2023干支「卯」にまつわる言葉いくつ知ってる?

2022年12月30日

気になるモノ・コト・言葉に注目!

2023干支「卯」にまつわる言葉いくつ知ってる?

2023年は、卯年(うさぎ年)。年始の挨拶のシーンで気の利く会話をリードしたり……。知っておくと役に立つ兎にまつわることわざ、ポジティブな意味のものを中心に集めてみました。

縁起がいい!?いい運を運んでくれると言われている「うさぎ」

ふんわりとした存在感と愛らしい長い耳、かわいらしい見た目で、幸せな気持ちにさせてくれるうさぎ。実は古くから縁起のいい意味の象徴として使われることが多いのも特徴です。

長い耳は、情報収集能力の高さをイメージし、福を集めたり商売繁盛などの運気を上げたりといった意味で使われることも多いようです。子だくさんであることから、子孫繁栄の象徴にもなっており、安産などのご利益があるとされてきました。

また、ぴょんぴょんと飛び跳ねる姿が「飛躍」をイメージ。険しい道や上り坂でも難なく飛び越えていく姿から、物事が順調に進む様子や人生の向上などを表します。

満月といえば「うさぎの餅つき」のイメージもあり、古くから月との関係も深いうさぎは、「ツキ(月)を呼ぶ」として、縁起のいい動物という扱いを受けてきました。

「うさぎ」にまつわることわざはネガティブな意味のものが多い!?

そんな縁起のいい動物の象徴であるうさぎですが、意外にもことわざとして使われる際は、ネガティブな意味を持っていることも。一例をご紹介します。

兎の糞(うさぎのふん)

うさぎの糞は小さくてコロンと丸い形です。そんなウサギの糞のように物事がとぎれとぎれで長続きしないことを例えたことわざ。同じようなことわざに「三日坊主」があります。

二兎を追う者は一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず)

うさぎにまつわることわざで、最も有名なものの一つが、これではないでしょうか。二つのこと同時に成し遂げようとして欲を出すとどちらも成功しないという意味ですね。

兎の耳(うさぎのみみ)

ぴょこんと飛び出た長い耳が特徴のうさぎ。その長くて大きい耳で、噂などを聞き出してくる、というイメージから、「地獄耳」を意味することわざです。

兎の昼寝(うさぎのひるね)

有名なイソップ童話「うさぎとかめ」。かめの遅さに油断したうさぎが昼寝をし、結果的に負けてしまった話です。油断大敵であること、あるいは昼寝ばかりする人のことを意味します。

2023年使いたい!ポジティブな意味の「うさぎのことわざ」

日常会話でさりげなく使うなら、ポジティブな意味のことわざのほうが便利。うさぎの特徴をイメージしたことわざを中心に集めてみました。いくつか覚えておくと役に立つこと間違いなしです。

兎の登り坂(うさぎののぼりざか)

うさぎは、前足よりも後足が発達していて長いので、登り坂を走るのが得意であることで知られています。一方、下り坂は苦手なので坂を下るときは慎重に歩くようです。このことから、得意な分野で力を発揮できる状態や、条件に恵まれて物事が順調に進むことを意味します。

鳶目兎耳(えんもくとじ)

鳶(とび)の目+兎耳(うさぎの耳)、つまり、鳶のように遠くまでよく見える目と、うさぎのように小さな音でもよく聞こえる耳。いずれも情報収集能力が高い人など意味する言葉です。

他には、

兎の罠に狐がかかる(うさぎのわなにきつねがかかる)  

 うさぎをとろうとしていたところ大物のきつねがかかったことから、思わぬ幸運がやってくること。

脱兎(だっと)

うさぎの足が速いことから、非常に早いこと。

などは覚えておきたいですね。うさぎにまつわることわざは海外にもあります。最後に英語のことわざを一つご紹介。

A rabbit is never caught twice in the same place.

これはアメリカのことわざ。「うさぎは決して同じ場所で2回捕まることはない」という意味になります。

うさぎ年に使うべく、ぜひ覚えておきたいですね


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古田綾子
古田綾子

出版社、IT企業勤務を経て、2015年よりフリーランスの編集・ライターとして独立。 雑誌やwebメディアの ディレクション 、取材・執筆など、興味の赴くままに健康・美容・暮らし・教育・住まいなどのジャンルで活動中。三重生まれ、神奈川在住。2男児の母。現在、お金の勉強中。  

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