50代からの女性のための人生相談・78

人生相談:これからの「保険の選び方」のポイントは?

公開日:2022/06/13

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「50代からの女性のための人生相談」は、読者のお悩みに専門家が回答するQ&A連載。今回は51歳女性の「保険の選び方」についての悩みに、ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さんが回答します。

人生相談:これからの「保険の選び方」のポイントは

51歳女性の「シングルマザーの保険の選び方」についてのお悩み

2_シングルマザーの保険の選び方

私はシングルマザーで、子どもは成人しています。貯蓄は1000万円以上、毎月の収入は30万円弱です。

府民共済しか加入していないので、生命保険や医療保険の掛け方について考えることがあります。今後のことを踏まえて、どういった保険を選ぶべきでしょうか?

保険や保険会社の種類が多過ぎて選べません。

(51歳女性・パンが好きさん)

 

畠中さんの回答:医療保障を重点的に検討するのがおすすめです

3_医療保障を重点的に

シングルの方にとって、お子さんが社会人になるまでの死亡保障は重要です。

シングルで子育てをされている方に万が一のことが起こった場合、別れた配偶者がお子さんを引き取るとしても、その配偶者には新しい家庭があるかもしれません。

お子さん自身が自由に進学先を選べるようにしてあげるためにも、シングルで子育て中の方の死亡保障は重要なのです。

とはいえ、お子さんがすでに成人されているパンが好きさんにとって、現状で高額の死亡保障は必要ありません。貯蓄もきちんとされているので、死亡保障よりも医療保障の方を優先して考えるのが現実的だと思います。

3_医療保障を重点的に

現役時代は入院する機会が少ないですし、健康保険の対象になる治療費は高額療養費制度によって負担も抑えられますので「貯蓄でなんとか賄えるだろう」と考える方も多いと思います。

ですが、年を取って持病と付き合うようになったり、入退院を繰り返すようになると、「医療保障をもっと充実させておくべきだった」と後悔する方は少なくありません。糖尿病のような生活習慣病が悪化して合併症を患うようになると、入退院を繰り返す可能性が出てきます。

病気との付き合いがスタートしても、医療費は貯蓄で賄えるから医療保険は必要ないという覚悟を持てるのであれば、現在の府民共済のままで、見直す必要はないでしょう。

今のうちに医療保障を充実させたいなら、病気やけがでの入院や手術を幅広く保障する医療保険への加入を考えるか、がんの放射線治療や抗がん剤治療のように、健康保険が利かない治療の選択もあり得る点にフォーカスして、がん保険で備えるかを考えることをおすすめします。

抗がん剤治療などの保障に特化したがん保険を選ぶ     

5_がん保険

がんと診断された場合、通常であれば「標準治療」と呼ばれる、高額療養費の対象になる治療を受けます。

標準治療だけで、寛解状態(がんが見えない状態)まで回復すればいいのですが、がんの発生部位やステージによっては、健康保険の対象にならない抗がん剤を使ったり、先進医療として実施されている陽子線治療や重粒子線治療などを受けるケースも出てきます。

健康保険の利かない抗がん剤を投与する場合、毎月数万円から20万円くらいの負担をするのは珍しいことではありませんし、治療の終わりが見えにくいため、貯蓄が減り続ける怖さを伴ってしまいます。

抗がん剤や放射線などの治療を受ける際、毎月10万円や20万円などの治療給付金が受け取れるタイプのがん保険があります。主契約が抗がん剤や放射線の治療費になっているタイプのがん保険です。

こうしたタイプのがん保険に、がん入院給付金などの保障を付けず先進医療保障だけを付加して加入すれば、1か月の保険料負担は1000~2000円程度で済ませられます。

貯蓄をある程度お持ちでも、がんでの闘病は老後資金を大きく減らす要因になりますので、抗がん剤治療や放射線治療が主契約になったタイプのがん保険を調べてみてはいかがでしょうか。

50代のうちに終身保障の医療保険に加入するのも◎

6_終身保障の医療保険

一方、病気やケガでの入院にしっかり備えたいというのであれば、終身タイプの医療保険への加入をおすすめします。

現在加入されている府民共済の場合、64歳までの保障は掛金に対して充実しているものの、65歳以降は保障が減額され、80歳以降の保障はかなり減ります。その後、85歳まで保障を継続できますが、女性の平均寿命よりも前に保障の終了時期を迎えます。

長生きするほどに入院する可能性は高まりますので、50代のうちに終身保障の医療保険に加入しなおして、一生涯、途切れることのない医療保障を確保することも検討してみてください。

回答者プロフィール:畠中雅子さん

畠中先生

はたなか・まさこ 1963(昭和38)年生まれ。ファイナンシャル・プランナー、CFP(R)。『お金のプロに相談してみた!息子、娘が中高年ひきこもりでもどうにかなるって本当ですか?』(時事通信社)他、著書は70冊以上。また「ミニチュアワールドと観光列車」に造詣が深くブログを開設している。

構成=石丸繭子(ハルメクWEB)

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