まるでホテルの部屋!きれいに隠す収納アイデア6
2023.05.192023年05月30日
遠藤亜紀の生き活片づけ・6
散らからない部屋の片づけ方!モノが循環する仕組み
「ハルメク片づけ大賞」準大賞・遠藤亜紀さんが生活をラクにする片づけ・収納術を紹介する「生き活片づけ」連載も、今回で最終回。キレイが続く部屋の片づけ方のコツ「モノが循環する仕組み」を紹介します。少しの工夫で散らからない部屋を目指しましょう!
生き活片づけ式「モノが循環する仕組み」とは?
いつの間にかモノがあふれ、散らかった部屋に……。その状態から片づけるのは、相当に大変です。散らからない家にするために必要なのは、「モノが循環する仕組み」です。
生き活片づけでは、持っているモノを活かす・使い切る、モノに適した保管場所を作ることを目指して、モノが循環する仕組みを作っていきます。
日々の生活の中で好循環を生み出す、部屋の片づけ方のコツを5つご紹介します!
部屋の片づけ方のコツ1:日用品は必要な数だけ出す
モノの定位置を決めるのは、散らからない部屋の鉄則です。まずは自分や家族が「いつも使うモノ」は何か、チェックしましょう。
便利な道具は生活をラクにしてくれますが、そのすべてを出してしまうと、部屋が散らかる原因になってしまいます。
例えば、同じようなペンが詰め込まれたペン立て。スペースに入るだけペンを入れると、ギュウギュウでかえって使いにくいですよね。
その結果、使いかけのペンが増えることにもつながります。
そこで、ペンは種類別に必要な数を決めて、それだけを出しておくようにしましょう。残ったペンはストックとして別保管します。
ペンを使い切ってからストックより補充する仕組みにすれば、ムダがありません。ストックのペンは、種類別にゴムで縛っておくと、見つけやすくなるのでオススメです。
必要以上出してしまいがちなモノは、ペンだけに限りません。たとえば、タオルだったりスリッパだったり。そういったモノは適正数を見極めて、それ以外はストックとして別に保管すると、使いやすくて散らからない家に近づきます。
部屋の片づけ方のコツ2:目的別にまとめて収納する
「使用頻度が低いモノ」は、いざ必要となったときに、持っていることを忘れていたり、保管場所がわからなくなったりしがち。そうならないために、目的別に収納するのがオススメです。
例えば、キッチンに置きがちな使い捨てカップや割り箸。キャンプでしか使わないなら、「アウトドアグッズ」としてレジャーシートや軍手と一緒にしまいましょう。
キャンプに出掛けるときの準備がラクになる上、使わないモノでキッチン収納をふさぐムダが省けます。
「食器=キッチン」と道具の種類に合わせるのではなく、自分が使うシーンに合わせて収納場所を決めるのがポイントです。
部屋の片づけ方のコツ3:使い道を決めてから保管する
「『いつか使うかも』と取っておいても、そのいつかは絶対に来ません」とは、よく聞く言葉です。
その理由は、「とりあえず取っておこう」と適当にしまい込んでしまうから。残しておきたいモノは、使い道を考えてから保管することが大切です。
例えば、お菓子の箱を何かを入れるのに使えると思うなら、「収納アイテムストック」として保管。余り布やほどいた毛糸を何かを作るときに使えると思うのであれば、「手芸ストック」として保管します。
使い道が何も思いつかないなら処分と決め、具体的にイメージできたモノだけを保管します。
必要になったときにストックから使う習慣を身に付ければ、家の中のモノは必ず巡りが良くなります。ただし、数量オーバーしないよう、定期的な中身のチェックは必須です。
部屋の片づけ方のコツ4:一次保管でも定位置を決める
逆に「保管期間が短いモノ」は、そもそも定位置がないことが多いものです。
例えば、人に渡す予定のお土産やプレゼント。保管場所が決まっていないと、いつまでもテーブルの上に置かれたままになってしまいます。
そこで「家から出ていくモノ」というカテゴリーを作り、保管場所を決めます。我が家では、玄関横が定位置。お出掛け前にチェックすることで、渡し忘れも防げますよ♪
部屋の片づけ方のコツ5:手紙や書類は目立つ場所に
家が散らかる原因は、道具だけではありません。気付くと手紙や書類などがダイニングテーブルに山積み……。片づけのお悩みトップに挙がる厄介な問題です。
それを「とりあえずボックス」に収めてスッキリさせる方法は、その場しのぎにしかならず、かえって忘れる可能性が高まります。
本当にスッキリさせたければ、その雑務をやっつけるしか他に方法はありません。そこで、後回しにしがちな作業が嫌でも片づく仕組みを作りましょう。
使うのはファイルポケット。そこに手紙や書類を一件ずつ入れます。個別にすることで、やるべき仕事の数がわかり、なくなるたびに達成感が得られます。
そして、それを極力目立つところに置きます。我が家では、エプロンを掛ける場所にハンギング。エプロンを取るたびに目につくし、とってもジャマ。結果、仕事を早々に片づけるきっかけになりますよ。
今回で「生き活片づけ」連載は終了となります。
片づけは、居心地のいい家を作ります。ただ、一回片づけたらそれで終わりというものでもありません。変化する状況に合わせ、家や暮らし方も、その都度変えていく必要があるからです。
だから、「ちょっとした不便を感じたら、そこを変えてみる」、その一歩一歩が大切。その積み重ねが、居心地のいい暮らしを作っていきます。
「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」がモットーの私の、これまでご紹介してきた片づけの工夫や収納アイデアが、居心地のいいおうちづくりのヒントになれば、これ程うれしいことはありません。
「遠藤亜紀の生き活片づけ」連載を最初から読み返して、これからも生活をラクにする片づけを続けていきましょう!
ライタープロフィール:遠藤亜紀
えんどう・あき 2019年「ハルメク片づけ大賞」で準大賞を受賞。元JAL国際線客室乗務員の2児の母で、現在は「収納工房 CozyStyle 神戸」にて、片づけコンサルタントとして活躍中。お気に入りの座右の銘は「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」。家にあるものを生かした片づけ・収納が得意。
撮影&文章=遠藤亜紀 構成=竹下沙弥香(ハルメクWEB)
■もっと知りたい■