クルーズ旅を全力で楽しむためのドレスコード基礎知識
2018.08.152020年01月22日
憧れのクルーズ船、クイーン・エリザベスに乗ってみた
旅の新たな選択肢、クルーズ旅行の魅力に迫る!
今、世界の名だたる外国籍クルーズ船の日本発着が増え、クルーズ旅が注目を集めています。そもそもクルーズ旅行の魅力とは? ひときわ知名度が高い「クイーン・エリザベス」に乗船体験をした編集部員がご紹介します!
旅行金額が、意外とリーズナブル
今、新たな旅のスタイルとして注目度が高まっている「クルーズ旅」。ここ数年で、日本発着の航路を始めるアメリカ、イギリス、イタリアなど外国籍のクルーズ船が増えており、船の選択肢が広がっています。
クルーズ旅は一度体験すると、何度も体験したくなる旅。まずは「クルーズ旅」の魅力を「クイーン・エリザベス」を例に説明します。
船の上では食事もアクティビティーも基本インクルーシブ
「豪華」「お金持ちの旅」というイメージがあるクルーズ旅ですが、ホテルにさまざまなランクがあるように、気軽なカジュアル船、ワンランク上のプレミアム船、最高級のラグジュアリー船と、船の種類はさまざまです。
また1つの船でも、部屋によって料金は大きく異なりますが、クルーズの料金はインクルーシブになっていることがほとんど。宿泊費・移動費・食事代を総じて考えると、それぞれを別々に予約する旅行よりもお得なんです。
豪華客船の「クイーン・エリザベス」のお値段を見てみましょう。「クイーン・エリザベス」はラグジュアリー船で、かつ宿泊する客室のカテゴリーによって、サービスやダイニングが異なるクラス制度のある船です。
クラスは、4つ。2020年に日本発着が予定されている、9月28日~10月7日「秋の日本周遊と韓国 10日間」を2名1室で利用する場合、一人当たりの代金は、最上級のスイート・ルーム「クイーンズ・グリル」は70万1000円~、その次のクラス「プリンセス・グリル」は、63万円~、そして「ブリタニア・クラブ」(バルコニー)44万6000円~、一番部屋数の多い「ブリタニア」は、20万7000円~(スタンダード内側)と、さらに幅広いカテゴリーがあります。
「ブリタニア」は、バルコニー付き、窓あり、窓なしの部屋に分かれており、それぞれの料金も大きく異なります。
「バルコニー付き」は33万7000円~、「オーシャンビュー(バルコニーなし)」は29万4000円~、「スタンダード(内側)」は、20万7000円~。※旅行代理店によって、値段が異なる場合があります。
もちろん、どのクラスのクルーズ代金にも、食事代などの館内で過ごす基本的な代金は含まれています。つまり、窓にこだわりがなければ、1日2万円~で、宿泊はもちろん、食事もアクティビティーも含めたクルーズを楽しめます。
しかも10日間で、東京・秋田・金沢・境港・韓国の釜山・長崎(~東京)6か所も移動できちゃうのですから、お得ですね。
とにかく楽。就寝中に移動、荷物も財布も持ち運ぶ必要もなし
いつもの旅なら、宿を変えるたびにパッキングをして、荷物をホテルまで運ばないといけません。しかしクルーズの旅なら、港まで運んだ荷物を預ければ、クルーが部屋まで運んでくれます。
あとは部屋に届いた荷物を、荷ほどきして部屋のクローゼットにセットしてしまえば、寄港地でも小さなバックで楽しめて、下船前日まで、二度とパッキングをする必要はありません。
ちなみに「クイーン・エリザベス」の場合、最上級のお部屋「クイーンズ・グリル」に宿泊すれば、バトラー(執事)に、荷ほどき、荷造りも手伝ってもらえます。
「夫の分まで、なんで私が片づけなくちゃいけないのかしら」なんて、愚痴も不要です。
そしてパッキングの面倒がない以上にうれしいのが、勝手に目的地まで連れて行ってくれることです。移動時間に縛られず、好きな時間に寝て、起きて、自分の部屋で過ごせます。
そして、主婦にとってうれしいのが上げ善据え膳で家事から解放されること。洗濯は有料のランドリーサービスに出すもよし、無料のランドリーコーナーで、洗濯・乾燥も全自動でするもよし。
さらに、船内では財布を持ち運ぶ必要がありません。秘密は「クルーズ・カード」。部屋の鍵であるカードはIDと財布も兼ねており、船内でのショッピングはこのカードを示せばOK。
クルーズ・カードには、乗船日にクレジットカードを登録します。そして下船日に精算明細書を受け取り、後日クレジットカードに請求が届きます。
エンターテインメントがいっぱいで、時間が足りない
基本的に、クルーズ船では、長期で滞在しても楽しめるようにさまざまな施設やイベントが用意されています。
クイーン・エリザベスでも、以下の施設があります。
・シアター
・スポーツができるジム
・プール
・スパ
・カジノ(日本周遊の場合は沿岸から12海里(約22キロ)離れた場合に営業)
・クリケット、チェス、ゴルフ、パドル・テニス、卓球台などのゲームエリア
・ビンゴ大会やワークショップといったイベント
・カフェ
・多彩なレストラン
・多彩なカフェやバー
・ボール・ルーム(ダンスホール)
・免税店のあるショッピングエリア
船内のどこで、何をして過ごすかはあなた次第。ちなみに、エンターテインメント施設以外にも、メディカルセンターや美容院もありますし、日用品も売っているので安心です。ちなみに日本人がよく買うものは「歯ブラシ」。実は外国船の部屋のアメニティーにはたいてい歯ブラシはありません。
そのため日本発着の「クイーン・エリザベス」では、アメニティーとして歯ブラシを用意することも検討しているとのことでした。
人目を気にせず、おしゃれを存分に楽しめる
クルーズ旅行というと、女性にとって一大事となるのが、夜のドレスアップ! とはいえ、毎晩ドレスアップする必要はありません。フォーマルの「ガラ・イブニング」とインフォーマルの「スマート・アタイアー」、日によって指定されるドレスコードを、夕食時間以降から守ります。この時間帯が始まったら、クルーたちも着替えます。
とはいえ、気分が乗らないときは、複数の限られた施設では普段着で過ごしても大丈夫です。
「TPOに合わせるには、何を着たらいいのかしら」と悩みがちですが、楽しむことを第一優先でドレス選びをしましょう。
「クイーン・エリザベス」の場合、フォーマルの日を「ガラ・イブニング」と呼びます。寄港地がなく終日航海する日が、ガラ・イブニングとなることがほとんど。女性の場合、イブニングドレス、カクテルドレスや和服などを選べば間違いなしです。ダンスをしないなら、着物で臨むと「ビューティフル!」と注目を浴びます。
背中が大きく開いた露出度の高いドレスを着ていても、誰も気にしません。ちなみに英国人マダムたちは、背中を見せたドレスをお召しになられている方も多数。今まで着てみたかったドレスにチャレンジするチャンス! 自分が一番素敵だと思えるドレスで臨んでみてはいかが?
ごはんは食べ放題。食べすぎて太る……かも
クルーズ旅行は、食事代は、旅行代金に含まれています。ビュッフェ(食べ放題)のエリア、コース料理が運ばれてくるレストラン(一部事前予約が必要な有料レストランもありますが)、カフェ、ルームサービスと食事の選択肢がさまざまあるのもうれしいところです。
「クイーン・エリザベス」にも、ほぼ24時間給仕されているビュッフェ(食べ放題)レストランがあります。
日本人ゲストが多く乗船していたコースとあって、みそ汁や梅干しといった日本食も用意されていました。
また、宿泊している部屋のクラスごとに利用できるレストランがあります(無料)。このレストランでは、フルコース料理を食べられます。
キュナードの全食器であるウェッジウッドの皿と英国ブランドの銀食器でいただきます。
デザートもいろいろ選べます。
15時30分から始まるアフタヌーン・ティーは食べ放題、しかも無料です。
また、ルームサービスも無料です。
また、予約が必要な有料のレストランもあります。「ステーキハウス・アット・ザ・ベランダ」では、肉の状態やサイズを確かめながらオーダーできます。
普通の旅行では味わえない至れり尽くせり、ぜいたくなクルーズ旅行。一度体験すると、“一生に一度”では済まなくなってしまうかもしれません。
取材・文・撮影=竹上久恵(ハルメクWEB編集部)
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