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- 人生相談:買いだめした食材を結局、無駄にしちゃう…
読者のお悩みに専門家が答えるQ&A連載。今回は、48歳女性の「安いときに買いだめしてしまう食材や生活用品の管理・収納方法」についての相談に生活研究家・消費生活アドバイザーの阿部絢子さんが回答します。
48歳女性の「食材や日用品の管理・収納方法」についての相談
食材や生活用品など、安売りをしているとついつい買ってしまいます。
買ったものは、空いている「スキマ」にしまってしまい、必要なときにきちんと探せず、無駄にしてしまうことが多いです。
日常の消耗品をきちんと管理できる、簡単な収納のコツがあれば教えてほしいです。
48歳女性・ののさん
阿部さんの回答:消耗頻度の把握・指定場所の決定で解決!
食材や日用品などの値上がりの波が、押し寄せています。一度上がってもまた値上がりし、暮らしへの影響は次第に大きくなっていく模様です。こんなときの家庭防衛手段は、値下がり時を狙って、備蓄を増やす、ということでしょうか。
昔、私たちの暮らしに欠かせない、石油が輸入不足になり、「オイルショック」という言葉で、さまざまなものが、値上がりとなりました。なぜか、私たちは先を争って、当時「トイレットペーパー」を買いに走りました。それほど、必需品だったのでしょうね。この記憶が、私には根深く残っています。
今考えると、とても不思議な行動をしたものだと思うのですが……。ですから、ののさんの行動も、理解できないわけではありません。
ただ、少し違うのは、「空いているスキマにしまい、必要なときに探せず、無駄にしてしまう」という状態です。
「無駄にしてしまう」理由として下記のような理由が考えられます。
- 安売りしていると、ついつい買う
- 空いているスキマにしまう
- 必要なときに取り出せない
このような理由は、ののさん自身も理解できているようです。ですので、これらを解消していけばいいわけです。
3つのポイントを押さえて「無駄」をなくす!
それでは順番に解決方法を考えていきましょう。
「安売りしていると、ついつい買う」について
解決策は、使用頻度や消耗頻度を把握することです。
例えば、先ほども例にあげたトイレットペーパーはどうでしょうか。我が家の場合、トイレットペーパー8ロールの消耗頻度は2か月ですから、1.5か月ほどたった時点で安売りを探してみるといい、ということになります。
ほかにも、ティッシュペーパー、洗剤、シャンプーなど、必要不可欠な生活用品をピックアップして、それぞれの使用・消耗頻度を把握しておくと「安売り=買いに走る」ことをストップできます。
もちろん食材もです。これで管理品目が少なくなり、管理がしやすくなります。
「空いているスキマにしまう」について
こちらの解決方法は、暮らしの備品に指定場所を決めることです。
暮らしに使用するものは、すべてに指定の場所が必要です。指定場所が無ければ、あちこちに“とりあえず”置き場所を作り、気分的な場所作りとなり一貫性がなく、ただ置くことになるのです。置き場とはいえ、そのときの気分ですから少し時間が経過すると気分も変わり、どこにしまったのかさえわからなくなるのです。
これでは探しようもありませんし、いつかは探すことさえ面倒になってしまうことにもなりかねません。その結果、ものが忘れられることに。食材や備品品目を一つ一つ取り上げて、その品目が占めるスペースをおおよそ図り、指定席を決めていきます。
最も必要なことは、食材や生活用品の備蓄数を決めておくこと。そうすると、スペースが決まりやすくなります。
「必要なときに取り出せない」について
これは「安売りしていると、ついつい買う」「空いているスキマにしまう」から導き出された答えを基本に、どこに収納すれば取り出しやすく、しまいやすいか、実際に確保していけばいいわけです。
そのとき気を付けなければならないのが、そのものを使う場所から離れてしまわないことです。空きスペースがあるからといって、遠くの場所を保管スペースにしてしまうと、探せなくなります。
また、スペースを確保しても、次々にものを置くことも禁物です。取り出しやすく、しまいやすい場所を基本に考えることです。
使いやすく収納しやすい、取り出した後も動きやすい!が大切
あるお宅の備品類物置を片付けに行ったときのこと。立派な物置が、家の中にありましたが、その中を見てみると、さまざまなものが備品として置かれていました。
トイレットペーパー、ティッシュペーパー、雑巾、掃除機、新品のタオル類、紙袋や包装紙、新聞紙、そして靴など。
しかし、これらが置かれている手前に、とりあえず置いたと思われる大量の水や食材、缶詰類、レトルト食品などが、うず高く多量に積み上げられていました。そのため、奥の備品が取り出せずに、使用できない状態でした。せっかく家に物置があっても、これでは、すべてのものが不使用状態になってしまいます。
この経験から、ものが収納された場所の使い方も、使いやすく収納しやすい、そして取り出した後も動きやすいスペースを確保しないと、結局は物置も活用できないままになることがわかったのです。
ものを収納する場所は、空間量とものの大きさと量などをよく吟味して、決めるべきなのです。これを忘れると、備品として購入したものは使用されずもの自体が無駄になってしまうのです。
そうさせないためには、食材や生活用品の備蓄は、指定席だけでなく、スペース量や備蓄量をよくよく考えるべきということです。
回答者プロフィール:阿部絢子さん
あべ・あやこ 1945年、新潟県生まれ。生活研究家(消費生活アドバイザー)・薬剤師。家事全般や食品の安全性の専門家として活躍。薬剤師の資格を持ち、今も現役で働いている。
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