50代からの女性のための人生相談・91

人生相談:夫の定年後、私がいくら稼げば生活できる?

人生相談:夫の定年後、私がいくら稼げば生活できる?

更新日:2022年11月05日

公開日:2022年09月13日

00_人生相談:夫の定年後の自分の収入についてのお悩み

読者のお悩みに専門家が答えるQ&A連載。56歳女性の「夫の定年後、自分の収入をどれだけ確保したらいいか」というお悩みにファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんが回答します。

畠中雅子
監修者
畠中雅子
監修者 畠中雅子 ファイナンシャル・プランナー、CFP(R)

56歳女性の「夫の定年後の自分の収入金額」についてのお悩み

夫(59歳)と二人暮らしです。夫の年収は600万円で、私は100万円ほどの収入を得ています。分譲マンションのローンは完済しています。

毎月、固定で出ていくお金は、次の通りです。
●住居関連費:4万5000円(マンションの管理費・修繕積立金・駐車場代)
●医療保険(犬の保険あわせて):2万円
●実家への援助:3万円
●ガソリン代:1万5000円くらい

来年、夫が定年で嘱託社員になり、収入が300万円前後に減ります。私はパートですが、夫の定年後はもう少し収入を上げるつもりです。

夫はアルバイト生活が長く、2人合わせた年金額が、65歳から月に16万円しかありません。このままいくと、老後の生活がどうなるか心配です。

私は夫の定年後に、毎月どれくらい働けば(収入を確保すれば)いいでしょうか?

(56歳女性・はならさん)

畠中さんの回答:年金生活では車の保有と実家への援助を再検討

01_実家への仕送り中止を検討

 現在の固定費を拝見しますと、住居関連費とガソリン代の2つで月に6万円かかっています。このほかに、固定資産税の負担もあるはずですし、医療保険料を加えると、もらえる予定の年金額の半分が消費される計算です。

そのため、年金暮らしに入ったら、ご実家への援助を続けるのも難しそうです。

援助によってご実家の生活が成り立っているとしても、続ければ、はならさんご夫婦の生活が脅かされる可能性があります。

年金生活に入ったら、援助はできなくなることを、年金生活に入る2~3年前には伝えられた方がいいように感じます。

02_畠中さんの回答:年金生活では車の保有と実家への援助を再検討

また、年金暮らしに入ったら、車の保有についても、検討すべきではないでしょうか。

地域によっては、車を手放すと、買い物が大変になるケースもありますが、駐車場代やガソリン代をはじめ、車検代などは、はならさんご夫婦がもらえる年金額を考えると、年金暮らしの負担になります。

例えば重いものは通販で購入するようにして、生鮮食料品はバスなどを使って買い物に行けば、年間の支出はかなり抑えられるのではないでしょうか。

厚生年金に加入で自分名義の年金を増やす方法も

厚生年金に加入で自分名義の年金を増やす方法も

さて次は、はならさんがいくらの収入を得るかについてです。

どのくらいの収入を確保する働き方をするかについては、職場の規定(時給や勤務時間の上限)もあるはずなので、ここで理想額を伝えるのは難しいです。ただ、収入増を目指すなら、社会保険に加入できる働き方に変更することをおすすめします。

社会保険に加入すると、今までのようにご主人の被扶養者として保険料が免除されなくなるものの、自分名義の厚生年金を増やせるからです。

厚生年金に加入で自分名義の年金を増やす方法も

国民年金は10年以上加入していないと受給資格がありませんが、厚生年金は1か月の加入から受給資格が得られます(国民年金には10年以上加入している必要があります)。

厚生年金に加入して働ければ、自分の老齢基礎年金(国民年金)に老齢厚生年金を上乗せできます。ご主人が定年を迎える来年(はならさんは57歳)から65歳まで、仮に15万円の月収で、8年間(96か月)厚生年金に加入したとすると、ざっくりとした計算にはなりますが、月額6600円くらい年金額を増やせます。

「月額6600円なんて大したことない」と感じるかもしれませんが、65歳から女性の平均寿命である87歳まで年金を受け取った場合、約174万円も年金を増やせる計算になります。

定年後に収入が減る中で100万円以上の貯蓄を増やすのは難しいですが、厚生年金に入ると、自動的に増やせる点に目を向けられてはいかがでしょうか。

05_厚生年金に加入で自分名義の年金を増やす方法も

また、厚生年金に加入するのは、健康保険の被保険者になることも意味します。健康保険の被保険者になれば、病気やけがで3日以上継続して働けない場合には、4日目から最長1年6か月までは、収入のおおよそ3分の2に当たる傷病手当金も受け取れます。

失業した場合には、雇用保険から失業給付も受け取れます。

厚生年金や健康保険、雇用保険に加入すると、はならさんの収入から社会保険料を支払うことになりますが、年を重ねれば病気になるリスクは高まります。

年金の増額、病気やけがの補償、失業時の補償など、自分の保障(補償)を手厚くできる点に目を向け、社会保険に加入できるくらいの年収を確保されてはいかがでしょうか。

回答者プロフィール:畠中雅子さん

畠中先生

はたなか・まさこ 1963(昭和38)年生まれ。ファイナンシャル・プランナー、CFP(R)。『お金のプロに相談してみた!息子、娘が中高年ひきこもりでもどうにかなるって本当ですか?』(時事通信社)他、著書は70冊以上。また「ミニチュアワールドと観光列車」に造詣が深くブログを開設している。

構成=石丸繭子(ハルメクWEB)

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HALMEK up編集部
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