50代おひとりさまが本当に望む暮らしを求めて地方移住。小さく働き、豊かに暮らす術
2024.12.232019年06月26日
59歳からの1人暮らし
生き物がいるということ
夫や妹、友人など大切な人を事故や病気で相次いで亡くし、悲しみから立ち直っていく経験談をつづってくださっている朝川さん。今回は、そんな朝川さん宅にかわいい“同居人”がやってきました。
お祭りの金魚
昨年の秋、娘親子と一緒に市民祭りに行きました。
その時金魚すくいでもらった2匹の金魚が私の家に同居することになりました。古い金魚鉢の中で今も元気です。
金魚には浄水器の水を使っています。餌はパンくずやご飯粒をあげてみたけれどつつくだけで食べず、麩を砕いてあげると少し食べている感じでした。
屋台の金魚のせいかどうも活発な泳ぎではありません。気になってペットショップで金魚の餌を買い与えてみました。
まぁ、勢いよく食べ泳ぎ方も違います。
この餌は栄養があり美味しいのでしょう。半年でだんだん大きくなってきました。
犬との暮らし
我が家にベルという犬がいたことは以前お話ししました。本当は今も犬と暮らしたいのです。
時々ペットショップをのぞきます。今後のことを考えると小型犬でしょう。子犬を抱かせてもらいます。犬の温もりや毛ざわりからベルを思い出します。やはり同種のシェットランド・シープドッグが好き。気になって専門の里親募集サイトを見ています。
1人暮らしのこの家にまた犬がいたらどんなに楽しいでしょう。でもこれから15年近く先のことを考えると私1人で最後まで面倒を見ていく自信がない。そんな思いを何年も繰り返していました。
アクアリウム効果
犬に比べると「ただの金魚」と思っていました。
ところが今ではその金魚の様子を見ることが日課になっています。
金魚の方でも私の気配で餌の時間だとパクパクしています。1か月ほど前1匹の金魚の背びれの先が黒くなっていました。孫たちは病気かと心配します。黒くなっていた部分が日増しに広がり、今では模様になってきました。
2歳、4歳、8歳の孫たちは来ると餌をやり金魚鉢をしばらく眺めています。
88歳の母が滞在している間もよく金魚に話し掛けています。
最近知ったことですが水槽には「アクアリウム効果」があるそうです。
水槽を眺めているだけでリラックス、ストレス緩和、好奇心の高まり、脳の活性化などがあるそうです。
総合病院や調剤薬局、高齢者施設などにきれいな熱帯魚が入った大きな水槽があるのはそのためかもしれません。我が家の小さな金魚鉢にもいろいろな効果があるようです。
生命を感じるとき
偶然飼い始めた2匹の金魚だけれど家の中に世話をする対象ができたためか、時々ふと感じていた「一人ぼっち」という感覚を忘れていました。餌を食べる様子や泳ぐ様子、2匹が話しているような姿に植物とは違う「生命」を感じます。あとどれくらい一緒に過ごせるかわからないけれどこの小さな生命の存在は大きいです。
次回は同じく1人暮らしをしている私の母のことをお話しします。