50代からの女性のための人生相談・120

人生相談:どこでもすぐにキレる夫…今後どうしたら?

人生相談:どこでもすぐにキレる夫…今後どうしたら?

更新日:2023年06月02日

公開日:2023年02月25日

人生相談:どこでもすぐにキレる夫…どうしたらいい?

読者のお悩みに専門家が答えるQ&A連載。今回は、69歳女性の「家庭でも外でも些細なことでキレる夫。今後ともに生活していく自信も気力も体力もなくなりました…」というお悩みに、夫婦関係カウンセラーで公認心理師の岡野あつこさんがアドバイス。

岡野あつこ
監修者
岡野あつこ
監修者 岡野あつこ 夫婦問題研究家

69歳女性「どこでもキレる夫…今後どうしたら?」というお悩み

夫は些細なことでキレやすく、家庭以外のところでもけんかが絶えません。

若い頃からキレやすかったのですが、最近は輪をかけてひどくなっている気がします。

人生も終盤にきて、共に生活していく自信も気力も体力もなくなりました。夫が変わることは、もうないのでしょうか?

(69歳女性・サチハピさん)

岡野さんの回答:自分の気持ちを伝える勇気を持って

岡野さんの回答:気持ちを伝える勇気を持って

 夫婦問題カウンセラー、公認心理師の岡野あつこです。

69歳のサチハピさんは今日まで人生を幸せなものにしたくて、苦労を乗り越えながらがんばって生きてきたのだと思います。妻として嫁として母として、やらなければならないこともたくさんあって、フッと気が付いたら69歳という年齢になっていたのでしょう。

サチハピさんの夫のような“熟年男性”は、70代前後にもなってくると変わるきっかけが少なくなってきます。

私が考える“熟年男性が変わるきっかけ”は3つです。

  • 定年を機にこれからの人生をどう生きようとかと、立ち止まった時
  • 親の死など、自分の大切な人との別れを感じた時
  • 子どもたちが巣立って、夫婦二人っきりになった時

こんなときが変わるチャンス、自身を変えるきっかけを持つものだと考えます。そのきっかけを逸して今日まで暮らしてきてしまうと、なかなか変わることはできません。

サチハピさんの夫のような些細なことでキレる夫は、妻に対して会社組織のような上下関係を作り、“モラハラ”と言われる言葉と態度による暴力を強いることに慣れてきてしまったのかもしれません。「人より優位に立ちたい」という、自己防衛としてキレることもあります。

「輪をかけてキレやすくなっている」という原因について、生きづらさや思うようにならない不満が前からたくさんあって、ストレスや自信のなさが積もり積もってきているとも考えられます。そして、妻であるサチハピさんに理解や労いがもらえないことに、腹をたててのことかもしれません。

もちろんそんなことでは、妻は理解などできませんし、夫婦生活継続への不安さえ生まれてしまいます。

これからの明るい未来を描く「手紙」を書いても

これからの明るい未来を描く「手紙」を書いても

サチハピさんは、何か言えばキレられるのが嫌で、自分の考えを主張することなく、今まで我慢や逃避することで夫とかかわってきたのかもしれません。それは今になって思えば、いいことではなかったのかもしれません。

まずはサチハピさんが「共に生活していく自信も気力も体力もなくなってしまった」ことを伝えることから始めてみてはいかがでしょうか?直接気持ちを伝えるのが難しければ、手紙で書いて伝えるのもいいでしょう。

ただし相手への不平不満ではなく、「至らなかったかもしれないけど、私なりにあなたを支えてがんばってきました」「私の正直な気持ちを伝えることに臆病になってましたが、これからはお互いに労をねぎらいながら、残りの人生を一緒に歩んでいきませんか」など、プラスの言葉で思いを伝えるようにしましょう。

医師や弁護士、警察などの力を借りても

医師や弁護士、警察などの力を借りても

外でも不満をぶつけて八つ当たりするなどは、易怒性(いどせい・過剰に怒りやすいこと)や、認知症の初期や非定型うつ病にみられる症状ともいわれます。専門医に相談することも考えに入れてください。

自分の気持ちを弁護士に相談をして、同じ屋根の下にいても“協議”や円満になるための“調停”という形で話し合っていくことも可能です。弁護士などの第三者を入れて話し合った方が、夫はキレることが少なくなると思います。

そしてキレて大声を出したり近所迷惑になるようなら警察に相談に行くというのも大事なことです。こういうキレて権威を振りかざす夫に限って警察、弁護士、裁判所の調停などは苦手なものです。

相手が変わることをひたすら待って、サチハピさんが自分の考えや思いを主張せず我慢してきたことは、自分を大切にできていない結果につながっています。

自分自身を大切にするためにも、夫を変えるための勇気を持ってください。そして自分の正直な気持ちを伝えてもダメなら、離婚も覚悟で家を出ることまで考えないと、サチハピさんの夫は変わらない人だと思います。

あり余るほど人生の残り時間があるわけではないサチハピさんだからこそ、後悔のないよう最後の力を振り絞って行動してみてほしいです。

回答者プロフィール:岡野あつこさん

岡野あつこさん

おかの・あつこ 夫婦問題研究家、公認心理師。離婚診断士(R)。NPO日本家族問題相談連盟理事長。
自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。30年間で3万5000件以上の相談を受け、その成功事例ノウハウを数多く持つ。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)、電子書籍『離婚診断』( アデル出版)がある。

離婚相談救急隊運営
・「離婚診断士(R)養成オンライン講座」開講
・YouTube「岡野あつこチャンネル


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