公開日:2019/07/06
英国から始まったオープンガーデンの文化が日本でも広がりを見せています。さまざまな場所で行われているオープンガーデンの中でも、老舗花屋の第一園芸がおすすめするのが「花のまち」恵庭市です。バラの庭を作り上げている池田さんの庭をご紹介します。
北海道・新千歳空港からJR恵庭駅までは電車で約13分。札幌まで24分の位置にあります。ガーデンシティと呼ばれるほど、庭づくりが盛んな街です。
毎年6月中旬から8月上旬にかけて、町をあげてのオープンガーデンが実施されています。
オープンガーデンとは、個人やお店などが自分で手入れしているお庭を一定の期間、一般の人に公開することです。季節の花を楽しみながら、時には庭主との交流を深めることもできる、特別な体験が味わえます。
恵庭市では、約50軒もの庭を見られます。そのうち、お庭の中に入ることができる完全なオープンガーデンは14軒。残りの庭は家の外から見ることができます。
「花のまち」として全国的に知られている恵庭市の中でも、バラの庭として有名なのが、池田政勝さんがつくる庭です。
池田さんが庭づくりを始めたのは2011年。きっかけは母の日に贈られた、ひと鉢のミニバラをもったいないからと、庭に植えたことが始まりだったとか。
以前は仕事一筋で植物に触れる機会もなかった池田さんですが、家の前を通学する小学生に「いつになったらまたバラが咲くの?」と尋ねられ、そこから本格的なバラの庭づくりがスタート。
専門書を何冊も読んで研究し、徐々に花を増やして、たった7年間の間に83種115本のバラが咲き誇る、すばらしい庭へと育てたのです。
バラの開花期間は、庭の見学と写真撮影が可能です。ただし、掲示されている札が「CLOSE」となっている場合は外からの見学のみとなります。
じっくり養生されている芝への立ち入りや、バラを摘むといったことはご遠慮ください。また「この株(花)を分けてください」は、厳禁です。あくまでも個人がご厚意で開放している大切な庭ですので、常識の範囲内で訪ねるようにしましょう。
恵庭市では7月12日(金)~13日(土)10時~15時に「めぐみの庭めぐり」というオープンガーデンを楽しむイベントが開催されます。普段は14軒のみですが、この2日間限定で35軒ものお庭に入って見学することができます。
オープンガーデンが開かれている恵み野地区4か所に、2日間限定でバス停が設置され、循環バス(2日間乗り放題500円)が運行されます。また、各停留所で待っている、お花やガーデンのスペシャリストである花ガイドさんたちによるご案内も楽しめます。
詳しくは恵庭市のWEBサイトをご覧ください
撮影・文=石川恵子(花毎)
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