海外旅行保険で、国内での治療も補償対象になることも
2018.07.272018年07月27日
海外旅行傷害保険 vol.2
保険料がタダ? かしこい海外旅行傷害保険の入り方
海外では想像を超える医療費を請求されることがあります。ですから、海外旅行に出かける際には必ず旅行保険に加入することをおすすめします。でも、保険料はできるだけ安いほうがいいですよね。お金のプロが、確かな補償を無料で手に入れる方法を伝授します。
海外旅行保険ってどんなもの?
海外旅行傷害保険は、主に、海外での高額な医療費や携行品損害、他人に損害を与えたときの損害賠償に備えるための保険です。治療費用の補償は、実際にかかった治療費が、契約した保険金額を上限として支払われます。
旅行会社で旅行の申し込みをする際、海外旅行傷害保険の申込書も渡されることが多いです。そのパンフレットを見ると、傷害死亡(ケガで亡くなった時)2000万円、傷害後遺症傷害(ケガの後遺症で入院治療)2000万円、疾病死亡(病気で亡くなったとき)1000万円のほか、救援費用(本人の治療費と迎えに行く家族などの航空機代ほか)3000万円、賠償責任(施設や設備を壊したり他人にケガをさせたりした時)1億円、携行品(持ち物を盗まれた時)30万円などと記載されています。最近では、弁護士費用(裁判沙汰に巻き込まれた時)100万円、テロ対策費用(テロに巻き込まれた時)1日1万円などと記載されています。いろいろな補償がセットになっていて、ヨーロッパ1週間くらいの旅行で、旅行代理店や空港の窓口で申し込むと保険料は1万円くらいというのが一般的なようです。
補償は必要なものだけに絞って契約する
海外旅行で最も使われる補償は、死亡時よりも病気やケガをしたときの治療費用や携行品損害の補償ではないでしょうか。ただ、これらの補償は傷害死亡・後遺障害の補償が主契約(基本の保険)となっている保険の特約という形でしか加入できません。つまり、傷害死亡・後遺症傷害を外しての加入ができないのです。
それでも、必要の無い特約部分の補償を外して、主契約と組み合わせれば保険料は安くなります。ただ、空港の保険自販機やセットしか扱っていない空港の窓口ではできないことが多いので、海外旅行に行く前に損害保険代理店(で契約するといいでしょう。
そんななか、損保ジャパン日本興亜がインターネットでのみ取り扱っている海外旅行傷害保険「off!(オフ)」は、治療費用の補償を主契約にしているので、傷害死亡・後遺障害の補償を除いて契約することが可能です。ですから同程度の治療の補償で最大半額程度の格安な保険料で契約することができます。国内生命保険で十分な死亡保障があったり、海外旅行傷害保険が付いているカードを持っている人には、検討する価値はあると思います。
安い保険料での契約や無料で保険に入れる方法も検討しよう
また、海外旅行傷害保険付きの年会費無料のクレジットカードを作るという方法もあります。このようなクレジットカードを複数枚持っていると、治療費用や携行品損害などの補償は、各カードの合計金額が補償の上限となります。このため、年会費無料のカードを複数枚持っていれば、医療費が高額になっても、無料で対応できるのです。ちなみに筆者は、このタイプのクレジットカードを複数枚持っており、治療費用1000万円以上確保しています。
ただ、注意していただきたいのは、傷害死亡・後遺障害の補償は、何枚持っていても、そのなかで一番高額な保険金額が上限となります。
海外の医療機関で治療費を海外旅行傷害保険付きクレジットカードで決済した場合や、医療機関の窓口で医療費を直接支払わずに治療を受けられるキャッシュレスサービス付き保険の場合は、一切の手続きをする必要はありません。
現金や通常のクレジットカードで支払った場合は、帰国後に医療費や、病院までの交通費の領収書を保険会社に申請する必要があります。くれぐれももらい忘れたり、失くさないようにしてくださいね。
まとめ
海外旅行傷害保険付きクレジットカードを作るときは、使う可能性の高い疾病治療費用や傷害治療費用の補償が大きいものを調べてみましょう。海外の医療機関の窓口で医療費を直接支払わずに治療を受けられるキャッシュレスサービス付きという補償が付いているカードもあります。
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