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- 予期せぬ入院で、私が実践してみたこと
60歳のとき、人に寄り添って生きるために「占いおばさん」になった春ちゃんさん。今回は、自身の入院生活について語ります。「細菌肺炎」と診断され、病院に入院することになって実践してみた、“あること”によって元気になるのがとても早かったそう。
細菌肺炎にかかりました
1週間咳が止まらず、かかりつけのクリニックに駆け込み、紹介先の総合病院でそのまま入院となってしまいました。。
「細菌肺炎」・・・65歳以上は免疫が落ち、がん、心筋梗塞、肺炎、脳梗塞と3番目に死亡率が高い病気とか。
私は病気に無知でした。仕事が立て込んでいたのに、大掃除に取り掛かったたのが、肺炎になった原因だと思いますた。
入院用の日用品は、100円ショップで用意。嫁いだ娘が泊まるときのために私が、タオル、パジャマ、下着類を用意している押し入れから持って来てもらいました。
1時間後、夫が戻ると、テレビ台の下の小物入れに、入院グッズをテキパキと入れてくれました。
パジャマに着替え、2本の点滴ぶら下げ、あれよあれよの間に、私はベットの上の身になってしまった。
「私これから、入院します」
私の入院生活は、笑顔がいっぱいだった
始めての入院と2本の点滴ぶら下げ、眠れない夜だったが、朝6時起床。4人部屋の洗面台で、鏡に向かって、「ああ~生きててよかった」と、ほほ笑んで一人芝居していました。
7時半にお茶が運ばれ、8時に朝食が運ばれた。テレビ台の下のテーブルで一人朝食は、寂しくもあり悲しくもあるが、一人になる訓練だと思うことにしました。
退院後のことを考え、病室から一番遠くのトイレに2本の点滴ぶら下げ、リハビリがてら歩行訓練に励みます。
「入院しても、心まで、病気にならないようにしよう」
2日目から2本の点滴は午前9時~午後9時までとなり、朝食前の30分を、廊下の隅で、毎日続けているストレッチを開始することにしました。
その時、「あら、あんたも入院したの?」と、シルバーカーを押したおばさんが話しかけてきた。受付が一緒だった時の彼女も同じ肺炎で入院したらしく、隣の病室で、その日からリハビリに、担当の若い青年と私も便乗させてもらい訓練後は、毎日談話室でのおしゃべりタイムとなった。
「こんなぐらい何ともないさ、平気平気」と、豪快に笑った。
私もつられて笑ったが、本当に大丈夫?彼女は90歳・・・・
「この間、同級生の車で出掛けたよ」「90歳の運転で?」「しっかりした運転だから安心さ 」平気で言ってのける。
いやいやそんな問題でなく、90歳ともなれば、こんなもの日常話でも、私にとっては現実に怖い話なのです。90歳の彼女から、元気な生きるエネルギ-をいただいて、よく笑い楽しい入院生活の日々を満喫していました。
私は私でありたい
私の入院は、病気を治すのが目的。自らお見舞いは欠礼を望んで、内緒にしました。実の嫁いだ娘は車で一時間以上。仕事に支障がかからぬよう親心から内緒にしました。
義兄弟は、我が家から近い距離で「誰が来たとか、何回病院に行ったとか」と、お祭り騒ぎになるお見舞いは避けたいもの。
「私は私でありたい……」
日頃の念願を叶えたかった。そして、これは遠慮でなく、相手を思いやる心を望んだためではありますが、やっと得た静かな日々が入院生活になるとは……。
「悲しくもあり、楽しくもある」
自分の人生は自分で切り開く
9日間で、無事退院ができました。
ベットの上だけが私のスぺ-スだったのに比べ、今までなんとぜいたくだったことか。
洋服はあるものを手直し、壊れた物は再生、人間関係も整理したら、ごちゃごちゃなことに振り回されなく生きられそうだと知り、その一歩として私が選んだのは、「病気見舞いは欠礼」だったのです。
後ろ指さされ、笑われても、自分の人生は自分で切り開くのが私流なのです。
肺炎には白い食べ物。大根とネギは下の部分。土と皮を取ったごぼうがいいらしくすぐ実行しました。
元気でいるためには、90歳の彼女と思う存分笑ったように笑うことが大切だそうです。
太陽を浴びながら、軽い運動とシンプルな生活で、ストレスのない快適な日々暮らしの成果が、
「自力で治しましたね」
という、一か月検診での先生の言葉だったのかもしれません。
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