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- 【書評】『絵と文で味わう日本人のしきたり』他
雑誌「ハルメク」の編集部員がおすすめする新刊情報を毎月お届けします。今月は、新年に読みたくなる「しきたり」の本『絵と文で味わう日本人のしきたり』など3冊をご紹介。年末年始にゆったりと読書を楽しむのもおすすめです。
牧 壮、増田由紀『老いてこそ、スマホ年を重ねて増える悩みの9割は、デジタルで解決する』
スマホを持ってはいても、「電話とLINEで十分」「新しいことを覚えるのはムリ」なんて思っていませんか。そんな方におすすめなのが本書。
聖路加国際病院の日野原重明(ひのはら・しげあき)先生(当時100歳!)にインターネットを伝授した社会起業家、牧 壮(まき・たけし)さんと、連載「新スマホ塾」でおなじみの増田由紀(ますだ・ゆき)さんの対談形式で、スマホを暮らしに役立てる方法を、優しくわかりやすく解説してくれます。
86歳の牧さんが「もの忘れが増えた」「日々の買い物が億劫」など、加齢にともなう悩みの実に9割がスマホで解決できる!と説くのだから説得力絶大。スマホの入門書としてはもちろん、まだスマホを購入していない方にもぜひ。
飯倉晴武(監修)『絵と文で味わう日本人のしきたり』
ミリオンセラーを記録した新書判『日本人のしきたり』。優しいイラストを添えたビジュアル版が本書。
「年中行事と季節のしきたり」と「知っておきたい礼儀作法」の2部構成で、第一部では、月ごとに二十四節気と主な行事のマナーや由来を解説しています。例えば1月なら、「初夢」は元日ではなく、なぜ2日に見る夢のことをいうのか、など。
一方、「知っておきたい礼儀作法」では、「訪問・接客」「手紙」「食事の席」「祝い事」などさまざまなシチュエーションについて丁寧に解説。
なぜ引っ越しのあいさつは蕎麦なのか、煮物類と魚介の食べる順番は?など雑学的な解説も楽しめます。これ1冊で日常から冠婚葬祭までどんな場面も安心です。
相川圭子『100年人生を好転させるヒマラヤ大聖者が導く年齢にとらわれない生き方』
著者は、インド政府公認のヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤ奥地で究極の修行を成就させた史上初の女性で、インドではヨグマタ(ヨガの母)と称されています。
この本には「運命は誰でも、いつからでも好転させられる」と説くヨグマタによる後半生を幸せに生きるための知恵がいっぱい。「心の老い」「体の老い」「お金の不安」「人間関係」「死への恐怖」というテーマごとに、唱えるだけで不安が消えていく言葉や、実践しやすいプチヨガ、呼吸法などが紹介されています。
幸せとは何かを一人一人が考え、実践することで、日本も世界も平和になっていく……そんなヨグマタの願いが詰まった本です。
※この記事は2024年1月号「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。