美容家母娘が語る「やっぱりおしゃれは元気をくれる」
2022.12.212023年12月21日
美容家・川邉サチコさんと美木ちがやさんに学ぶ!
楽なのに素敵!大人のロングチュニックの選び方
トータルビューティーサロンを手掛ける美容家の川邉サチコさん・美木ちがやさん二人に、大人のおしゃれアイテムを伺う第二弾。ロングジレに続いて、今回はチュニックです。「おばちゃん」っぽくなりがちなアイテムだからこそ、選び方にコツがあるそう。
川邉サチコさん、美木ちがやさんのプロフィール
川邉サチコ(かわべ・さちこ)
1938(昭和13)年生まれ。国内外のコレクションでヘアメイクとして活躍した後、広告・舞台などに活動の場を広げる。その後サロン運営を経て、現在娘のちがやさんと予約制のトータルビューティーサロン「KAWABE LAB」を開設。雑誌「ハルメク」に連載中の「マダムのつくり方」や著書『カッコよく年をとりなさい』(ハルメク刊)を通じ、女性の総合的な美しさを伝える。
美木ちがや(みき・ちがや)
1963(昭和38)年生まれ。母・川邉サチコさんと一緒に、「KAWABE LAB」を主宰。ヘアメイク、ファッションなどトータルな提案を行い、雑誌や広告などで幅広く活躍している。雑誌「ハルメク」の連載「マダムの作り方」では撮影を担当し多才さを披露。ハルメクWEBではコラム「キレイはこれから。」が好評連載中。
チュニックはハリがポイント。大人の難を隠してくれる
前回は、羽織るだけでコーディネートが洗練されて、体型カバーもかなうロングジレの魅力とコーディネートについて教えてもらいました。
そしてもう一つ、川邉サチコさんと美木ちがやさんがおすすめするのが、襟付きのロングチュニックです。チュニックといえば、着るのがラクな一方、お尻を隠せて体型カバーにも便利で大人の女性から支持が厚いアイテムです。しかし便利だからこそ、どこか「おばちゃんっぽさ」が出てしまう難しい面があると言えるでしょう。
そのため二人も、チュニックの選び方にはポイントがあると話します。
「特にポイントは襟の高さ。体の中でも、首まわりは特に年齢が出やすい場所です。どんなにケアをしていても、年を重ねればしわや筋が目立ってくる。首をうまくカバーしてくれるボリュームのある襟が、大人の女性には必要なんです」とサチコさん。
「またシンプルだからこそ、こちらも素材選びがとても大事。伸縮性の少ないハリのある素材を選べば、着るだけで形が決まる。特におすすめなのは綿素材です。また体のラインを拾わないので、体型の気になる部分を隠してきれいに見せてくれます」。
ロングチュニックもアレンジ自在!着こなしを楽しんで
1枚着るだけでもコーディネートが決まるロングチュニックですが、実はアレンジも自在。ジレやシャツとの重ね着の相性も抜群!
特にロングジレとはバランスよく、2着合わせて着るだけでコーデがほぼ完成! 中に白いシャツをインすれば、装いがキリッと引き締まって見えます。細身のパンツともよく合います。
川邉サチコさんのロングチュニックの重ね着コーデ
ロングチュニックの中に白シャツを重ね着
ロングチュニックを白いシャツインスタイルにして、黒いジレをプラスしたコーディネート。ウエストのポーチがアクセントに。「シャツは大きめの襟やカフスを選べば、顔まわりが明るく華やかになりますよ」(サチコさん)。白いパンツの足元は、あえて同色の白いスニーカーで。洗練された大人のカジュアルスタイルが完成です。
ロングチュニックにロングスカートを合わせてドレス風に
さらにもう一つ、ウエストをベルトでブラウジングするコーディネートも。
「ベルトでメリハリをつけてシルエットを変えても面白い。このフリルのロングスカートはずいぶん前に買ったものですが、こうして重ね着をすればまた新しい表情に変わります」(サチコさん)
家の中で眠っているロングスカートを、ロングチュニックと組み合わせて活用してみては?
大人のおしゃれは、プラスワンアイテムで新しい空気を入れる
ワードローブを全部買い替えなくても、今あるものに一つ加えるだけで新しいおしゃれが楽しめる。ロングジレとチュニックは、そうした賢い大人のおしゃれを後押ししてくれるアイテムでもあります。
「日々の暮らしの中で、ちょっと心が内向きになっているときこそおしゃれの力を借りて、元気を取り戻してほしい。でもドレスみたいな華やかに着飾るだけがおしゃれではありません。自分の日常に無理なく取り入れられて、でも少しだけ今までと違った新しいもの。そういう服をまとうことで、気分も前向きになりますよ」(サチコさん)
撮影=奥村康人(NEWS) スタイリスト=大貫まりこ(モデル) ヘアメイク=渡辺みゆき(モデル) モデル=石井たまよ
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