女性に人気のゆったり日帰り温泉旅

おすすめの温泉宿|箱根湯本「はつはな」(神奈川県)

公開日:2018.12.05

仲のいいお友だちと二人で、グループで、のんびりと日帰りの温泉旅。そんなとき、ホテルのデイユースで一日過ごすというのはいかがでしょう。箱根湯本温泉の「小田急 ホテルはつはな」ならきめ細やかなサービスが楽しめます。

女性に大人気のホテルの名前の由来は歌舞伎から

箱根湯元温泉「ホテルはつはな」
箱根の山に抱かれるように佇む宿「ホテルはつはな」

1200年もの歴史を持つ温泉郷、箱根。その玄関口とも言える箱根湯本は、開湯が奈良時代、箱根の中でも最も古く、歴史ある温泉地です。ロマンスカーに乗れば新宿から最短73分と東京から最も手近な温泉地ですから、駅の周辺は人出も多く、土産物屋さんなどがひしめき合っています。

けれど、そんな喧騒から逃れて、旧街道をクルマで10分、箱根湯本の奥座敷とも言える場所にある「小田急 ホテルはつはな」は、通る人もクルマもまばらで、1200年前の箱根の空気をそのまま感じられる山あいの宿です。ホテルの名「はつはな」は、歌舞伎の演目「箱根霊験躄仇討(はこねれいげんいざりのあだうち)」でも描かている、飯沼勝五郎の貞女・初花から取られたもの。女性に優しい宿にピッタリの名前です。

背後には湯坂山、深い緑に囲まれた宿は、表から見るとこぢんまりとして、落ち着いた日本旅館の風情です。実は、この宿は須雲川に面した山の斜面に建てられており、このエントランスが最上階、そこから川に向かって客室や湯殿が設えられているのです。

本格懐石ランチと絶景が楽しめる格別な日帰りプラン

レストラン「つつじの茶屋」
湯坂山の木々を望むレストラン「つつじの茶屋」


「ホテルはつはな」の日帰りプランは、昼食からはじまります。お昼前後に宿につき、荷物を預けて案内されるのが大きな窓の向こうに湯坂山の木々を望むレストラン「つつじの茶屋」。秋には紅葉、冬には葉を落とした侘び寂び、春には若葉の合間に咲く可憐な山桜、夏には深い緑と四季折々の美しい風景が迎えてくれます。もちろんプライバシーに配慮した個室もあるので、内緒の旅行やグループでも安心です。

四季折々の食材を活かした「はつはな」のランチ
四季折々の食材を活かした懐石料理のランチがセットに

そんな絶景の席で味わえるのは、趣味の良い器に盛られた斬新な懐石料理。箱根奥湯本の豊かな自然をそのまま盛り込んだような美しい佇まいは、窓の外に広がる自然と一体になったような美しさです。

客室の大きな窓から湯坂山の絶景が眺められる

食事が済んだら、部屋に案内されます。

「ホテルはつはな」の客室は、全室、大きな窓から湯坂山が見える絶景の眺め。窓際から見下ろせば須雲川の溪谷です。ゆったりとしたベッドに、窓際に置かれた座椅子もふっくらとして心地よく、あちこち外を見て廻らず、ずっとこの部屋で本でも読みながらのんびり過ごしたくなります。日帰りプランでの部屋のチェックアウト時間は20時と遅め。ホテルのサービスですから、客室に案内されたあとは、和風旅館のように仲居さんが出たり入ったりすることもありませんし、立ち寄り湯のようにあとから来るお客さんに追い立てられるようなこともありません。

肌にやさしいお湯と女性専用のスパでリフレッシュ

広々とゆったりした大浴場

このホテルは「女性にやさしい宿」として人気です。それは華やかで可愛らしい食事や、部屋に備え付けのアメニティが充実していることなど、宿のそこここに見て取れるのですが、なんと言っても贅沢なお風呂が一番の魅力でしょう。まずは露天風呂付きの大浴場へ。広々としてゆったりできます。

女性専用の「やまざくら」。人目を気にせずお風呂に入れる寝湯

そして、大浴場のほかに女性のための専用スパ「やまざくら」があります。こちらは須雲川の谷の底に近い場所にあり、専用のスロープカーで降りていきます。女性だけしか入れないこの絶景の湯で、まず嬉しいのが寝湯。程よい温度の浅めの湯に寝転がりながら、険しい谷の絶景を楽しめます。いわゆる日帰り温泉施設のように大混雑していることはありませんので、他の入浴客を気にすることもなくお風呂に入れるうえ、開放感を味わえることでしょう。

「やまざくら」に併設されたリラクゼーションサロンでリフレッシュ

その奥には、屋根付き露天の岩風呂と樽風呂があり、四季折々、日のある時間から夕暮れの後まで、何回も入りたくなります。またその奥には、屋根付き露天の岩風呂がふたつ。泉質はph9.6のアルカリ性単純泉。あたりが柔らかく、とろり滑らかな肌触りのやさしいお湯です。温泉に入ったあとにかけ湯で流さず、そのままタオルで拭き上げると、肌がしっとりとしていることに気が付きます。

「やまざくら」に併設されたリラクゼーションサロンでは、フェイシャルからボディまで、お好みに応じたトリートメントを受けることもできます。日々の生活で疲れた体をリフレッシュ。温泉水を利用して作られたアロマオイルを使ったトリートメントやフットセラピーも人気のメニューです。

箱根といえば小田急ロマンスカー。新宿から最短73分で箱根湯本へ

箱根湯本までは、小田急ロマンスカーで新宿から最短73分。チェックアウト時間の20時に宿を出ても、余裕を持って東京に帰ってこられます。わずか半日の小旅行。アクセスの良い箱根湯本ならではの手軽さながら、人の少ない、極上の時間を過ごすことができる、ちょっと贅沢な旅が楽しめることでしょう。

「ホテルはつはな」への行き方(交通アクセス)

 

 ■小田急 ホテルはつはな

住所:〒250-0313 神奈川県足柄下郡箱根町須雲川20-1
電話:0460-85-7321
交通:電車 新宿駅から小田急ロマンスカーで箱根湯本下車
    箱根湯本駅から箱根登山バス旧街道経由「畑宿行き」で約10分。
    「ホテルはつはな前」下車すぐ。箱根湯本から湯本旅館組合巡回バスBコース早雲通り(片道100円)あり。
   車 東名高速厚木I.C.から小田原厚木道路→箱根新道須雲川IC.(小田原方面からのみ利用可能)を出て正面
料金:「お部屋付き日帰り入浴、美人の湯と昼食付き」(ここで紹介したプラン)
   1室2名利用の場合 13,000円(1名)より
   1室3~5名利用の場合 10,000円(1名)より
   ※この料金には、昼食・室料・サービス料・消費税・入湯税が含まれます

坂井 淳一

「今日なにを呑む?」から始まる食事の新しいスタイルを提案する酒ごはん研究所主任研究員。ワイン、日本酒、本格焼酎やスピリッツ、カクテルとあらゆるお酒を研究している。料理はもちろん、旅行、アウトドアやIT、ガジェットなど幅広くカバーする。

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