今ドキの特殊詐欺から自分と家族を守るために
「うちの親は大丈夫」がいちばん危ない。50代が知っておきたい特殊詐欺
「うちの親は大丈夫」がいちばん危ない。50代が知っておきたい特殊詐欺
公開日:2026年02月21日
ニュースを見るたび、親の顔が浮かぶようになった
特殊詐欺のニュースを見るたび、胸のどこかがざわつく。それでも、「うちの親はしっかりしているから」「騙されるタイプじゃない」「いちおう、注意してねと伝えてあるし」と、自分に言い聞かせてきた人も多いのではないでしょうか。
けれど、被害に遭っていなくても、「危うく引っかかりそうになった」経験を持つ人は少なくありません。この話は、今の親だけでなく、これから年を重ねる自分自身にも重なる話。そう思うと、少し見方が変わってきます。
「被害に遭っていない=安全」ではない
特殊詐欺というと、「実際に被害に遭った人」の話だと思いがちです。コスモヘルス株式会社の調査(※)によると、被害には至っていなくても、「危うく引っかかりそうになった」経験を持つ人が少なくありません。
電話口で聞いた、もっともらしい話。突然届いた、身に覚えのない請求や案内。「何かおかしい」と気付けたから、被害には至らなかった——そんなケースも含まれています。
つまり、「何も起きていない」ことと「安全である」ことは、必ずしも同じではありません。特殊詐欺は、特別な場面ではなく、いつもの生活の延長線上で起きています。
親世代が知っている詐欺、知らない詐欺
親世代がイメージしやすいのは、次のような詐欺です。
◆比較的知られている詐欺
オレオレ詐欺:親族や知人を装い、電話で金銭を要求する
なりすまし詐欺:警察・役所・銀行などを名乗り、電話で個人情報を聞き出す
これらは、テレビやニュースで見聞きする機会が多く、「名前は知っている」人が多い手口です。一方で、
◆見落とされがちな詐欺
架空請求詐欺:身に覚えのない請求書、SMS、メールが届く
詐欺ショッピングサイト:相場より安い価格で誘導する偽の通販サイト
など、デジタルや郵送など電話以外から接触するため、「詐欺だと気付きにくい」手口も増えています。
今の詐欺の特徴は、電話だけでなく、郵送・SMS・Webなど複数の入口から、日常の延長線上で近づいてくること。「電話に気を付ける」だけでは、防ぎきれない時代になっています。
なぜ信じてしまうのか。判断を揺らがせるもの
詐欺の連絡で多いのは、信頼できそうに見える要素と、不安や焦りを誘う言葉が組み合わされるケースです。
信じてしまいやすい、きっかけ
- 役所・銀行・警察など、公的機関を名乗られる
- 住所や生年月日など、自分の個人情報を知っている相手からの連絡
- 宅配、通販、病院など、過去に利用したサービス名を出される
「知っている名前」「もっともらしい肩書き」が出てくると、つい「本当かもしれない」と感じてしまいます。
判断を鈍らせる言葉
- 「このままだと大変なことになる」と不安をあおられる
- 「今すぐ」「至急」など、考える時間を与えない言い方
- 家族や親族の名前を名乗られる(例:「おばあちゃん、俺だけど」)
不安・焦り・身近な存在。これらが重なると、冷静な判断が難しくなってしまう。「注意していれば防げる」と言い切れない理由が、ここにあります。
「気を付ける」から「仕組みで守る」へ。これからの備え方
すでに多くの方が、留守番電話や録音機能を使う、ニュースやSNSで詐欺の情報を確認するなど、できる範囲で対策を続けています。
これからは、そうした対策に加えて、
- 電話番号を非公開にする
- 家族の間で合言葉を決めておく
といった、人が判断する前に立ち止まれる仕組みを整える備えも、少しずつ意識していく必要がありそうです。
すべてを一度に行う必要はありません。今の対策に、できることを一つ足すくらいで十分です。
気を張り続けなくても守れる形へ。それが、これからの時代に合った備え方です。
※「特殊詐欺に関するアンケート調査」調査期間:2025年9月10日/調査方法:ネットリサーチ/調査対象:全国の「コスモラボ」のアンケートモニター367名(コスモヘルス株式会社)




