50代からの女性のための人生相談・138

人生相談:食器棚満杯の器…処分する方法を知りたい

阿部絢子さん
回答者
生活研究家・薬剤師
阿部絢子

公開日:2023.06.23

読者のお悩みに専門家が答えるQ&A連載。今回は、53歳女性の「若い頃から趣味で買い揃えてきた食器。そろそろ整理したいけれど、思い出があって処分できない…」という相談に生活研究家・消費生活アドバイザーの阿部絢子さんが回答します。

53歳女性の「食器類の整理方法がわからない…」という相談

テーブルウエアが好きで、若い頃から食器などを多く買い揃えてきました。しかし、もう食器棚が満杯です!

今後のことも考えて、整理しないと……とは思うのですが、どれも好きで、思い入れがある食器ばかりなので、どうしても捨てられません。

いい整理方法などがあれば、教えていただきたいです。

(53歳女性・まあちゃんさん)

阿部さんの回答:すべての食器を使えるように整えて

阿部さんの回答:すべての食器を使えるように整えて

普段、何気なく食べているきんぴらごぼうでも、器を、ちょっと気取ったものにして、ぱらりと炒り胡麻をふりかけると「ここは、しゃれた料亭か」と言いたくなるほど、おしゃれな料理になるので、食器の効果を侮ってはいられません。

そんな食卓を彩る効果にも雰囲気にも魅せられて、あるいは好きが高じてついつい必要以上の食器を求めてしまうのは、何も、まあちゃんさんばかりではなさそうです。

私の友人たちにも「いつ、料亭を開くの?」「何十人家族がいるの?」と思ってしまうほどの食器持ちが多くいて、いずれも食器戸棚に入り切れずにあふれています。

そのくせ、普段使いの食器は、いつも同じ食器。食べた後洗って、水切りカゴに伏せて、またそれを使う、という日常が繰り返されているのですから“宝の持ち腐れ”とも言えるように思います。

そんな友人たちに私が思うことは、せっかく好きで買い揃えてきた食器なのだから、すべての食器を使ってあげないと“食器が泣いている”ということです。食器は、材料とエネルギーを消費して、労力まで使って製造され、運ばれてきたのですから、環境への配慮を想像しても、使わなければならないと思うのです。

しかし年齢とともに食事内容にも変化が現れて、若かりし頃に使っていた食器では食事内容が似合わなくなり、年齢の変化とともにそうした食器は次第に使われなくなり、食器戸棚の奥へと存在場所さえ変わってきているのが実情ではないでしょうか。

一度、奥へと位置を変えられた食器はなかなか再登場の機会がなく、食器戸棚の整理でもされない限り奥の居場所から出てこないままです。

ですが、こんなに食器戸棚が満杯と言っているのに「使う食器が無い」などと言って、新しい食器を購入してしまうのですから、余程の料理の達人と思うしかありません。と言って、このままにしていたのでは、ますます食器戸棚の整理が遅れ、さらに年を重ねると余計に整理や片付けが遠のいていくことも想像に難くありません。

それとまあちゃんさんのように、思い出の食器ばかりを持っていて使わずにいると、思い出に縛られ片付け自体が億劫になるものです。いずれ片付けなければとお考えでしたら、早めに手を付けましょう。

「誰かが使ってくれる」と思うと片付けやすくなる

「誰かが使ってくれる」と思うと片付けやすくなる

まずは、食器戸棚を開けて、一段ずつ中の食器をすべて取り出し、これからも使用する・使用しないを決めて分けていきます。迷ったら今は「使用する」に入れます。

すべての食器の振り分けが終了したら、再度、使用する・使用しないを再確認し、使用する食器だけを残します。使用する食器は食器戸棚に戻して使いますが、奧に入れていた食器を最優先に使用していきましょう。奥に入れていた食器をまた奥に置いたら、すぐに忘れ、また使用しなくなってしまいます。

さて、使用しないと決めた食器は、

  1. 友人、知人などに声を掛けて、もらってもらいます
  2. 残った食器は、リサイクル店、地域のリサイクルセンターなどに郵送、持参して、他の方たちに使用してもらいます
  3. それでも、残ったモノは不燃ごみとして処分しましょう

友人や知人でなくとも「誰か使用してくださる方がいる」と思うと、片付けもしやすくなります。

私は数年に一度、食器だけではなく衣類や靴なども見直しをして、不要なものがあった際にはなじみのリサイクル店に送っています。ただし、汚れや割れ、欠けなどのあるものは最初から処分しています。

ご近所のリサイクル店を探して、送るだけではなく購入もしていると、顔見知りになり片付けが格段にはかどります。

回答者プロフィール:阿部絢子さん

回答者プロフィール:阿部絢子さん

あべ・あやこ 1945年、新潟県生まれ。生活研究家(消費生活アドバイザー)・薬剤師。家事全般や食品の安全性の専門家として活躍。薬剤師の資格を持ち、今も現役で働いている。


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