海外旅行保険で、国内での治療も補償対象になることも
2018.07.272018年07月27日
ブランド品、背負うタイプは厳禁?
貴重品はどう持ち歩く? 盗まれた場合は?
海外旅行で気になるのが、貴重品の扱い。どんなバッグでどう持ち歩くのか、盗まれた場合はどこに駆け込めばいいのか、などなど個人的な失敗談を踏まえてご紹介します。トラブルに遭遇する前に、一応アタマに入れておくと安心できるかも、です。
街歩きにはどんなバッグがいい?
海外旅行の鉄則として、「貴重品は身に着ける、盗られても構わないものはバッグの中へ」とよくいわれます。でも、女性の場合はそうもいかないことも多いでしょう。また、スリや盗難防止の観点から後ろに背負うリュックはNG、ブランドバッグやブランド財布は控えること、といった注意も見聞きします。
確かに一理ある、とも思うのですが、私は基本リュック派です。ストラップを片方だけ掛けて前に抱え持つようにすれば、紐の長いポシェットよりも身体への密着度が高まるし、何より収容力もある。荷物を最小限にしたいときはポシェットを持ち歩く場合もありますが、その際はコートやジャケットの内側に掛けるようにしています。
そして、実はブランドバッグも平気で持って行ったりします。やっぱり好きな街は、お気に入りのバッグで歩きたいと思うからです。それに、バッグに愛着があれば、その分リスクへの意識も高まります。一時期流行った「レジ袋で旅行」なんてもってのほか。歩いていて楽しくないばかりか、レジ袋廃止が広まるヨーロッパやアフリカ(ケニアでは持っているだけで罰金!)では奇異に映ってしまうのでご注意を。
初めての海外旅行で置き引きの洗礼
と、偉そうなことを書いてみたものの、なにを隠そう私も盗難に遭ったことがあります。ニューヨークのグランド・セントラル駅近くのアイスクリームショップで、貴重品まるごと置き引きされてしまったのです。原因は、バッグを席取りに利用したこと(馬鹿ですね)、カウンター席だったので店員さんが見守っていてくれるだろうとタカをくくっていました。確かに店員さんは見ていましたが、「あんたの荷物持ってかれたよ」と教えてくれるのみで、本当に見ていただけだったという……。
その時は、まさに人生初の海外旅行だったので気合いを入れていました。そのため、バッグはみすぼらしいズタ袋、首掛けタイプのパスポート入れ、お金は分散して持ち歩く、などガイドブックに書いてあるとおりに用意して行きました。滞在数日目にもなると気もゆるみ、鬱陶しかったのでパスポート入れは首から外してズタ袋の中へ。旅行のために買ったズタ袋には全然愛着が持てず、ほいほい身体から離してしまったのも敗因です。かろうじてスーツケースに分散しておいた現金はありましたが、ほんの少額。対して盗まれたバッグの中には、現金の大半とトラベラーズチェック(未成年だったのでクレカは未所有でした)、パスポート、帰りの航空券、カメラなどなど貴重品のほとんどが入っていました。
そのときの対処法を踏まえつつ、もし盗難に遭った場合はどうすればいいかをお伝えしましょう。
盗難・紛失の際にまずしておくこと
もっとも早急に打つべき手は、クレジットカードの利用停止手続き。不正利用を防ぐためです。こういうときに備えて、カード会社の緊急連絡先は必ず控えておくようにしましょう。ゴールドカード以上であれば、無料でカードの緊急再発行を受けることもできます(一般カードの場合は、1万円程度の手数料が必要)。
次に現地の警察署に行き、「紛失・盗難届出証明書(Police Report)」を申請します。パスポートの再発行や保険手続きをする場合、この書類が必ず必要になります。言葉に不安がある方は、ツアーの場合は現地係員さんか添乗員さんに、個人旅行ならホテルのコンシェルジュなどに相談して、通訳のできる人をお願いするといいでしょう。
海外旅行保険の携行品損害の金額には、合計額および携行品1個あたりの上限があり、基本的には「時価」補償となります。現金や小切手、コンタクトレンズなどは補償されません。私の場合は、カメラやバッグその他こまごましたもので5万円程度の保険金が支払われました(もちろん赤字です)。
昔と違って、航空券がeチケットになったため、こちらは紛失リスクがないのは安心ですね(当時は、現地で買い直しました)。また、ちょっと面倒なパスポートの再発行手続きに関しては、「旅行中にパスポートを失くしてしまったときの対処法」でご紹介します。
まとめ
楽しい旅をどん底の気分に落としてしまう、盗難・紛失トラブル。これを避けるためにも、現金・クレカは分散して携帯するのはもちろん、持ち物はつねに意識するよう習慣づけたいものです。パスポートや現金は、必要なければホテルのセーフティボックスでお留守番させておくと、少しは気がラクになるかもしれません。変に気負いすぎるのも不自然だし、気疲れしてしまうのも本末転倒。旅は楽しく、でも安全に! を心がけましょう。