50代からの女性のための人生相談・76
人生相談:子どもが使ってた学習机や本を処分できない
人生相談:子どもが使ってた学習机や本を処分できない
更新日:2023年07月09日
公開日:2022年05月26日
50歳女性の「子どもの学習机や本が処分できない」というお悩み

子どもの学習机や本が捨てられません。孫が使うかもしれないと思い、まだ置いてありますが、子どもは未婚です。このまま置いておくべきか悩みます。
(50歳女性・みなんさん)
阿部さんの回答:家族の暮らしは子どもの年齢に合わせて営まれる

「暮らしは動き続ける」と私は考えています。いつまでも、同じ時に留まることなどできません。日々、時間は過ぎ、年を取り、同じような毎日でも昨日とはどことなく違い、決して判で押したようではなく、暮らしは動き続けています。
そして、暮らしは家族と共にも動く、といっても過言ではないでしょう。今年、小学生となった子どもは、6年後には中学校へ。やがて高校へ行き、ゆくゆくは社会人となって、家族の一員としての暮らしから巣立ち、独立した自分の暮らしを形成していくのが一般的です。
この「家族の暮らし」は、主に子どもの年齢に合わせ、営まれます。例えば、小学生なら、その子に合った学習机や本、寝具、衣類、運動着などの必需品があります。これらは、子どもが成長し、合わなくなって不要になるときまで、使用し続けられます。
しかし、先に述べたように、暮らしは動き、変化していくわけですから、学習机や本なども子どもの成長とともに、いずれは使用されなくなり、放置されることになります。
学習机も本も所有者は子ども!自分で片付けてくれるのが一番

では、この使わなくなった子どもの必需品の所有者は、誰になるのでしょうか?
私は子どもになると思います。確かに、購入は親でしたが、使用者は子ども。使わなくなったときでも、その所有者は子どもであると、私は考えます。
そのため、子どもが巣立つときや家を離れるとき、それまで使用していた学習机・本や、絵・工作などの作品、運動会でもらった賞状などは、子ども自身で片付け、整理してくれるのが一番です。子どもが置いたまま家を離れたときは困ります。
なぜなら、親は「まだ使用できるかも」「孫が使用するかも」「他に利用法があるかも」など、あれこれ悩むからです。万一、始末してしまい、子どもに「あれが必要だった」と言われることもあるかもしれません。そう思うと、親は「片付ける」という名の下に、勝手に処分したり、人に譲ったり、売ったりなどできなくなるのです。
親が片付けを任せられたとき、手放すべきかどうかの判断基準

そこで、まずは、学習机や本など、捨てられなくて困っているモノの所有者をハッキリとさせることをすすめます。子どもと話してみてください。親に一任されたら、親の思うままに。子どもが「自分で片付ける」と言うなら、期限付きで任せましょう。
もし親の裁量に任せられたら、次の項目から、片付けるべきかどうかを判断していきましょう。項目の二つにチェックが付いたら、片付けの対象です。
- 5年間、まったく使用していなかった
- 何年も使用していて、機能・デザインが古い
- 壊れていて修理できない、修理できても費用がかかる
- 存在すら忘れていた
- 未練や物語のない思い出品
「片付け=捨てる」ではありません。譲る、寄付する、リサイクルに出すなども視野に入れ、上記の項目を参考にチェックしてみましょう。
回答者プロフィール:阿部絢子さん
あべ・あやこ 1945年、新潟県生まれ。生活研究家・消費生活アドバイザー。家事全般や食品の安全性の専門家として活躍。薬剤師の資格を持ち、今も現役で働いている。
構成=渡邊詩織(ハルメクWEB)
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