「もしも」は遠くない。その時に必要な備えは?
9割が「足りない」と感じている50代の「サバイバル力」の正体とは
9割が「足りない」と感じている50代の「サバイバル力」の正体とは
公開日:2026年03月11日
地震や豪雨のニュースを見るたび「自分はちゃんと動けるだろうか」と不安がよぎる——。約9割の50代が「足りない」と感じているサバイバル力の正体は、特別な能力ではありません。私たちが普段の暮らしの中で培ってきた対処力を見直します。
災害のニュース。以前より心がざわつくのはなぜ?
普段は、特別に防災を意識して暮らしているわけではない。それでも、地震や豪雨のニュースに触れた瞬間だけ、胸の奥が少しざわつく——。そんな感覚を覚えたことはありませんか。
「いざというとき、ちゃんと動けるだろうか」不安の正体は、恐怖そのものというよりも、自分の体や判断力への自信の揺らぎかもしれません。
株式会社NEXERとOsametによる調査(※)では、「自分にはサバイバル力がない」と感じている人が約9割にのぼりました。内訳を見ると、「まったく無いと思う」が56.8%、「あまり無いと思う」が30.2%。多くの人が、いざというときの対処に自信を持てずにいることがわかります。
ただしこれは、「何もできない」という意味ではありません。「サバイバル力」という言葉から、人並み以上の体力や極限状態で生きる力を思い浮かべてしまう。そのイメージが、「自分には無理かもしれない」という感覚につながっているようです。
50代になると、体力の変化を感じ始め、無理がきかなくなった実感を持つ人も増えてきます。その変化に気付くからこそ、不安がよぎる。不安は、年齢や立場の変化とともに生まれる、とても自然な感情です。
「慣れ」と「経験」はいざという時の力になる
一方で、「サバイバル力がある」と感じている人の声を見ると、ある共通点がありました。自然の近くで暮らしてきた人、アウトドアに慣れている人、あるいは、人生の中で困難な状況を乗り越えてきた人——。それは、特別な資格や訓練ではなく、「慣れ」や「経験」です。
これを50代女性の生活に置き換えてみると、家事の段取り、トラブルへの対処、人との調整力など、すでに身に付けてきた力は少なくありません。
サバイバル力とは、新しく何かを身に付けることではなく、これまでの暮らしの中で培ってきた力を、自分で認識できているかどうかなのかもしれません。
50代女性にとって、現実的なサバイバル力とは
「備え」というと、大きな準備や完璧な対策を思い浮かべがちですが、現実はもっと身近なところにあります。以下、「株式会社NEXERとOsametによる調査」で上位に上がった「サバイバル力」です。
※Q身に付けたいと思うサバイバル力はどのようなものですか?
第1位:災害時の対応力・防災知識(53.0%)
第2位:生活スキル(料理・節約・DIYなど)(22.0%)
第3位:体力・健康管理能力(12.2%)
第4位:メンタルの強さ(7.3%)
第5位:判断力・問題解決力(4.3%)
第6位:金銭管理・お金の知識(1.2%)
注目したいのは、どれも特別な行動力を求めるものではないという点です。
防災知識は、特別な行動力よりも、パニックを減らすための「情報力」
生活スキルは、限られた状況でも対応できる「応用力」
体力や健康管理は、無理なく動くための「土台」
どれも、50代女性にとって現実的で、日常とつながった内容です。
完璧を目指す必要はありません。知っていること、できることが一つ増えるだけで、不安は確実に小さくなります。
「生き抜く」より「暮らしを守る」ための力
サバイバル力という言葉から、非日常や過酷な状況を思い浮かべる人も多いかもしれません。けれど、50代から考えたいのは、「生き抜く」ための力ではなく、「いつもの暮らしを守る」ための力です。
防災や備えは、特別なことではなく、日々の生活を少し整える延長線上にあります。備えているという感覚は、心の余裕を生み、いざという時の判断力にもつながります。
「私は大丈夫だろうか」と感じたその気持ちこそが、最初の一歩。3.11を前に、今の暮らしの中にある力を見直してみませんか。
※「サバイバル力に関するアンケート調査」調査実施日:2026年1月16日~1月29日/調査方法:インターネット調査/調査対象:全国の男女500名(株式会社NEXER・Osamet)




