50代からの女性のための人生相談・45
人生相談:夫と考え方が合わない…頑固な人で疲れる
人生相談:夫と考え方が合わない…頑固な人で疲れる
更新日:2022年08月12日
公開日:2021年11月16日
63歳女性の「夫の考え方」についてのお悩み

最近、夫の考え方が古くて頑固で疲れます。
「男というものは」とか、自分の実家や育ちを基準にしてしか話ができません。反論すると「自分のことをバカにしている」とか言って逆ギレされます。
(63歳女性・まるこさん)
岡野さんの回答:最近になって気になるのは心の余裕が出てきたから

夫婦問題カウンセラーの岡野あつこです。あなたは63歳、結婚生活も30年以上になっているのではないでしょうか。
我慢もずいぶんあったでしょうけど、苦楽を共に乗り越えてきて、喜びだって悲しみだって一緒にわかち合った長い夫婦生活だったでしょう。
「人生100年時代」といわれるこの時代、あなたのこれからは、結婚生活と同じほど夫と一緒に過ごすのかもしれません。そんな中で今までは気にならなかったのか、最近になって夫の考え方が古くて頑固で疲れるとのこと。
今までは、あなたの中にも日々の生活や子育てのことがあって、いくら夫が今と同じようなことを言っても受け止めている暇がなかったのかもしれません。子育てなどから手が離れて、あなたも心の余裕が出てきて、夫の言動が気になるようになってきたんだと思います。
世の中の夫の中には、60歳過ぎて定年(もしくは定年間近)になって、今までのように肩書きがなくなり、ちょっと寂しい人生に突入する人もいます。
まだまだやれるのに、でも受け入れてくれるところもないしと諦めたり、自信をなくしたりすることが、この年代に多いのです。それも真面目に一生懸命、働いた夫たちほど、この傾向です。
状況次第では妻の意見や考えを夫は素直に受け取れない

実はやりたいことが見つからず、定年後の人生が思うように進まずにストレスを抱えている男性も少なくありません。
夫側には、今までは働いたお金を家計に入れて、自分が一家を支えているという自負があった可能性があります。
そのおかげで保てていた夫婦のバランスが、60歳を越えて再雇用になったり、年収が下がったり、また家にいる時間が増えたりしてイライラし、崩れてきてしまっているのかも。
妻側としては「子どもの小さい頃に家事や育児を手伝ってくれなかった」「仕事ばかりで教育に関してもすべて任せっぱなし」「いくら言ってもムダ」と思うこともあったかもしれません。
そういった思いから、今まで昭和真っ只中でがんばってきた企業戦士の夫を、いつの間にか一家の蚊帳の外にしてはいませんでしたか。
子どもが大きくなって今ではずいぶん頼りになって、自分も驚くほど強くなって、夫への反論も正しくて、その内容も夫が言い返せないほどもっともで(笑)。こういう状況からすると、妻が何の他意もなく意見や考えを伝えても、夫としては素直に受け取れず、バカにされていると思ってしまうものです。
器を大きくして夫に接すると良い関係へと進められる

今回の相談は、長年の夫婦生活の中で、我慢を抑えてがんばってきた分、強く自信に満ちた妻と、家事や育児の分担を行わず、仕事に打ち込んだ夫がこれからの不安を抱えて自己主張していることによる悩みのような気もします。
このような夫とうまく老後の人生を送るには、まず仕事がなくなっても、間違ったことを言っても、ここまで家族のために勤め上げた夫に、優しさとリスペクトを持って接することです。
女性と比べて、男性は平均寿命が短いことから来る健康への不安感もあるでしょう。それに加えて仕事がなくなる喪失感、家族がそれぞれ自立し始めたことによる孤独感なども根底にあるのだと理解に努めてみてください。
あなたが成長したからこそ、器を大きくして夫に接すると、言動が理解できて良い関係へと進められると思います。
回答者プロフィール:岡野あつこさん

おかの・あつこ 夫婦問題研究家、公認心理師。離婚診断士(R)。NPO日本家族問題相談連盟理事長。
自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。30年間で3万5000件以上の相談を受け、その成功事例ノウハウを数多く持つ。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)、電子書籍『離婚診断』(アデル出版)がある。
・離婚相談救急隊運営
・「離婚診断士(R)養成オンライン講座」開講
・YouTube「岡野あつこチャンネル」
構成:渡邊詩織(ハルメクWEB)
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