【台湾旅】台南へのアクセスはこれで安心!
2023.11.142018年08月15日
国内も海外も激安!確実にチケットを購入するには
LCCのセールで格安航空券をいち早くゲットするコツ
とにかく旅費を節約したい!そんな人にとってLCC(格安航空会社)は、まさに救世主。突発的に開催するセールでは成田〜沖縄が片道1円、大阪〜ハワイが往復2万円など破格の航空券も!今回は即完売のセールチケットを購入するためのコツ、教えちゃいます。
今さら聞けない、LCC格安の理由
LCCとは「Low Cost Carrier(ローコストキャリア)」の略で、日本では「格安航空会社」として定着してきました。対してJALやANAといった既存の大手航空会社は「レガシーキャリア」もしくは「フルサービスエアライン(FSA)」と呼ばれます。
LCCの価格はセールでなくても国際線が1万円を切るなど、レガシーキャリアと比べ、おしなべて安い印象です。なぜ安価なのでしょうか?
LCCのほとんどは「空席連動型」を採用しており、2か月〜2週間前を一つの目安として、人気のある便は空席が少ないため価格が上がり、その逆は値下がりするといった具合に、残席によって運賃が変動します。一方、レガシーキャリアは早期購入割引はあるものの、いわば定価の「普通運賃」がベースとなっています(徐々に「空席連動型」を取り入れるケースも出てきています)。
LCCとレガシーキャリアとの違いはこれだけではありません。LCCの特徴から、その格安の理由をひもといてみましょう。
<LCCの特徴>
- 無料サービスの廃止、制限
機内食や毛布の貸出、規定以上の受託手荷物などレガシーキャリアでは当たり前の無料サービスもLCCでは基本的に有料。これにより人件費や物資、燃料などのコストカットをしています。
- 使用機種の統一
飛行機のパイロットは機種ごとに訓練やライセンスが必要になりますが、同機種に揃えることで取得する時間と費用を削減しています。
- ネット予約に特化
インターネットのフル活用によって、人件費や仲介料など販売に関わるコストを大幅に削減しています。
- 座席数を増やす
シートピッチ(座席間隔)を若干狭く設定し、1回のフライトで多くの人を搭乗することにより料金が安くなっています。
- 駐機時間が短い
LCCでは空港での滞在時間にあたる「駐機時間」の短縮によって機体の稼働率を上げ、効率化を図っています。そのため途中で発着の遅れがあるとドミノ式に遅延が発生します。
LCCが格安なのは安全性を欠いているわけではありません。安さを追求するためにムダを省く工夫を凝らしているのです。それならとことん安く!と思うのが人情というもの。LCCの安さに納得したところで、さらに格安のセールチケットの攻略法を見ていきましょう。
セール攻略はSNSよりメルマガ!どのLCCにする?
あらゆる工夫から安価を実現しているLCC。通常よりお得に航空券をゲットできるのが、各LCCが行っているセールやキャンペーンです。ただ、その時期や内容はさまざま。情報はSNSでも発信されていますが、今のところ「メールマガジン」が確実で早め。しばらく旅行の予定がなくても、今からいくつかのLCCに絞って登録しておくと良いでしょう。
ここでは、特に押さえておくべきLCC4社の特色やセールの傾向などをご紹介します。
※2019年3月22日の情報です。
【ピーチ・アビエーション/Peach・Aviation】
関西国際空港を拠点とする日本初のLCC。2015年には航空業界において世界有数のシンクタンク「CAPA」より「アジア太平洋地域 LCC オブ・ザ・イヤー」を贈られるなど国内外から高い評価を受けています。ピンクカラーの機体や制服が特徴で、女性をターゲットとしたブランド戦略が話題の的です。
路線数:国内線14、国際線14
予約方法:インターネット、コンタクトセンター、空港カウンター
※インターネット以外は予約手数料がかかります。
その他:機内持ち込み手荷物は無料(7kg以内・他条件あり)
※2019年末にバニラエアと統合予定。
セール・キャンペーンの傾向:
「クリスマス」「バレンタイン」などのイベント時期はもちろん、「そだねーセール」「ブラックフライデーセール」といった流行感度の高いセールが目白押しです。セール情報は無料のメールマガジンのほか、販売開始の前日に知らせてくれる「Peach Express(年会費あり)」でゲットできます。
【ジョットスター・ジャパン/Jetstar Japan】
オーストラリアの大手航空会社・カンタス航空を母体とするジェットスターグループの一つ。2012年に就航をスタート。現在は東京・名古屋・大阪といった三大都市空港をハブ拠点化し、1日100便以上運航する日本国内最大級のLCCに。他社より料金が高ければその価格より10%値引きする「最低価格保証システム」もあり。
路線数:国内線21、国際線15
予約方法:インターネット、コンタクトセンター、コンビニエンスストア、空港カウンター
※予約手数料がかかります。
その他:ビジネスクラスもあり/機内持ち込み手荷物は無料(7kg以内・他条件あり)
セール・キャンペーンの傾向:
毎月数回、特に金曜日がセールの狙い目です。1日の便数も多いため、累計搭乗者数にちなんだキャンペーンも期待できます。累計2,000万人突破記念では国内線片道2,000円のセールチケットも。セール情報はMy Jetstar会員に登録のうえメールマガジン「JetMail」でチェックを(登録無料)。
【バニラ・エア/Vanilla Air】
ANAが100%出資のレジャー・リゾートをコンセプトとするLCC。国内LCCとしては珍しいポイント制度を導入し、「Webユーザビリティランキング<国内線LCC編2017>」で総合1位を獲得するなど、お客様目線のサービスに注力。
就航路線数:国内線7、国際線6
予約方法:インターネット、電話(予約センター)、空港カウンター
※インターネット以外は窓口手数料がかかります。
その他:機内持ち込み手荷物は無料(7kg以内・他条件あり)
※バニラエアとしての運航は2019年10月26日で終了します。段階的にピーチへと移行されます。
セール・キャンペーンの傾向:
不定期で開催されるセール「わくわくバニラ」があります。国際線は3千円台が平均的ですが、国内線は980円〜とかなり格安な場合も。2〜9名の同時予約で最大30%オフとなる「みんなで割」は人気のキャンペーン。セール情報は、メールマガジン(無料)が確実です。主に販売の1日前にお知らせが届きます。
【春秋航空日本/Spring Japan】
中国初の格安航空会社である春秋航空股分有限公司の出資を受けて設立された、日本のLCC。成田空港を拠点として2014年に国内線を、2016年に国際線を就航。現在、国内線では佐賀・広島・札幌(新千歳)、国際線では天津・ハルビン・重慶・武漢といった独自路線を展開しています。
就航路線数:国内線3、国際線4(春秋航空グループを含めると多数)
予約方法:インターネット、コールセンター、空港カウンター
※インターネット以外は、予約手数料がかかります。
その他:機内持ち込み手荷物は無料(7kg以内・他条件あり)
セール・キャンペーンの傾向:
「ラッキースプリング」というセールチケットがあります。使用機材のボーイング737にちなんでの1,737円〜、また12月12日12時〜など数字にこだわったキャンペーン多数。毎月7日、9日に定期開催されてたセールは以前より頻繁ではなくなり、無料のメールマガジンでの情報収集がメインとなるようです。
タイムセールは広く深く?プラスαの知識で達人に
ピーチ・ジェットスター・バニラ・春秋を押さえておけば国内はまず事足りますが、旅好きとしてはスクートやタイガーエア、香港エクスプレスなど他のLCCもキャッチアップしておきたいものです。それには総合的に情報を網羅できるサイトがおすすめ。特に評価が高い3サイトをピックアップしました。
- LCCjp
日本国内線を運航するLCCの格安チケットをまとめて検索できるサイト。20社以上のタイムセールや割引キャンペーンなどをいち早くチェックできます。機内食やシートの特集、搭乗レポートも人気です。
- トラベルメディア【トライシー】
空の旅のみならず、鉄道・バス・ホテルに関する情報をリアルタイムで発信するニュースサイト。なかでもセール情報の速報性には定評があります。アプリではタイムセールを時系列に確認できます。
- スカイスキャナー
世界中のあらゆる区間の航空券のなかから、最安チケットを探すことができる航空券価格検索サービス。目的の航路の価格をメールやLINEで知らせてくれる「プライスアラート」や、航空券を買うべきタイミングがわかる「ベストタイム・トゥ・ブック」など便利な機能があります。
航空チケットは安いほどお得ですが、こだわりすぎると購入のタイミングを逃すことも。人気のLCCのセールチケットは、少しでも購入に躊躇したり、支払い方法の登録にもたついたりしていると途中で売り切れてしまいます。自分のなかで「△△から□□までなら○円」などやんわり基準を決めておき、近い価格になったらすぐに行動できるようにしておきましょう。よく利用するLCCなら、連絡先やクレジットカードなどの情報を前もって登録しておくとスムーズです。
おまけ★別料金もやむなし!愛すべきLCCオプション
格安で済ませたいから追加料金になるオプションは一切利用しない、という人も、ある特定のLCCにお世話になっているうちにごひいきにしたくなるかもしれません。しかもここでしか手に入らない限定モノだと、旅の高揚感も手伝って思わずお財布のひもが緩んでしまった、なんてことも。
たとえば機内食。食事は現地で楽しみたいけど小腹が空いた、なんて時にぴったりなのがスイーツ♪空の上のもぐもぐタイムは格別ですよね!ジェットスターなら、LINEスタンプでもおなじみ!公式キャラクター・ジェッ太の焼印入りどら焼きがおすすめ。バニラエアでは、その名の通り、とろ〜りクリームパンが名物。どちらも飲み物とセットでワンコインというお手軽さがうれしいですね。
グッズはピーチ・アビエーションが群を抜いてキュート!今なら就航7周年記念として、機体をかたどったUSBメモリやマスキングテープがセール価格に。ちなみにピーチのシンボルマークのピンクカラーは「Fuchsia(フーシア)」と言って深い赤とピンクの中間色を指すのだそうです。関西空港にはピーチのオリジナルグッズを扱う、同名のギフトショップがありますよ。
アイテム以外でもLCCの個性を感じる場面があります。ピーチによる関西弁の機内アナウンス、春秋航空のストレッチ体操などがそう。私はどちらも遭遇したことがありませんが、偶然その場に居合わせたとしたら、旅の思い出になりそうです♪
公式サイトの情報チェックは鉄板!ご紹介のLCC一覧
マイル目的や定時運行を重視するならレガシーキャリア、旅費を抑えたのんびり旅ならLCCと使い分けている人も多いようです。LCCのムダを省いたシンプルなサービスは、いわば「素泊まり」ならぬ「素乗り」状態かも。あとは自分次第で オプションを上手にやりくりすれば、自分好みの快適な航路が確立できそうです。
ただ、LCC業界の動向もチェックし続ける価値があります!ピーチ・アビエーションとバニラ・エアの統合や、JALの新 LCC「ZIP AIR TOKYO(ジップエア トーキョー)」が発表されるなど勢いが止まりません。セールチケットをバンバンゲットして、その進化を空の上で体感してみてはいかがでしょうか。
文・原田ほろ
※この記事の情報はすべて2019年3月現在のものです。
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