給付は見合う?

医療保険のコストと給付は見合う?

ここまで「家族情報登録制度」「指定代理請求制度」「保険契約者代理制度」という3つの大事な制度のポイントをお伝えしてきました。

各制度は医療保険に加入している老親の認知症対策としては有効ですが、そもそも老親に生命保険会社などの民間の医療保険が本当に必要か検討することも大事です。高齢者は現役並み所得(夫婦なら世帯年収520万円以上、どちらか1人なら年収383万円以上)でなければ医療費の自己負担は限定的で、大きな負担にはなりにくいからです。

一方、...

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萬真知子

早稲田大学第一文学部卒業後、1987年日経ホーム出版社(現、日経BP社)に入社。月刊誌「日経マネー」に配属され編集記者に。1990年に退社後、フリーのマネーライターとなり、雑誌、ウェブを中心にマネー情報記事を執筆。金融機関等の顧客向けウェブサイトにも執筆。「ハルメク」の「知っ得!マネー学」を連載中

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