ピーマンで笑われる
2022.09.292024年04月01日
一歩踏み出せば何かが変わる
夫を亡くしたあと一人旅へ…生きる力を与えてくれた
旅。それは癒やしてくれるもの、そしてこれからの人生をがんばって生きていけるように後押ししてくれるもの。2009年の夫との突然の別れによる悲しみを乗り越えるため、ハワイへ。悲しみから這い上がった出来事とは。
2009年、夫との急な別れ
予期もしていなかった突然な出来事。こんなにも涙が出るものかと思うくらい泣いて泣いて。いろいろなことがありすぎて、どん底に落ちていました。生きていく力もなくなり、いち抜ーけた! したくなりました。
が、子どもたちをこれ以上悲しませたくはない。それが残った親の務めではないかと、必死で自分を叱咤激励しつつ、どん底から抜け出すにはどうすればよいのだろうかと一生懸命考えました。そう考えたとき、そうだ、旅をしよう! という結論になりました。
勇気を出して、ハワイ オアフ島へ
貯まっていたマイレージを使って、ハワイ オハフ島に行くことにしました。そう決断してからは、フライトやホテルの手配、現地ツアーの申込み等々の忙しい日々で、クヨクヨなんかしていられませんでした。
なぜ、国内ではなく、海外の旅なのか? それは、海外一人旅は誰も頼る人がいないので、一人で考えて行動せざるを得ないわけで、必死で頑張らなくてはならないのです。落ち込みから脱却するには、よい方法ではないかと思ったわけです。
でも一つ、心配なことがありました。それは夫と何度か訪れた思い出がいっぱい詰まった地に身を置いたとき、胸が締め付けられて耐えることができるだろうかと。この選択は、吉と出るか凶と出るかと、心配でした。
ですが、ここを乗り切って前に進むきりない。そう思い、勇気を出して決行しました。
心を動かしたダイヤモンドヘッドとイルカ
今までは、ダイヤモンドヘッドには登ったことはなく、遠くから眺めているだけでしたが、朝日を見たい一心で登ることにしました。日の出とともに、自分の人生を変えたかったのです。
暗いうちから登り始めて日の出前に頂上に到着し、太陽が昇ってくるのを待ちました。どんどん明るくなり大きな朝日が。そして心の中で叫びました。「今日から生まれ変わるぞー がんばるぞー」と。
太陽が昇らない日はないのだから、明日という日は必ずやってくるのだから。
次の日は「シーライフパーク」へ、イルカに会いに行きました。イルカにはほっぺに優しくチュッとしてもらい、とても癒されました。
自分を奮い立たせるさまざまな体験を通して、少しずつ変わっていけたような気がします。少し強くなったように思います。
最初は、ビクビクしながらの旅でしたが、思い切って出掛けてよかったと思っています。苦しくても、前に一歩踏み出さないと何も始まらない。そんなことを教えられた旅でした。生かされている以上、それに報いるためにも、有意義な日々を過ごしたいと思っています。
家に閉じ籠っている間は、ネガティブのことばかり考えてしまいましたが、一歩踏み出せば何かが変わる。それは良いことばかりではないかもしれません。でも踏み出してみないとわからない。それからは、"迷ったらgo!"がモットーになりました。暗いカーテンの中で、じっとしているあなた。一歩踏み出してみませんか。世界が変わりますよ。こんな私でも乗り越えられたのだから……大丈夫!
次はアラスカのオーロラへ旅したお話をしたいと思います。