古着を寄付して社会貢献!古着deワクチンの使い方
2023.04.222024年11月22日
古着リサイクルの方法って?回収後はどう活用される?
個人でできる古着リサイクル&リユース法!おすすめも
個人でできる古着リサイクル&リユース法を6種類紹介!古着リサイクルが重要な理由や回収後の活用方法も知っておけば、ゴミとして捨てない選択肢を選びたくなるはず。いらない服を捨てずに処分したい人、社会貢献に興味がある人もぜひ読んでみてください。
古着リサイクルが重要な理由
近年、服を低価格で気軽に購入できるようになりましたが、その反面以前よりも着ていない服が増えたと感じていませんか?
また、一人ひとりが購入する服の増加に伴って廃棄される古着の量も増えてきているため、今後はさらに古着をリサイクルすることが重要となります。
ここでは、古着リサイクルが重要な理由について詳しく紹介します。
環境負荷を減らせる
衣類の廃棄は環境に大きな影響を及ぼします。
具体的には、捨てられた衣類を回収する収集車や、焼却処分する際に排出される二酸化炭素が、地球温暖化の原因の一つになっていることが挙げられます。
「環境省 令和2年度 ファッションと環境に関する調査業務(株式会社 日本総合研究所)」によると、国内のファッション産業で原材料の調達から廃棄までに出る二酸化炭素(Co2)の排出量は、約970万トンです。日本の総排出量の0.8%を占め、廃棄段階でそのうちの12.1%が排出されています。
そう聞くとそれほど多くないと思う人もいるかもしれませんが、世界全体では衣類によるCo2の排出量全体の約4.5%を占めていることから、国内の衣類廃棄量を減らせば微力ながら世界全体のCo2排出量の減少につながると考えられます。
資源の節約
古着をリサイクルすると、新たな衣類の製造数を抑えられ、資源の節約につながります。
上述の「環境省 令和2年度 ファッションと環境に関する調査業務(株式会社 日本総合研究所)」によると、世界のファッション産業から排出されるCo2のうち、原材料調達から輸送までの上流段階で全体の47%が排出されていることがわかります。
また、国内に供給される衣類の生産に必要な水の量は83.8億立方メートルです。
このうち原材料調達段階が91.6%を占めていることから、古着をリサイクルして衣類の需要を減退させて製造数を抑制すれば、地球の限りある資源の節約につながると考えられます。
社会貢献につながる
古着リサイクルは環境負荷の軽減や資源の節約だけでなく、社会貢献にもつながります。
古着を捨てるのではなくリサイクルやリユースできるやり方で手放すことで、衣類を満足に手に入れられない開発途上国の人々を助けられます。
また、日本で販売されている衣類は、デザイン性も高く値段も手頃でリユース品として海外でも人気です。そのため、ビジネスとして古着を販売することで、貧困に苦しむ人々に雇用を生み出せます。
ただし、近年ではリサイクル・リユース目的の古着が、開発途上国を苦しめてしまうことが問題視されています。
例えば、大量の古着が市場に流通することで低賃金での雇用が増えたり、地元の繊維産業に深刻な影響を与えたり、大量の古着を処分できず放置されたりなど、よかれと思って行った古着リサイクルが逆効果になってしまうこともあるため注意が必要です。
回収された古着の活用方法
服の再利用はリサイクルにひとまとめにされることも多く、着なくなった衣類を回収して新たな持ち主に着てもらうことをイメージする人も多いかもしれませんが、実は古着の再利用にはリサイクルとリユース、リペアなどさまざまな方法があります。
ここでは、回収された古着がどのように活用されるのか3種類の方法を紹介します。
リサイクル
リサイクルとは、ゴミを資源として再生利用すること。例えば、瓶やペットボトル、紙などを回収して再び原材料に戻し、新たに作り直すことを思い浮かべるとわかりやすいです。
古着の場合は、加工して綿の状態に戻し、糸に加工し直して再利用したり、別の素材を作ったりします。
リサイクルするには、古着を正しく分別しなければならないため、日頃から正しいゴミの分別を心がけることが大切です。
リユース
リユースとは、不要になったものをすぐに捨てずに繰り返し使ってゴミを減らすことです。原材料に戻すのではなく、そのままの形もしくは部品のままで長く使用します。
例えば、居酒屋などで何度も使用できるリターナブル瓶の商品を取り扱って、ゴミを減らすのもリユースの一つ。
古着の場合は、売却したり寄付したりして他の人に譲るのが一般的です。企業が廃棄するはずの衣類を展示・販売するケースもあります。
リペア
リペアとは、壊れたものを修理したり部品を交換したりして、できる限り長期間使うことです。例えば、革製品の破れやほつれ、古くなった家具などを修理して使い続けることをいいます。
古着の場合も、破れやほつれのある箇所を修理して、再び使うことを指します。
汚れや破れなどがあって着なくなった衣類をリメイク(原型とは異なる形やアイテムに作り直すこと)して楽しむのもよい方法だといえるでしょう。
近年では、企業にリペアの依頼をしたり、リペア・リメイクした商品を販売したりするサービスも登場するなど、リペアが注目されつつあります。
個人でできる古着リサイクル・リユース方法
古着をリサイクルやリユースできる形で手放すには、どのような処分方法があるのか知っておくことが大切です。
ここでは、個人でできる古着リサイクル・リユース方法を紹介します。
自治体の古着回収に出す
自治体では衣類を焼却処分するだけでなく、回収した衣類をリサイクルする取り組みを行っているところもあります。
例えば、東京都江東区ではリユース可能な衣類全般、加工せずに再度身につけられるもの、使用できるもので洗濯済みのものを回収して回収業者に引き渡し、国内外でリサイクル・リユースしています。
靴類やぬいぐるみ、布地や毛糸玉など、回収できないものもあるため、事前に確認することが大切です。
月に1回の拠点での巡回回収や清掃事務局、無印良品 東京有明での常設回収にて古着回収を実施しています。
その他の自治体でも、古着を資源ゴミとして回収しています。資源ゴミの日にゴミ捨て場に出すだけのケースがほとんどですが、自治体によってルールが異なるため、きちんと確認してからゴミを出しましょう。
古着リサイクルを行っているアパレルブランドに持ち込む
アパレルブランドやメーカーには、店舗に回収ボックスを設置して古着を回収し、リサイクル・リユースしているところもあります。
以下は、店頭に回収ボックスを設置して古着リサイクルを行っているアパレルブランドの例です。
- UNIQLO・GU
- H&M
- パタゴニア
- SHIPS
- ZARA
自分で店頭まで持っていく必要はありますが、無料で回収してくれるケースがほとんどです。
自社の服のみ回収しているところや、他社の服でも回収してくれるところなど、ブランドやメーカーによって対象の古着が異なるため、事前に確認してから持ち込みましょう。
リサイクルショップやフリマアプリなどで売却する
古着をリサイクル・リユースする形で手放したいときは、リサイクルショップやフリマアプリなどで売却するのもおすすめです。自分にとっては不要な衣類でも、他の人にとっては価値がある場合もあります。
特に有名ブランドのものやシミ・破損のない新品同様のもの、年代物のヴィンテージアイテム、限定品や販売数の少ないものなどは高値で売れる可能性があります。
ただし、ノーブランドのものや状態の悪いものは売れない可能性もある点に注意が必要です。
知り合いや友達に譲る
着なくなった服は、知り合いや友達に譲るのも一つの方法です。
自分でもらってくれる人を探す必要はありますが、この方法であれば無料で古着を処分できます。
特にすぐに着られなくなることが多い子ども服は需要が高いため、子どもがいる人に聞いてみると意外とすぐに貰い手が見つかるかもしれません。
ただし、トラブルを避けるために汚れや破れなどがある服は他の方法で処分しましょう。
ウエスやはたきにリメイクする
着古してクタクタになったものや破れ、ほつれのあるものは、ウエスやはたきにリメイクして掃除に利用するのもおすすめです。
ウエスとは、もともと機械の掃除に使う布やボロ布のことをいいます。家の掃除にも便利なため、古着を捨ててしまうか迷ったときはウエスを作ってみるとよいでしょう。
ウエスの作り方は、古着と大きめのハサミを用意して、使いやすい大きさにカットするだけと簡単です。
昔よく掃除に使ったはたきも、古着と好きな長さの棒、輪ゴム1本とヒモがあれば簡単に作れます。
古着をカットして42cm×4cmの大きさにして、好みのボリュームになる数を用意します。それを放射状にバランスを見ながら並べて棒を中心にぐるっと包み、裏側を輪ゴムでしっかりと止めて逆さまにしてヒモで縛れば完成です。
使って汚れてしまったら気にせず捨てられるため、大掃除や引越しの際にも活躍します。
古着リサイクルを行っている団体・企業に寄付する
古着を必要としている人に使ってほしいという思いが強い場合は、古着リサイクルを行っている団体や企業に寄付するのもよいでしょう。
寄付した古着は、開発途上国でリユースされたり事業に活用されたりします。団体や企業によっては、売却したお金をワクチンの購入費用に充てている場合もあるため、社会貢献に興味のある人におすすめです。
ただし、団体や企業に古着を送る際にかかる費用は、送る側が負担することが多いです。寄付を受け付けている服の種類についても、事前に確認しておくとよいでしょう。
「古着でワクチン」なら古着リサイクルで社会貢献できる
「ハルメク 古着でワクチン」は、古着の集荷を通じて開発途上国の子どもたちへポリオワクチンを届ける寄付付きお片付け商品です。
ハルメク公式サイトから「古着でワクチン」を購入し、届いた回収キットに古着を詰めて送り返すだけで古着とポリオワクチンの寄付ができます。
回収した衣類は、東南アジアや中東、アフリカ、アフガニスタン、パキスタン、タイ北部などで再利用されます。
回収袋はTシャツなら約120枚も入るほど大きいため、大掃除や引っ越しなどで出た家族全員分の古着も一度に片付けが可能です。
荷物を発送できる期限は、回収キットが届いてから3か月以内。すぐに片付けが終わらなくても、焦る必要はありません。
また、「ハルメク 古着でワクチン」は、購入キットを一つ購入するごとに、「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」を通じて開発途上国の子どもたちにポリオワクチン20人分を寄付できます。
「ハルメク 古着でワクチン」を利用するだけで、SDGs目標のうち9つの達成につながるため、古着リサイクルと社会貢献を同時に行いたい人におすすめです。
古着リサイクルで自宅スッキリ!環境負荷も軽減できる!
近年、衣類の廃棄による環境負荷が問題となっているため、衣替えや流行の移り変わりによって出た古着は、リサイクルして再利用するのがおすすめです。
古着を片付ければ、自宅がスッキリするうえに環境にかかる負荷も軽減できます。
古着をリサイクルする方法には、自治体の古着回収やアパレルブランドの古着回収ボックスを利用する方法、リサイクルショップやフリマアプリで売却する方法、寄付する方法などがあります。
ぜひ自分に合った方法を見つけて、古着リサイクルを実践してみてください。
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