花のプロ・第一園芸おすすめのオープンガーデン

北海道・恵庭市にある池田さんの美しいバラの庭

公開日:2019.07.06

更新日:2022.06.13

英国から始まったオープンガーデンの文化が日本でも広がりを見せています。さまざまな場所で行われているオープンガーデンの中でも、老舗花屋の第一園芸がおすすめするのが「花のまち」恵庭市です。バラの庭を作り上げている池田さんの庭をご紹介します。

「花のまち」恵庭市のオープンガーデン

恵庭市のガーデン
写真提供=恵庭市

北海道・新千歳空港からJR恵庭駅までは電車で約13分。札幌まで24分の位置にあります。ガーデンシティと呼ばれるほど、庭づくりが盛んな街です。 毎年6月中旬から8月上旬にかけて、町をあげてのオープンガーデンが実施されています。

写真提供=恵庭市

オープンガーデンとは、個人やお店などが自分で手入れしているお庭を一定の期間、一般の人に公開することです。季節の花を楽しみながら、時には庭主との交流を深めることもできる、特別な体験が味わえます。

恵庭市では、約50軒もの庭を見られます。そのうち、お庭の中に入ることができる完全なオープンガーデンは14軒。残りの庭は家の外から見ることができます。

「花のまち」として全国的に知られている恵庭市の中でも、バラの庭として有名なのが、池田政勝さんがつくる庭です。

※写真は複数あります。Yahoo!など外部配信先でご覧の方は、写真上の「>」でスライドしてご覧ください。

海道・恵庭市にある池田

恵庭市でバラの庭を代表する、池田さんのお庭

恵庭市を代表する池田政勝さん
写真提供=恵庭市

池田さんが庭づくりを始めたのは2011年。きっかけは母の日に贈られた、ひと鉢のミニバラをもったいないからと、庭に植えたことが始まりだったとか。

写真提供:池田さん
写真提供=池田さん

以前は仕事一筋で植物に触れる機会もなかった池田さんですが、家の前を通学する小学生に「いつになったらまたバラが咲くの?」と尋ねられ、そこから本格的なバラの庭づくりがスタート。

専門書を何冊も読んで研究し、徐々に花を増やして、たった7年間の間に83種115本のバラが咲き誇る、すばらしい庭へと育てたのです。

 今までに植えたバラは全てファイリングして記録に。 ビジネスマンの経験が生きた庭の維持管理をなさっています。
 今までに植えたバラはすべてファイリングして記録に。ビジネスマンの経験を生かして庭の維持管理をしています
毎年、壁に這わせた見事なツルバラの前で記念写真を撮るのを楽しみにしている子どもたち。
毎年、壁に這わせた見事なツルバラの前で記念写真を撮るのを楽しみにしている子どもたち
池田さん宅の芝写真提供:恵庭市
池田さんの庭はバラだけでなく、芝も立派。芝の専門書を調べて、何年もかけて厚みを出した力作です

 

オープンガーデンは、マナーを守って楽しみましょう

写真提供:恵庭市
写真提供=恵庭市

 バラの開花期間は、庭の見学と写真撮影が可能です。ただし、掲示されている札が「CLOSE」となっている場合は外からの見学のみとなります。

じっくり養生されている芝への立ち入りや、バラを摘むといったことはご遠慮ください。また「この株(花)を分けてください」は、厳禁です。あくまでも個人がご厚意で開放している大切な庭ですので、常識の範囲内で訪ねるようにしましょう。

※新型コロナウイルス感染拡大の影響で、イベントの開催日時・内容に急な変更がある場合があります。詳しくは恵庭市のWEBサイトをご覧ください。


撮影・文=石川恵子(花毎

 

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花毎(はなごと)

花屋の第一園芸が運営する花にまつわるコトを楽しむWEBサイト「花毎」。二十四節気とともに感じる季節の花を軸に、買うだけではない花の楽しみ方をさまざまな角度からご紹介。書籍に『花月暦』(株式会社パイ インターナショナル刊)

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