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- GWは涙活!50代にオススメの超泣ける映画5
ゴールデンウィークはお出掛けをせず、家で映画タイム!という方々におすすめしたい、クオリティーお墨付きの号泣映画5作品をご紹介。思いっきり泣ける“号泣映画”は、きっと心のデトックスをしてくれること間違いなしです!
【号泣映画1】特別養子縁組を通して描く2人の母の人生に涙「朝が来る」
樹木希林主演映画「あん」(2015年)の河瀨直美監督が、直木賞作家・辻村深月のヒューマンミステリー小説を映画化した本作。「特別養子縁組」を通じて“母”というものをとことん掘り下げた人間ドラマで、親としてのヒリヒリした感情のせめぎ合いに息を呑みつつ、リアルに紡がれた親子愛や夫婦愛などが、涙腺を揺さぶる怒涛のビッグウェーブを起こしていきます。
過酷な不妊治療の末に実の子を持つことを諦め、特別養子縁組で男の子を迎え入れた栗原佐都子(永作博美)。佐都子たち夫婦は、子どもを「朝斗」と名付け、大切に育てていきますが、ある日、産みの親だと名乗る女性から「子どもを返してほしい」と電話が入ります!
本作は、佐都子たち夫婦のこれまでの歩みと共に、14歳で朝斗を出産した片倉ひかり(蒔田彩珠)の人生も描いていくところがミソ。子どもが授からなかったのは男性不妊が原因だったようで、夫・清和(井浦新)もかなり葛藤しますが、紆余曲折を経て、二人で一緒に生きていくことを決めた段階ですでに涙腺崩壊です。
また、ごく普通の家庭で育ったひかりですが、その後の人生ではかなりの辛酸をなめることに。2人の母はある意味、正反対の生き方をしていますが、それぞれの人生を追っていくと、両者にシンパシーを感じるのではないかと。母となる選択をした人もしなかった人も、きっと心が震えること必至の感涙映画です。
朝が来る
【号泣映画2】入口は青春映画で、出口は深い愛を紡ぐ衝撃作「砕け散るところを見せてあげる」
中川⼤志と⽯井杏奈をW主演に迎えた本作は、学年一の嫌われ者である少女を1人の青年が救おうする物語です。間口は普通の青春映画なので、軽い気持ちで見始めると、おそらく途中で火傷します(笑)。そして最後まで見ると初めて物語の全容がわかり、意外にも親世代が熱い涙にむせぶことになりそう。
元E-girlsのキラキラオーラを封印して、地味ないじめられっ子の蔵本玻璃になり切った石井さんの女優魂も素晴らしいし、とても厳格な玻璃の父親(堤真一)に対してひるむことなく対峙していく先輩・濱⽥清澄役の中川さんの熱演にも心を奪われます。
いじめ問題やDVに対して容赦なく果敢に扱った本作。玻璃の受難は学校だけに留まらず、実は家庭にも問題があったことが発覚します。そこからは怒涛の展開で、追い詰められるほど玻璃の美しい心が際立っていき、愛する人を守りたいと行動していく清澄の純愛に心が洗われます。
見終わった後で、改めて「砕け散るところを見せてあげる」というタイトルをかみしめ号泣。人としての正しさも問う作品で、大人が見ても深い余韻に浸れる秀作だと思います。
砕け散るところを見せてあげる
【号泣映画3】多様性を問いかける実話ベースのオスカー受賞作!「グリーンブック」
第91回アカデミー賞で見事作品賞、マハーシャラ・アリの助演男優賞、脚本賞の3部門に輝いた珠玉の一作。タイトルの「グリーンブック」は、黒人用旅行ガイドブックのこと。実話に基づいた作品で、人種問題を扱いつつも、上質の感涙ヒューマンコメディに仕上がっています。
舞台は、まだ人種差別が色濃かった1962年のアメリカ。粗野で無教養だけど、人懐っこくて頼りになるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)が、インテリの黒人天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)のコンサートツアーに同行する用心棒兼運転手を務めます。
フランス映画の名作「最強のふたり」(2012年)のように、白人と黒人の凸凹名コンビが最高で、感涙トラップも満載。価値見も育った環境も違う二人が、旅を通して互いを認め合い、友情を育んでいく姿に泣けます。
年齢を経ていくと、ついつい価値見が凝り固まったりしてしまいがちですが、偏見なんて本当にじゃまなだけで、いくつになっても互いの良さを認め合えば、かけがえのない友を見つけることができるんだと実感! 何度もリピートしたくなる秀作です。
グリーンブック
【号泣映画4】四十路の夫婦が織りなす愛の絆に泣き笑い「今度は愛妻家」
中谷まゆみ作の戯曲を、「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)の行定勲が映画化した、笑って泣ける感動作。「今度は愛妻家」というタイトルが示す通り、豊川悦司が演じるのは、面倒くさがり屋で浮気癖のある、決して愛妻家ではない夫・俊介。そんな夫の健康を気遣う明るい妻さくら役に薬師丸ひろ子が扮し、二人がテンポの良い掛け合いを繰り広げます。
なんといっても、安定感抜群の二人が織りなすやりとりの“間”が最高です。また、結婚して10年たった四十路の夫婦あるあるには、ハルメク世代も「わかるわかる」と思わず吹き出してしまいそう。どうやら二人は倦怠期を迎えているようですが、なんだかんだ言いながらも、実は互いになくてはならない存在だと気付いていきます。
そんな調子で、くすっと笑えるコメディとして進んでいく分、終盤に待ち受けるまさかのオチには思わず目を見開いてしまいました。そこからじわじわと浮き彫りになっていく夫婦愛には涙を禁じえません。前半が朗らかなコメディで楽しかった分、切なすぎる結末との落差が激しすぎて、わなわなとなってしまいそう。一筋縄ではいかない夫婦の関係性が、とても深く描かれた映画なので、ハンカチ必携で見ていただきたいです。
今度は愛妻家
【号泣映画5 】山田孝之扮するシングルファーザーの子育てに共感「ステップ」
しみじみと深い人間ドラマを描く重松清の同名小説を、山田孝之主演で映画化した「ステップ」。山田さんが演じるのは、妻に先立たれてから1年後に、娘の美紀と再出発していくシングルファーザーの健一役ですが、仕事や育児に四苦八苦しながらも、子どもと共に少しずつ成長していく姿が涙を誘います。
描かれるのは健一たち親子の10年間で、美紀役も3人の子役が演じています。最初はあどけない子どもだった美紀が、やがて女の子ならではの大人びた目線で父親とやりとりするようになっていく過程が見ていて実に微笑ましい。
健一がどんどん大きくなっていく娘に「そんなに大人になるなよ」とつぶやくシーンがありますが、子育てが一段落した世代は、大いにうなずけそうです。また、酸いも甘いも経験してきた大人たちは「家族とは変わり続ける場所。思い通りにはいかないのが人生」という言葉をかみしめ、涙しそう。
「ステップ」という言葉同様に、ゆっくりと家族の時間をつむいでいく映画ですが、誰かを愛し、愛されることの素晴らしさが全編に散りばめられています。そして「家族とは変わり続ける場所」であることを肯定してくれるはず。見終わった後も、温かな余韻に浸れる珠玉の一作なので、大切な誰かとご覧いただきたいです。
ステップ
いかがでしたか?思いっきり泣ける映画で心のデトックスをしてくださいね。その他「ポジティブ映画」「大どんでん返し映画」もお見逃しなく!
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