編集部が厳選!オトナ世代の欲しいが詰まった「5つのアイテム」とは?
2025.01.09
公開日:2025年03月12日
青木さん
55歳、新たな挑戦。モデル青木沙織里が始めた「鼻歌」のように心地よい服作り
雑誌やCMでおなじみの50代モデル・青木沙織里さんの連載。今回は青木さんが新たに始めたブランド「Huminaa<フミナ>」についてご紹介します。
青木沙織里の新たな挑戦「Huminaa<フミナ>」
長年続けてきたモデルの経験を生かし、モデル業と並行して個人のブランドを立ち上げました。
ブランドの名前はHuminaa<フミナ>─── フィンランド語で「鼻歌」という意味です。気分の良いとき、リラックスしてるときに自然に出ちゃう鼻歌……着る人の毎日を「ごきげんにしたい」という想いを込めました。
年齢を重ねるにつれ、体型の変化や肌が敏感になってきたのを実感し、素材やデザインにこだわった大人世代のためのアイテム作り……。
肌着を中心に、少しずつですが、洋服の製作も始めています。
モデル業以外の分野の挑戦は、なかなかにハードルが高く、勇気のいる決断でしたが、試行錯誤を重ね一年かけてようやく販売までたどり着きました。
牛乳パックとリネンの生地!? 和歌山の素材に導かれ…
肌着の生地に使用したのは、世界一のメリヤスの産地、和歌山県のオーガニックコットン100%の接結生地。頬ずりしたくなるくらい優しい肌触りに感動し、この生地で肌着を作りたい!というのが始まりでした。
二重になってる生地と生地の間の空気の層が、暑い夏は通気性を高め、冬は保温性を発揮してくれるので、冷えが気になる方には、通年着ていただくことができます。
洋服には、牛乳パック59%、リネン41%の組み合わせから生まれた、「REPAC」という、和歌山産のちょっと珍しい生地を使用しました。
この生地を知ったのは、セレクトショップ「rebero」のオーナーさんに紹介していただいたのがきっかけ。触ってみると、リネンのようでもあり、綿のようでもあり、程よいハリがあって艶感もある……。初めての触り心地でした。
そんな独特の風合いに興味を持ち、まずはシャツを作ることからスタートしました。

アートギャラリーでの企画展も開催
そこから和歌山でのご縁が広がり、ありがたいことに4月には牛乳パックの生地を使用した『MUYA&Huminaa』の企画展(おしゃれとエコを兼ね備えた、新しい日常着の企画展)を、開催することに。
開催場所は、和歌山市にある素敵なアートギャラリー「norm」さん。大正後期に建てられ、国の登録有形文化財に登録されている旧西本組本社ビル。

縫製も日本製にこだわりたく、企画展に向けて今現在職人さんにがんばってもらってます。
流行に左右されない定番ながら、細部にまでこだわったデザインは、日常のコーディネートに取り入れやすく、エコを意識しながらもおしゃれを楽しめるアイテムになっています。
環境に配慮しながら長く愛用していただくことで、エコに繋がる第一歩に……。
この洋服を着ることで、心地よさとワクワク感を感じていただけたらうれしいです。
55歳、新人。ここから始まります
さまざまなご縁から、気付けば和歌山で洋服作りを始める流れに……。もともと温泉を楽しむだけで、和歌山のことをほとんど知りませんでしたが、この一年、人の温かさや自然の豊かさに触れ、和歌山への想いが深まっています。
観光大使でも何でもないですが(笑)
今回の企画展を通じて、少しでも和歌山の魅力を伝えられたらうれしいです。
流れに身を任せてみると、思いがけず楽しい出来事が舞い込んでくるものですね。
アパレルの世界では、55歳にして新人。新たな分野での挑戦は、大変なこともたくさんありますが、これからも楽しみながら進んでいけたらと思っています。
青木沙織里
あおき・さをり。カフェ巡りとあんこが大好き。19歳よりモデルを始め「nonno」などの雑誌、CM等を中心に活動。30代から「いきいき(現・ハルメク)」のモデルに。バッグ製作も行う。趣味はキックボクシング、ピラティス、陶芸など。グレイヘア育成中。インスタグラムは@blue_record365
>>青木沙織里さんのコーディネートを見られるインスタグラム
>>青木沙織里さんの日常のインスタグラム
>>オリジナルブランドHuminaa<フミナ>のインスタグラム