50代からの女性のための人生相談・128

人生相談:アルバムや手帳…思い出の品が片付かない

人生相談:アルバムや手帳…思い出の品が片付かない

更新日:2023年06月02日

公開日:2023年05月01日

人生相談:アルバムや手帳…思い出の品が片付かない

読者のお悩みに専門家が答えるQ&A連載。今回は、65歳女性の「ある程度の身の回りの整理は終わったけれど、アルバムや手帳などの“思い出のある品”の片付けが進まない…」という相談に、生活研究家・消費生活アドバイザーの阿部絢子さんが回答します。

阿部絢子さん
監修者
阿部絢子
監修者 阿部絢子 生活研究家・薬剤師

65歳女性の「思い出の品の片付け」についての相談

私は65歳で一人暮らしです。退職後、いろいろな物を捨ててスッキリしたのですが、アルバムや手帳、ノート、書籍、文房具など、思い出のある物が処分できず、片付けがなかなか進みません。

捨て方のコツや片付け方を教えてください。

(65歳女性・つーさん)

阿部さんの回答:記憶を整理してからモノの整理を

阿部さんの回答:記憶を整理してからモノの整理を

 ある調査の「片付けられないモノランキング」によると、1位写真・アルバム、2位ファッション小物、3位プレゼントされたモノといった結果でしたが、10位までの中に、4位手紙・メッセージカード、8位本・マンガ、そして、10位ノート・手帖・日記という順位でした。

この順位からわかることは「片付けられないモノは、主に写真や手紙、本、日記など、昔の自分を思い出すモノたちである、そして、そのモノたちには、必ず他の人との関係があるから、手放せない」ということです。

思い出は、自分一人だけの過去ではなく、そこに、関わった家族、親戚、友人、知人をも含めた過去。それらのモノを手放すことは、自分を取り巻く関係した人たちまでも、一挙に消し去ってしまうことなのでは?という気持ちが沸き上がるからかもしれません。

思い出のモノを手放すということは、思い出とともに、一緒にあった記憶までも消し去られるのでは?と心配し、恐れ、不安になっているから、手放すことなどできないのではないでしょうか。

こうした、思い出に向き合う気持ちを整理することが、思い出のモノを手放すには一番大事ではないかと、私は考えます。

モノを捨てるより「記憶をたどる」ことを優先させて

モノを捨てるより「記憶をたどる」ことを優先させて

ところで、「思い出」とは、いったいどのようなことでしょうか。

私は、人生に刻まれた「記憶」と理解しています。人に刻まれた、あるいは、なぜか消し去ることができない「記憶」、それが残像となっている、これが「思い出」ではないのでしょうか。

この記憶を、どのように扱うか?これが、気持ちの整理につながるのだと、私は考えています。つまり、モノがあるから思い出があるのではなく、記憶があり、その記憶の残像に写っているのが、思い出にまつわるモノなのだと。

そう理解すると「片付けを最初にモノありきではなく、記憶を整理すればいい」ことがわかります。ここが肝心であると思うのですが、いかがでしょうか。記憶もないのに、モノをどうしたらいいか?と片付けで悩むのは、やめましょう。

鮮明な記憶を思い出し、その思い出にモノが登場しなくてもいい思い出なら、モノなどいらないはず、ということです。何でもかんでも、「モノを捨てる」を優先した発想をすると、どうしたらいいかと悩みますが、考え方次第です。

ここは、「記憶をたどる」を優先にしてはどうでしょうか。

そうすると、片付けられない、と悩んでいるアルバム、手帖、ノート、書籍、文房具など達も、違った形に見え始めるのではないかと思います。まずは、思い出が記憶であるとの発想を持ってほしいと思います。その上で、片付けを進めましょう。

モノを捨てるより「記憶をたどる」ことを優先させて

ポイントは、次の6つの項目に、今手元にある思い出のモノが、いくつ当てはまるか。一つ一つチェックしてみましょう。

「思い出のモノ」6項目チェック

  • 5年間、全く使用していない
  • 何年も、使って機能・デザインが古い
  • 修理できない。修理可能だが費用がかかる
  • 存在すら忘れていた
  • 未練や、物語(記憶)のない思い出の品
  • 未来の時間の中に必要ない

チェックが3つ以上ついたら、それは捨てるモノと判断します。一つ一つ、確かめていくことが大切ですから、時間を見つけては、チェックを繰り返してください。

最後に参考までに、神奈川県の鎌倉では毎年11月に「写真のお炊き上げ」を、飯田市上久堅(かみひさかた)の神之峰城址(かんのみねじょうし)公園で毎年4・7・10月の23日(文の日)に、手紙供養を行っています。

回答者プロフィール:阿部絢子さん

回答者プロフィール:阿部絢子さん

あべ・あやこ 1945年、新潟県生まれ。生活研究家(消費生活アドバイザー)・薬剤師。家事全般や食品の安全性の専門家として活躍。薬剤師の資格を持ち、今も現役で働いている。


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HALMEK up編集部
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